MotoGPでの苦戦が続いているホンダ。一歩前進するために開発を進めているものの、苦境から抜け出すにはまだ長い道のりが必要なのは明らかであり、レプソル・ホンダのルカ・マリーニもまだ「多くのこと」が残っていると語った。
コンセッション(優遇措置)を受けながら、開発を進めているホンダはいくらか前進しているものの、陣営のライダーたちは皆、シーズン後半のメジャーアップデートで低迷から脱し、光明が得られることを待ち望んでいる。
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その間、レプソル・ホンダのマリーニとジョアン・ミル、LCRホンダの中上貴晶とヨハン・ザルコはマイナーチェンジをやりくりしながら、抱える問題が記された長いリストに対処している。
オーストリアGPを前にマリーニは、ホンダに残された課題を強調。特にコーナリングでライバルたちとの比較を口にした。
「(他のバイクとの)比較で最も重要なのは、コーナーでの曲がり方だ」
「ファクトリーのドゥカティはもっとスピードがあるし、アプリリアも特に2024年型はそうだ。あのバイクのコーナリングは信じられないし、僕たちはそれができる立場にない」
「僕たちがコーナーの真ん中でバイクを正しいポジションに置くためには、少し早めにブレーキをかけ、フロントブレーキを長く握り、スピードを落とさなければならない」
「それが今の主な問題だけど、ライディングスタイルを変えるだけでは解決できない。助けにはなるけど、十分じゃないんだ。それに取り組んで、何か新しいことを考え出さなければならない」
マリーニは、さらにレースのスタートや序盤も改善できると考えている。
「序盤の数周でかなり遅れてしまうんだ。その後、集団と比べて1周あたり約0.5秒遅れてしまう。トップと比べてじゃないよ。でも序盤の数周ですでに数秒遅れてしまうんだ」
「リヤタイヤに十分なパワーを伝える方法と、レース終盤にそれをうまく機能させる方法を理解しなければならない。今のところ、予選ではソフトタイヤでも多少なりともいいラップが走れている。でも、ハードコンパウンドになると、ずっと苦しむことになる」
一方で、ホンダにとってかつて最大の問題であったリヤタイヤのグリップ不足は改善されつつあるようだ。
「今は、それが最大の問題ではない。もしかしたらリストの4番目かもしれないけれど、それでも問題なんだ。グリップが十分でないというのは、僕ら全員に起こっていることだと思う」
マリーニはそう続けた。
「でも、新しいマテリアルを投入したことで、リヤのグリップが向上したんだ。もちろん、ドゥカティやアプリリア、KTMに比べれば十分ではない。しかし現時点では、それが僕たちのペースを下げているとは思わない」
マリーニはエンジンについても決定的な欠点だとは考えていないようだ。
「エンジンは問題ない。スピードともう少しトルクが必要だけど、悪くないよ。でも、ドゥカティのライダーに聞いても同じことを言うだろうね」
レースを重ねるにつれ、マリーニの自信は明らかに増している。マリーニ自身も、先日のイギリスGPはホンダ移籍後のベストレースだったと考えており、良い方向への変化を認めていた。
「ひとつのことだけじゃなく、すべてが改善している。僕のライディングはかなり進歩したし、ホンダが速くなるために必要なものに適応しようとしているんだ」
「他のブランドから来た場合、最初のうちは勘だけで動くのはとても難しい。1年前にやったことを再現することになるからだ。そういう意味では、僕はとてもいいレベルに達している。弱点を避けながら、バイクの長所を引き出せるようになったんだ」
「バイクもかなり進化している。セットアップを変えることで進歩したんだ。乗りやすくはないけれど、楽しんで乗れている。もっと速く走りたいとき、僕にとっては今のほうが簡単なんだ。僕が考えているバイクのコンセプトに近づいたからね」
「もっと楽しみながら、もっと速くなろうとすることができるし、HRCがもたらしてくれた新しいモノのおかげで、他のライダーたちと同じように、より良いパフォーマンスを発揮できるようになった。まだ十分ではないにせよ、この3つの要素が合わさることで、より高いパフォーマンスを発揮できるようになったんだ」
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