現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 世界に広がる「威圧顔」 アルファードがNO.1か!? オラオラ顔世界選手権開催!!

ここから本文です

世界に広がる「威圧顔」 アルファードがNO.1か!? オラオラ顔世界選手権開催!!

掲載 更新 81
世界に広がる「威圧顔」 アルファードがNO.1か!? オラオラ顔世界選手権開催!!

 アルファードに刺激されたのか(!?)、世界のクルマを見渡してみると、オラオラ顔が増殖中だ。

 特にBMWはレクサスのスピンドルグリルに負けじと、キドニーグリルをこれでもかというほど巨大化させたモデルを続々と投入している。

レクサスは真の高級ブランドになれるか!? 試金石投入 LCコンバーチブル発売

 いまやオラオラ顔が世界のトレンドなのか? それとも日本車だけ、トヨタ&レクサスだけのものなのか?

 ということで、世界のクルマのなかから、オラオラ顔のクルマをピックアップし、6つのカテゴリーに分け、そのカテゴリーを勝ち抜いた6台で対決させ、オラオラ顔NO.1を決めることにした。

 選者はモータージャーナリストの清水草一氏。いったいどのクルマがオラオラ顔NO.1になるのか?

文/清水草一
写真/ベストカーweb

【画像ギャラリー】こんなにおる? 世界のオラオラ顔車を写真でチェック!

まずは6つのカテゴリーに分けて各カテゴリーの勝者を決める

 世界のクルマのオラオラ顔化が止まらない。次から次へと新たなオラオラ顔が登場している。

 オラオラ顔の基本は、デカいグリル。グリルの巨大化合戦ともいえるが、もはやデカいだけじゃ差を付けられないので、より斬新な威圧感を求めて、新たな造形が創り出されている。

 自動車デザインの全体的傾向としては、シンプル&ソフィスティケイテッドがトレンドだが、もうひとつのメインテーマがオラオラ顔といってもいいだろう。

 今回は、6つのカテゴリーに分けて、新しめの現行モデルのなかからそれぞれのオラオラ顔チャンピオンを決め、勝ち抜いた6台で決勝戦をやってみた。あくまで座興なので楽しんでいただければと思います。

ミニバン部門のオラオラ顔NO.1は?

■ミニバン部門エントリー車
●トヨタアルファード
●レクサスLM
●三菱デリカD:5

現行アルファード(エアロ系)

中国で販売中のレクサスLM

デリカD:5標準グレード

 ミニバン顔のオラオラ顔チャンプといえば、アルファードと相場が決まっていたが、そこに現われた新たな挑戦者、その名はレクサスLM! アルファードをベースにしたレクサスブランドの中国向けゴージャスミニバンだけど、その口のデカさにシビレた!

 グリルの造形そのものは、アルファードの銀歯あるいはドクロのほうが強烈ながら、グリルの面積ではLMが圧倒。

 しかもLMは下側がより幅広い末広がり型で、その分どっしりとした威圧感に満ちている。アルファードは上側のほうが幅広いので、威圧の安定感ではレクサスLMが上。

 一方、デリカD:5のダイナミックシールドもすさまじい迫力だが、あのグリルに見慣れてくると、目ヂカラの弱さが気になる。

 本物のヘッドライトは「目」には見えず、上部のポジションランプは目にしては細すぎて迫力に欠けるのである

★判定/レクサスLMの勝利!

SUV部門はSUVが制すか?

■SUV部門エントリー車
●BMW X7
●アウディQ8
●キャデラックXT-6

バカでかいキドニーグリルが特徴のBMW X7

彫刻顔というか絵画的なマスクを持つアウディQ8

先代のエスカレードに比べるとだいぶ大人しくなったキャデラックXT-6

 最近、オラオラ顔界で快進撃しているのがBMW。そのSUV部門の代表は、言うまでもなくX7になる。

 BMWのオラオラ手法は極めて単純。キドニーグリルをひたすら巨大化しているのである。

 これは意外と効果的で、部分をただデカくしているだけなので、従来のイメージとの比較が容易。見た瞬間に「デカッ!」と感じる。その瞬間がオラオラである。

 一方アウディQ8は、シングルフレームグリルの新境地を開いている。グリルにグレーの口輪をはめ、クチビルの厚さを強調。形状的には丸みを強めることで、生物的な「口」感を高めている。口の下には「ヘ」の字方のモールを添えて、不機嫌イメージも演出。

 アメリカンなデカグリルで君臨していたキャデラック・エスカレードは、その後継たる新型のXT-6でシンプル&ソフィティスケイテッド路線に完全転向。

 アメリカ代表として一応入れてみましたが、オラオラ度は大幅に弱体化したと言わねばなるまい。

★判定/アウディQ8の勝利!

