FIA F2の第12ラウンド、バクー戦の予選が行なわれ、リチャード・フェルシュホー(トライデント)がトップタイムをマーク。ローディンの宮田莉朋は17番手だった。なおカンポスの2台が揃ってクラッシュするという不可解なシーンもあった。
長い全開区間と狭く曲がりくねった低速区間が組み合わされた、難しいバクー市街地サーキットを舞台にF1を目指す若者たちが、アタック合戦を行なった。
セッション前半、各車とも1セット目のタイヤを履いてアタック。30分のセッションの半分が経過したところで首位に立ったのはフェルシュホーでタイムは1分55秒655。2番手にはヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)、3番手にはアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ)と続いた。この時点で宮田莉朋(ローディン)は20番手と、厳しい立ち上がりとなった。
残り時間が10分を切ると、各車タイヤを履き替えてコースイン。多くのマシンが2周をかけてじっくりとタイヤを温め、アタックへと入っていった。
各車がアタックに入り始めたタイミングで、カンポスの2台が揃ってターン1を止まり切れずオーバーラン。右にアイザック・ハジャー、左にジョセップ・マリア・マルティという形で、並んでウォールに突き刺さってしまった。これで予選は4分少々を残して赤旗中断となった。
10分以上の中断を経てセッション再開。ただ残り時間を考えると、先ほどのように念入りにウォームアップをすることはできないし、赤旗中断時にアタックを始めていたマシンもあったため、慌ただしい最終アタックとなった。
そんな状況の中、アントネッリが唯一1分55秒を切る1分54秒874を記録し、トップで予選を終えるかに思われた。しかし最後の最後で、フェルシュホーが再び首位に。1分54秒857と僅差ながらアントネッリを交わして、フィーチャーレースのポールポジションを獲得した。3番手はマルタンスだった。
なお今回FIA F3からF2に昇格してきたガブリエル・ミニ(インヴィクタ)が8番手、クリスチャン・マンセル(トライデント)も10番手に入るなど、いきなりの活躍を見せた。マンセルはF2初戦となるスプリントレースを、ポールポジションからスタートすることになった。
宮田は首位から1.8秒遅れの17番手で予選を終えた。
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