今季より“Battle of Technologies”と称してシリーズに新コンセプトを導入し、新たに持続可能燃料採用の内燃機関(ICE)搭載モデルと電動最高峰の“RX1e”が混走バトルを繰り広げるWorldRX世界ラリークロス選手権だが、そこへ今季もオリジナル電動車両で挑むCEディーラーチーム・バイ・ボルボ・コンストラクション・イクイップメントが、新規ファン開拓に向け一役買うことに。
先週末の8月3~4日にオランダのTTサーキット・アッセンで開催された『JACK'S Racing Day(ジャックス・レーシング・デイ)』の25周年記念大会の一環として、世界選手権用RX1eのデモンストレーション走行を担当。詰め掛けた9万5000人のファンに電動ラリークロス車両のパフォーマンスを披露した。
絶対王者“遺恨”の接触決着でグロンホルムが今季初勝利。クララも3位表彰台を獲得/WorldRX第2戦
レーシングカートの混合レースや2輪での模擬競技など、ヨーロッパ最大級のモータースポーツイベントとして始まったジャックス・レーシング・デイは今年で25回の開催を数え、主賓のデイビッド・クルサードはレッドブル・レーシングの2011年F1世界選手権のチャンピオンマシンである『RB7』で特設コースに登場した。
また、国内における3番目の工科系教育機関として設立された歴史を誇るトゥエンテ大学の学生たちは、オリジナルで製作した最高速300km/h越えのスーパーバイクで未来の衝撃的な可能性を披露するなど、晴天に恵まれたアッセンの観客を沸かせた。
■F1通算13勝クルサードに出会えて「とてもうれしかった」
そんななか、元WorldRXの表彰台獲得経験者でもある同国出身ケビン・アブリングが、約689PS相当のパワーと驚異的な880Nmのトルクを瞬時に発生するフル電動モデル『PWR RX1e』のステアリングを握り、電動モデルによる一連のデモ走行を楽しんだほか、7つの異なるカテゴリーで15のレースに参加するなど、忙しい週末を過ごした。
そのCEディーラー・チームで今季もWorldRXにレギュラー参戦するクララ・アンダーソンは、自身の愛機を地元のベテランに託して、グランプリ通算13勝の経験を持つクルサードと時間を過ごし、今季すでに2回の表彰台に上がっている有望株の女性ドライバーは、オランダのファンにデュアルサーフェス競技の迫力を紹介する機会を「大いに楽しんだ」と語った。
「今回、このジャックス・レーシング・デイでデイビッド(・クルサード)に出会うことができ、ラリークロスやF1などについて話すことができてとてもうれしかった」と語った24歳のクララ。
「素晴らしい雰囲気で、たくさんの人が集まった本当にクールなイベント。私たちも、持続可能なモビリティとゼロエミッションのモータースポーツをサポートするイベントのソーシャルパートナーである『redesign.life Foundation』と緊密に協力しながら、デモランや展示会を実施することができた。電動の側面からこのスポーツの未来を紹介する、忙しい2日間を過ごすことができたわね!」
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