セダン部門はロールスロイスが圧倒!?

■セダン部門エントリー車
●BMW7シリーズ
●ロールスロイスファントム
●ホンダレジェンド

レクサスLSに刺激されたのかここまで大きくなったBMW7シリーズのキドニーグリル

いつ見てもロールスロイスファントムのフロントマスクには圧倒される

ホンダレジェンドのフロントマスクも負けていない?

 メルセデスベンツはグリルの巨大化に走っておらず、鷹の目顔で統一してしまったためオラオラ戦線から脱落。一方BMWは例のキドニーグリル巨大化で、ここでも7シリーズが快進撃中だ。

 7シリーズのキドニーグリルは横幅が広い分、X7よりさらにオラオラしている。あんなのがバックミラーに見えたら、「鼻の穴に吸い込まれる~!」とか、「鼻息に吹き飛ばされる~!」という本能的な恐怖を抱かずにはいられない。

 現在のBMWのラインナップのなかでも、最強のオラオラ顔と言っていいだろう。

 一方、ロールスロイスファントムは、先代型の正常進化型。確かにファントムのパルテノングリルは権威の象徴で、誰だってあんなのに後ろから来られたら道を譲ちゃうけど、斬新さはない。

 その点、日本代表のホンダレジェンドの顔には斬新である。別に口がデカいわけではないが、五角形グリルとヘンテコリンな形状のヘッドライトの組み合わせはカラス天狗とでも言おうか。

 「なにこのめっちゃブサイクな顔!」という不思議な威圧感がある。ぜんぜん売れてないから珍しいし。

 しかし総合的には、キドニーグリルを極限まで巨大化した7シリーズの優位は動かないだろう。

★判定/BMW7シリーズの勝利!

オラオラ顔の多いピックアップ部門は?

■ピックアップトラック部門エントリー車
●フォードF150
●シボレーシルバラード
●ラム

グリル中央の太いバーにフォードのロゴが入るF150

もはや怪獣系の顔? シボレーシルバラード

数種類の顔が用意されるラム。写真は3500

 まさにピックアップ界の三大オラオラ顔。常にこの3車はアメリカンなオラオラ度を競ってきた。

 どれが一番オラオラかは、グリルの色にも大きく左右され、一概に言えないし、好みもあるので判定が非常に難しいが、あえて言わせていただきますと、フォードFシリーズは非常に正統派なオラオラで、迫力はもちろん十分なんだけど正統派ゆえの弱さというか、フレッシュな押しはやや弱い。

 車名にダッジの名を捨てて単に「ラム」となったラムちゃんは、伝統のブタ鼻を弱めて通常に近いボンネット形状にしたことが、オラオラ的には裏目に出ている。

 その点シボレーシルバラードは、オラオラの伝統芸であるメッキグリルのこれでもか重層攻撃。

 メッキラインをビッグマック風に積み重ねることで、オラオラピックアップデザインの新境地をちょっとだけ開いたと言えるのではないか?

★判定/シボレーシルバラードの勝利!

スポーツカー部門のオラオラ顔NO.1は?

■スポーツカー部門エントリー車
●フォードマスタングシェルビーGT500
●BMW4シリーズクーペ
●シビックタイプR

760hpの5.2L、V8スーパーチャージャーエンジンを搭載するフォードマスタングシェルビーGT500

巨大なグリルだがナンバープレートが邪魔しているBMW4シリーズクーペ

マイナーチェンジしたシビックタイプR。写真はリミテッドエディション

 スポーツカーは先っちょのとんがりが命。先っちょがとんがっていると、自動的にグリルをデカくすることは難しい。

 そこで今回のエントリー車は、スポーツカー界のデカ顔クンたちから選出させていただきました。

 マスタングシェルビーGT500の顔は、まるでアウディのシングルフレームグリル! 洗練されているけれど迫力に満ちている。

 ヘッドライトもまるでサメ。ジョーズである。人間は速そうな形状に対して本能的な恐怖を感じるが、それは原始時代、サーベルタイガーに捕食されていたからでしょうか? マスタングも「食われちゃう~!」感満点だ。相当に強力である。

