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セレナ顔になった!? 新型「エルグランド」登場! 日産二大ミニバンを比較!

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セレナ顔になった!? 新型「エルグランド」登場! 日産二大ミニバンを比較!

■新型エルグランドはセレナ顔? 2台の違いとは

 2020年10月12日、日産は、デザインや安全装備などを改良したマイナーモデルチェンジの新型「エルグランド」を発売しました。
 
 外観デザインに関しては9月から特設サイト上で公開されており、2019年にマイナーチェンジした「セレナ」と似たデザインに変更されていますが、ユーザーはエルグランドとセレナに対してどのような評価をしているのでしょうか。

【画像】高級感マシマシ!? 新型エルグランドをささっと見る!(38枚)

 今回のマイナーチェンジでは、標準モデルが廃止され全車が「ハイウェイスター」に統一。そのうえで、「ハイウェイスター/ハイウェイスターS/ハイウェイスタープレミアム」といったグレードが展開されました。

 また、漆黒のフロントグリルやフォグランプフィニッシャーなどの専用装備に加え、存在感を際立たせる輝きと力強さを誇る特別仕様車「アーバンクロム」シリーズも新たに設定されています。

 今回の外装デザインでは、2019年8月1日に発売した同社のミドルサイズミニバン「セレナ」と同じようなクロームをちりばめた宝石に似た大型メッキグリルを採用しました。

 これにより、マイナーチェンジ前のエルグランドよりも繊細な作り込みで力強さに磨きをかけたフロントグリルに変わっているほか、標準となるハイウェイスターでは高級感のあるエレガントな「サテンクローム」、特別仕様車のアーバンクロムには漆黒の「ブラッククローム」が採用されます。

 セレナとの違いでは、セレナは日産のデザインコンセプトとなる「Vモーション」を基調とし、グリルの下側はナンバープレートの位置までとなっています。

 一方の新型エルグランドではV字よりも幅広のグリルに加え、フロントバンパー部分にまでグリルが伸びているのは、マイナーチェンジ前と同様ですが、日産エンブレムを繋げるデザインやグリル自体の造形が変更されたことで、セレナよりも迫力のあるフロントフェイスとなりました。

 また、新型エルグランドは内装にも手を加えています。インストルメントパネルからドアトリムにかけて水平基調に仕立てることでワイドな広がり感を演出。

 運転席は、運転のしやすい圧倒的な視界を確保すると共に、後席は、リラックス姿勢を維持するシートバック中折れ機能を備えたキャプテンシートを設定しています。

 さらに後席には角度調節可能なアームレストや折り畳み式シートサイドテーブル、大型のオットマンなども装備し、リビングにいるような快適な室内空間を実現しています。

 一方のセレナにもe-POWER車には、両側アームレストが付いたキャプテンシートを標準装備し、中折れ(スパイナルサポート)形状の背もたれパッドも採用。さらに、両側にアームレストも採用されています。

 しかし、シート生地などの質感や大型オットマンが設定されていないため、「極上の移動空間」という点では、やはりセレナと高級ミニバンのエルグランドには明確なコンセプトの違いが存在するようです。

 マイナーチェンジした新型エルグランドについて、販売店では次のように説明しています。

「フロントフェイスにおいては、デザインが似た感じとなったエルグランドとセレナですが、それぞれのコンセプトや価格帯が異なるため、2台を比較対象にされるお客さまはそれほど多くありません。

 また、走行面でもエルグランドはロー&ワイドなスタイルと低重心プラットフォームによる走りが特徴ですが、セレナはe-POWERならではとなる、なめらかさと力強さを兼ね備えた電気自動車なような走りが特徴なので、そういった面でも異なる存在です。

 やはり、比較される場合にはそれぞれの他社の競合車がほとんどです。最近では、ホンダ『オデッセイ』もマイナーチェンジを控えていることもあり、エルグランドのマイナーチェンジとオデッセイを比較されるお客さまが一定数いらっしゃいました」

※ ※ ※

 新型エルグランドとセレナの価格帯における差は、新型エルグランドの2.5リッター仕様が369万4900円から495万5500円。3.5リッター仕様が447万8100円から556万500円です。

 一方のセレナは、スマートハイブリッド車が257万6200円から336万8200円。e-POWER車が299万7500円から380万9300円となっています。

■新型エルグランドとセレナの安全面ではどんな違いがあるの?

 新型エルグランドの予防安全技術では、今回新たに、前方を走行する2台前の車両を検知し、急な減速などにより、自車の回避操作が必要と判断した場合には、警報によってドライバーに注意を促す「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」を採用。

 さらに、走行中に隣接レーンの後側方を走行する接近車両との接触を回避するようステアリング操作を支援する「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)などの先進安全技術を標準装備しました。

 また、標識検知機能は進入禁止標識検知機能に加え、最高車速標識検知機能と一時停止標識検知機能を追加しました。 なお新型エルグランドは、全車が「セーフティ・サポートカーS<ワイド>(サポカーS<ワイド>)」該当車となっています。

 一方のセレナは、前方の対向車がいてもハイビームを維持できるハイビームアシストの進化機能である「アダプティブLEDヘッドライトシステム」を日産として初採用。

 フロントカメラで前方の状況を検知し、対向車や先行車の有無に応じて両側に12個ずつ配置されたLEDの照射パターンを変化させることで、常に視認性の高い状態が維持できます。

 新たに追加される車両後方の安全装備は、走行中に隣接するレーンの後側方を走行する接近車両との接触を回避するように支援する「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」や「BSW(後側方車両検知警報)」。

 後退時には、後方を横切ろうとする車両を検知して注意を喚起する「RCTA(後退時車両検知警報)」を設定しています。

 また、踏み間違い防止アシストを標準装備することで、セレナも全車が「セーフティ・サポートカーS<ワイド>」に該当しています。

 エルグランドに無い機能としては「プロパイロット」があり、セレナでは下り坂での設定速度保持や、よりスムーズな減速を可能とするブレーキ操作を実現しています。

※ ※ ※

 今回、マイナーチェンジを遂げた新型エルグランドは、現行モデルが登場してから10年が経過しています。

 そんななか、デザインや安全装備を刷新したことで、同社の販売現場にも良い影響が出ているといい、前出と別の販売店では次のように話してます。

「エルグランドが久しぶりに新しくなったことで、問合せや来店が増えています。その結果、ほかのモデルに関心を寄せるお客さまも少なからずおり、良い影響が出ています」

 日産のミニバンにおいて、売れ筋はセレナですが、話題性は新型エルグランドも引きを取らないようです。

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みんなのコメント

7件
  • グリルを黒く塗ったほか何が変わったのか、マイチェンと言うにも微妙なレベルですね。
    まあ、そういった批判・意見は散々出ているでしょうから割愛しますが、私たち消費者は価値が無いと判断して、「買わない」という選択ができます。
    でも、これでもモデルチェンジしたといって「売らないといけない」人たちがいるんですよね。私たちの感想よりも、そういった人の気持ちのほうが気になります。
    お客さんに自信もって売る車がなくて、ほんと悲惨ですよ。

  • この程度のマイナーチェンジで商品力が上がるとは到底思えない。
    しかもセレナ顔って...新鮮味もないように思うが...
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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