じつは条件さえ満たせば自動ロック「ラッチ」を付けてもOK
セルフのガソリンスタンド、手軽に利用する感覚がいいですよね。ボディのコーティングを勧められたり、オイル交換を勧められたり、そんなセールストークに付き合う必要もありません。ちょっと可愛い女の子だったりすると、少し断りにくい感じもありますよね。
【意外と知らない】ガソリンは違う銘柄でも精油所を共有することもある!
セルフだと、そんな煩わしいこともなく、空いている場所にクルマを止めて、自分でガソリン入れて、清算すればOK! なんですから。
そんなセルフでひとつだけ気になるのが、給油ノズルにロック機構が付いていないこと。普通のガソリンスタンドでは、レバーがロックして手を放しても給油が続きますが、セルフスタンドではロック機構がなくて、ずっとレバーを引き続けないと給油が止まってしまいます。
大量に給油する時とか、結構疲れますよね。トイレに行きたい時もあるし、車内のゴミも捨てたいな、とか処理したい問題もあったりします。ロック機構、どうして付いていないのでしょうか?
給油するあの機械は計量機という名称だそうで、給油ノズルは形状から給油ガンと呼ばれることもあるようです。そしてロック機構はラッチ、あるいはオープンラッチという機構だそうです。ラッチというのは留め金のことで、自動車のドアにもラッチが付いていて、全開と中間でそれぞれ停まるようになっていますね。給油ノズルのバルブを開けて固定するための留め金ということになります。
じつは付いているセルフスタンドもあるようです。ガソリンスタンドは法律的には消防法での規制を受けるのですが、問題の給油ノズルのラッチについては「危険物の規制に関する規制」という法令の第28条の2の5にあります。「顧客に自ら給油等をさせる野外給油取扱所の特例」=セルフスタンドの特別ルールで、「主導開閉装置を開放状態で固定する装置を備えた給油ノズルを設ける顧客用固定給油設備」=ラッチを付けた給油ノズルを採用する場合は、3つの条件があります。
その3つとは、 (1)ラッチがオープンになっている状態からは一度解除しないと給油できない仕組み。
(2)給油ノズルが外れた時に自動停止すること。
(3)そして引火点が40度未満の油種の場合には給油時に放出される可燃性の蒸気(VOC)を回収する装置を付けること。ガソリンの引火点は-43度ですが、軽油や灯油は40度以上あります この3つをクリアしていれば、ラッチを付けた給油ノズルを使ってもいいよ、ということです。
要するに計量機が高価になってしまうわけですね。セルフスタンドは安さもウリですから、当然コストは低く抑えないと意味がありません。とくにVOCの回収は、複雑なメカニズムですから、高価になってしまうと思います。それでほとんどのセルフスタンドでは、ラッチが付いていないんですね。ただしセルフスタンドの安全のために、給油時に給油ノズルから離れられないようにするために、あえてラッチの付かないほうがいい、という考えもあるようです。
(文:岡村神弥)
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