 オラオラ界の風雲児・BMWは、新型4シリーズクーペで掟破りの巨大キドニーグリルを繰り出した。この猛烈に縦長のキドニーグリル、インパクトは実に強烈。「まさか!」としか言いようがない。

 惜しむらくは、キドニーグリルの中央にナンバープレートが付いちゃうこと。これじゃせっかくのグリルが上下二分割されて、迫力が台なししじゃないですか~!

 日本のナンバープレートなら左右にずらすことも可能かもしれないが、たぶんそれはやらないでしょう。オラオラ的には残念無念。

 その点シビックタイプRは、何気にすさまじい迫力だ。グリルよりも、左右下側のサイドエアインテークの巨大さがスバラシイ。

 これと強烈なツリ目のハーモニーが、極めて戦闘的なイメージを生み出している。リアウイングもチラ見えして花を添える。意外とハンパなくオラオラです。

★判定/シビックタイプRの勝利!

なりは小さくてもオラオラ顔の小型車部門

■小型車部門エントリー車
●トヨタGRヤリス
●プジョー208
●三菱ekクロス

大きな口を開けた姿が迫力満点のGRヤリス

ライオンの牙を思わせる左右のアクセントが特徴のプジョー208のフロントマスク

デリカD:5、ekクロススペースとともにダイナミックシールド顔となる、ekクロス

 ヤリスはまるでブラックバスが大きく口を開けたようなエラの張り。208は蜂顔(LEDデイタイムランニングライトはライオンの牙をイメージ)で、ekクロスは夢に見るような究極のオラオラ顔で、小さいながらに大健闘。オラオラ顔の乏しい小型車界で大いに気を吐いている。

★判定/ekクロスの勝利!

決定! オラオラ顔NO.1はこのクルマで決まり!

これら6部門の勝利モデルを列挙すると、こうなる。

●レクサスLM
●アウディQ8
●BMW7シリーズ
●シボレーシルバラード
●ホンダシビックタイプR
●三菱eKクロス

 このなかからオリンピック風に、メダルを授与させていただきます! ムリヤリだけど。

1位金メダル:レクサスLM
2位銀メダル:BMW7シリーズ
3位銅メダル:シボレーシルバラード

1位に輝いたレクサスLM。中国で販売されているが、日本導入は未定。しかし、これだけ面積の大きいグリルを持つクルマはかつて存在しただろうか?

2位は巨大なグリルが目立つBMW7シリーズ

3位はシボレーシルバラード。ワゴンRスティングレー系のフロントマスクにも似ている

 いかがだったでしょうか? なぜ? と言われたら、斬新さと大胆さを重視した、とでも申しましょうか……。みなさんにとってのオラオラ顔NO.1はどのクルマでしょうか?

【画像ギャラリー】こんなにおる? 世界のオラオラ顔車を写真でチェック!

