車の最新技術 [2021.12.08 UP]
先行体験!! MAZDA Co-Pilot Concept
今買うべき本命10車【5】実用性/ポストファミリーなら『カローラ クロス』
「マツダ・コ・パイロット・コンセプト 」
●文:山本 シンヤ
自動運転技術を緊急事態限定の支援制御に使用
マツダの自動運転技術のコンセプトは「運転の主体はドライバー、その横でシステムが副操縦士のようにスタンバイし、『必要な時』にドライバーの役を引き受ける」と言う思想だ。今回、その実験車両となる「マツダCo-PILOT CONCEPT」を体験してきた。
どのような時に作動するのか? それはドライバーの異常時……つまり居眠りや体調の異変などの時だ。そのため、このシステムは「誰でも(ドライバーを選ばず)」「いつでも(特別な操作が不要)」「どこでも(一般道でも作動)」作動するところが他社と違う所だろう。
今回は走行中に目をつむる、倒れ込む……を試してみたが、どちらも即時に「ドライバー異常を検知→安全な所まで自動で走行して停車します」と言うアナウンスとともにメーター/インパネに警告表示→車外ではクラクションが一定周期で鳴り出し、ハザードランプとブレーキランプが点滅→この時点ですでにシステムが運転を担当→速度を下げて車線内を走行、地図情報を元に路肩もしくは非常駐車帯に入ってクルマを停止→自動で緊急通報……が一連の流れだ。
なぜ、このような事ができるのか? システムは既販車のセンサー仕様に加えて、12個のカメラ(車内用1個)、高精度マップ、ロケーターECUなどを追加。試作ECUでそれらの統合制御を行なっているが、これらは自動運転技術に必要なアイテムばかり。つまり、シッカリとした自動運転技術を備えるからこそ、緊急時にシステムに委ねる事ができるというわけだ。マツダが他社と違うのは、自動運転技術を「どのようなシーンで役立てるのか?」だけだ。なお、今回のシステムの一部が来年登場のラージ商品群(FRレイアウト)に搭載予定だ。
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