400万円以下で手に入るハイブリッドSUV
2024年12月5日、スバルはコンパクトSUVの「クロストレック」に「S:HEV」(ストロングハイブリッド)モデルを追加することを発表しました。同時に一部のグレードに高度運転支援システム「アイサイトX」を搭載することで、走行&燃費性能に加えて安全性能も向上させています。これまで国産コンパクトSUVのなかでは燃費性能が物足りなかったクロストレックですが、ストロングハイブリッドの追加により魅力がアップしました。
発売間近のスバル新型「クロストレック」ストロングハイブリッドはなぜ機械式AWDに? 辛口モータージャーナリストが乗って試して検証します
日本の道路事情にちょうど良いサイズ
2022年12月より販売開始したスバル「クロストレック」は、日本市場で「XV」というネーミングで販売されていたコンパクトSUVを海外で使用されている車名のクロストレックに統一し、イメージの強化を図ったモデルだ。
車名のクロストレックは、「CROSSOVER(クロスオーバー)」+「TREKKING(トレッキング)」という意味の造語。カジュアルなトレッキングシューズのように「街中からアウトドアまでシーンを選ばず、どんな場所にもマッチし、アクティビティのパートナーとして、クルマと過ごす時間を愉しんでもらいたい」という想いが込められている。
クロストレックのボディサイズは、全長4480mm×全幅1800mm×全高1580mm。先代モデルに比べて全高が30mm高くなった以外はほとんど変わっていない。ボディの骨格には進化させた「スバルグローバルプラットフォーム」に加えて、「レヴォーグ」などで採用されているフルインナーフレームの採用や構造用接着剤の拡大、サスペンション取付部の剛性向上などを実施することにより、高い動的質感を実現している。
シートそのものの揺れを抑え、乗員の頭の揺れを低減
外観のフロントビューは、厚みを感じさせるフード位置により逞しさを表現している。さらにシャープさが増したフロントバンパーやLEDヘッドランプにより、軽快かつ精悍なイメージを強化している。サイドビューはクラッディングエリアを拡大し、高い走破性を強調するとともに躍動感を表現する。リアビューはキャビンを絞り込むことで、フェンダーの張り出しを強調し、安定感を表現している。
またインテリアの強調したいポイントがシートだ。仙骨を押さえて骨盤を支えるシート構造を採用することで車体の揺れが頭部に伝わることを防ぎ、ステアリング操作にともなうロールや路面のうねりなどで乗員の体が大きく揺れたときでも優れた乗り心地を実現する。
燃費性能は及第点だったが……
クロストレックに搭載されているパワートレインは、「e-BOXER」と呼ばれる最高出力145ps/最大トルク188Nmを発生する2L水平対向4気筒自然吸気エンジンに最高出力13.6ps/最大トルク65Nmを発生するモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムの1種類のみだった。組み合わされるトランスミッションはリニアトロニックと呼ばれるCVTで、駆動方式は従来の4WDに加えて2WD(FF)も設定されたのがポイントだ。
これまでは2Lのマイルドハイブリッドハイブリッドしか設定がなく、燃費性能はWLTCモードで15.8~16.4km/Lと国産コンパクトSUVのなかでは及第点だった。しかし、今回のストロングハイブリッド車の追加によって一気に勢力図を塗り替えそうだ。
タンク容量も増加し長距離ドライブもこなす
新たに搭載されたストロングハイブリッドシステムは、最高出力160ps/最大トルク209Nmを発生する2.5 L水平対向4気筒エンジンに、最大出力119.6ps/最大トルク270Nmを発生するモーターを組み合わせたスバル独自のシステムだ。
駆動用と発電用の2つの高出力モーター、フロントデファレンシャルギア、電子制御カップリングがワンパッケージとなっていて、最高出力119.6psを発生する駆動用モーターにより、幅広い走行シーンでモーター駆動をメインとして、モーターが苦手な領域をエンジンがカバーする。
駆動用バッテリーは、高密度、軽量、長寿命なリチウムイオン高電圧バッテリーを新開発。マイルドハイブリッド搭載モデルと同様に荷室フロア下にレイアウトする。またストロングハイブリッドは、パワーコントロールユニットを荷室フロア下からエンジン上部に配置を変更。燃料タンク周辺を省スペース化することで、タンク容量を63Lに拡大。大容量燃料タンクとストロングハイブリッドのWLTCモード18.9km/Lという優れた燃費性能によってロングドライブを実現している。
どんなシーンでも優れた走行性能を発揮
駆動方式はプロペラシャフトで前後輪をつなぐ、機械式AWDを採用。路面状況に応じて後輪への駆動力を瞬時に伝え、前後のトルク配分を最適化できるので、どんなシーンでも優れた走行性能を発揮する。
また重量増加と上級モデルにふさわしい上質な乗り心地を実現するため、専用セッティングのサスペンションを採用する。マイルドハイブリッドモデルに対してリアダンパーロッドを延長し、入力を受けた際のフリクション荷重を減らすことでよりしなやかなダンパーストロークを実現する。またボトム側にチェックバルブスプリングを追加することにより、車両の揺れを低減している。
最上級グレードの「プレミアム S:HEV EX」には、高度な運転支援機能を行うアイサイトXを搭載。さらに、12.3インチのフル液晶パネルを採用するなどユーティリティも向上させている。ストロングハイブリッドシステムの搭載により、ラゲッジルームの容量は280Lを確保している。
また、オプションでカーゴルームにアクセサリーコンセントを装着することが可能。最大1500Wまで使用でき、キャンプやアウトドアシーンでも非常に便利だ。
ストロングハイブリッドを搭載したクロストレックは、「プレミアム S:HEV」と「プレミアム S:HEV EX」の2グレードを用意。車両本体価格は383万3500円~405万3500円(消費税込)。ユーティリティの高さで人気のクロストレックだが、ストロングハイブリッドの追加により燃費性能や運転支援機能もさらにブラッシュアップされ、国産コンパクトSUV商戦の台風の目となりそうだ。
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みんなのコメント
実際に乗ってみてその乗り味に感動した
ネックだった燃費をカバーしながら運転の愉しさを味わえるハイブリッド車
「燃費を追い求めたい人はトヨタへどうぞ」という車です