こんな記事も読まれています

2車線の片側が突如右折レーンに! 富士見川越バイパスの終点はなんであんなに残酷なのか?
2車線の片側が突如右折レーンに! 富士見川越バイパスの終点はなんであんなに残酷なのか?
ベストカーWeb
なんちゃってセレブが「核融合科学研究所」へ大人の社会科見学!「核融合」は原子力発電の「核分裂」とは違うのよ~
なんちゃってセレブが「核融合科学研究所」へ大人の社会科見学!「核融合」は原子力発電の「核分裂」とは違うのよ~
Auto Messe Web
【24’ 5/7最新】レギュラーガソリン全国平均価格は174.7円 2週ぶり値下がり止まる
【24’ 5/7最新】レギュラーガソリン全国平均価格は174.7円 2週ぶり値下がり止まる
グーネット
鈴鹿で19台が参加しGT300専有テストがスタート。初日はmuta Racing GR86 GTが最速
鈴鹿で19台が参加しGT300専有テストがスタート。初日はmuta Racing GR86 GTが最速
AUTOSPORT web
【GT300開幕戦レビュー&シーズン展望】一歩抜きん出た印象のブリヂストン。最適解は交換か、無交換か
【GT300開幕戦レビュー&シーズン展望】一歩抜きん出た印象のブリヂストン。最適解は交換か、無交換か
AUTOSPORT web
アイルトン・セナのMP4/4がマクラーレン720S GT3で蘇る。ラグナ・セカに没後30年追悼リバリー登場/IMSA
アイルトン・セナのMP4/4がマクラーレン720S GT3で蘇る。ラグナ・セカに没後30年追悼リバリー登場/IMSA
AUTOSPORT web
好感度クラスNo.1! アウディA3 スポーツバックへ試乗 小改良 見違えるほど変わった車内
好感度クラスNo.1! アウディA3 スポーツバックへ試乗 小改良 見違えるほど変わった車内
AUTOCAR JAPAN
負傷のハプスブルク、WECスパでの復帰叶わず。グーノンがふたたびアルピーヌA424をドライブへ
負傷のハプスブルク、WECスパでの復帰叶わず。グーノンがふたたびアルピーヌA424をドライブへ
AUTOSPORT web
4児の父「杉浦太陽」、新車で買った「高級ミニバン」初公開! 「すごく乗りやすくて…」全貌を明かし「カッコイイ!」「好感持てる」の声集まる
4児の父「杉浦太陽」、新車で買った「高級ミニバン」初公開! 「すごく乗りやすくて…」全貌を明かし「カッコイイ!」「好感持てる」の声集まる
くるまのニュース
レッドブルF1代表、フェルスタッペンの契約にニューウェイに関する条項はないと明言
レッドブルF1代表、フェルスタッペンの契約にニューウェイに関する条項はないと明言
AUTOSPORT web
世界戦デビューの地でエルラシェールが復活。リンク&コーが週末完全制覇を達成/TCRワールドツアー第2戦
世界戦デビューの地でエルラシェールが復活。リンク&コーが週末完全制覇を達成/TCRワールドツアー第2戦
AUTOSPORT web
リスクはある? サイバーセキュリティ規制、非対応車は「脆弱」なのか 一部地域で販売継続
リスクはある? サイバーセキュリティ規制、非対応車は「脆弱」なのか 一部地域で販売継続
AUTOCAR JAPAN
ロールス・ロイスが考古学調査!? 本社の増築予定地からローマ時代の遺物が出土…地元の小学生が「ジュニア考古学者」になりました
ロールス・ロイスが考古学調査!? 本社の増築予定地からローマ時代の遺物が出土…地元の小学生が「ジュニア考古学者」になりました
Auto Messe Web
アントネッリのF1デビューを早める動き。イモラでサージェントと交代との説は、メルセデスとウイリアムズが否定
アントネッリのF1デビューを早める動き。イモラでサージェントと交代との説は、メルセデスとウイリアムズが否定
AUTOSPORT web
BMW M4 に最強の「CS」、550馬力ツインターボ搭載
BMW M4 に最強の「CS」、550馬力ツインターボ搭載
レスポンス
史上最少僅差0.001秒決着! カイル・ラーソンが「ワイルドなフィニッシュ」で2勝目/NASCAR第12戦
史上最少僅差0.001秒決着! カイル・ラーソンが「ワイルドなフィニッシュ」で2勝目/NASCAR第12戦
AUTOSPORT web
「人とくるまのテクノロジー展」が過去最大規模となって5月22日よりパシフィコ横浜で開催
「人とくるまのテクノロジー展」が過去最大規模となって5月22日よりパシフィコ横浜で開催
Auto Prove
日産の斬新すぎる「商用バン」が凄い! もはや「でんでん虫マシン!?」な“円形ボディ”に熱視線! 人気の絶えない「エスカルゴ」どんなクルマ?
日産の斬新すぎる「商用バン」が凄い! もはや「でんでん虫マシン!?」な“円形ボディ”に熱視線! 人気の絶えない「エスカルゴ」どんなクルマ?
くるまのニュース

みんなのコメント

81件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.02199.0万円

中古車を検索
アルファードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.02199.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村