現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > レースは終了してもクルマは死なず! 腕磨きには「中古ワンメイクレースカー」が圧倒的にお得だった

ここから本文です

レースは終了してもクルマは死なず! 腕磨きには「中古ワンメイクレースカー」が圧倒的にお得だった

掲載 8
レースは終了してもクルマは死なず! 腕磨きには「中古ワンメイクレースカー」が圧倒的にお得だった

初めてのモータースポーツとしても人気だ

 2000年に始まったヴィッツのワンメイクレース。ナンバー付き車両に限定したことでモータースポーツ人口の拡大に貢献し、以降もモデルチェンジを経て現在はヤリスにコンセプトが引き継がれている。

ライセンス不要の草レースか? JAF公認の入門レースか? 初心者がチャレンジするなら正解はドッチか多方面から考えてみた

 自動車メーカーが主導するワンメイクレースは基本的に現行型の車両を使うため、モデルチェンジの度にニューモデルを導入するチームやドライバーも多い。そこで気になるのが、一線を退いた中古レースカーの余生だ。

サーキット走行で必要なものが揃っているのはメリット

 サーキットによっては旧型を使って独自のレースを開始することもあるが、この『型落ちナンバー付きレースカー』は価格がリーズナブルなこともあり、サーキットで遊んだりチューニングのベースとして使うのにも向いている。

 最大の魅力はカテゴリーを問わずロールケージが装着されていること。万が一のクラッシュや横転からドライバーを守りつつ、ボディ剛性を高める効果も期待できるアイテムだ。取り付けには内装の脱着や加工および溶接を伴い、部品代とは別に工賃もそれなりにかかってしまう。そんな大物が最初から付いているのはお買い得感が高い。

 足まわりもレースのレギュレーションによっては車高調(ノーマル形状の場合も)だし、マフラーやブレーキといったパーツも好みかどうかは別として手が入っている。バケットシートや4点式シートベルトは外されることもあるが、それらを差し引いても後からチューニングにかかる費用は安く済む。エンジンは原則としてノーマルなので耐久性を損なわず、車検はそのまま通せるうえレース参戦だって可能だ。

 もうひとつの楽しみ方はあくまでもベースとして考え、さらなるカスタムを施したうえで走らせるスタイル。例えば初代ヴィッツ(SCP10)なら公認車検を受ける必要はあるものの、純正の1000ccから上位グレードに存在した1500ccに載せ換えたり、86/BRZならターボやスーパーチャージャーでパワーアップ、また排気量アップのキットも何パターンか用意されている。いずれにせよロールケージや牽引フックといった、サーキット用の装備の出費が減るのは変わらない。

一般車よりも使用環境が過酷なので傷みも多い可能性アリ

 では逆にデメリットはあるだろうか。最大の懸念はレースで使われていた車両だけに、大なり小なり修復歴のあるクルマが多いこと。戦闘力に差がないワンメイクレースは必然的に接近戦となり、フレームまで歪むほどの事故はともかく軽い接触は日常茶飯事だ。

 ちょっとした凹みや擦り傷は直さないまま売りに出すパターンが多いため、サーキットが中心のクルマとはいえ見た目がピカピカじゃないとダメな人は、レース車両を中古で買うという選択肢は外したほうが無難かと思われる。

 また大きな事故に遭っていないにせよ過酷な環境で使われたのは変わらず、ボディ/エンジン/トランスミッションは普通の中古車より傷んでいる可能性がある。そうしたダメージを素人が見抜くのはなかなか難しく、購入後のメンテナンスに想定外の費用がかかることも。知り合いのドライバーやレーシングチームから直接なら別として、インターネットなどで購入する際は値段の安さだけで飛び付かず、コンディションやスペアパーツの有無を入念にチェックしよう。

 以上のように少なからず注意点やリスクはあれど、中古のナンバー付きレースカーが美味しいことは確かだ。シーズン終わった冬から春にかけてはとくに売却が活発化するので、手に入れたい人は情報を逃さないようアンテナを張っておこう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
WEB CARTOP
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
motorsport.com 日本版
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
日刊自動車新聞
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
くるまのニュース
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
レスポンス
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
LE VOLANT CARSMEET WEB
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
平凡な男が突如、何百万人もの夢の中に現れる!?『ドリーム・シナリオ』
バイクのニュース
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
AUTOSPORT web
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
THE EV TIMES
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
レスポンス
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
バイクブロス

みんなのコメント

8件
  • 状態の良い車輌はレース関係者の間で売られるだろうから、一般に出回るような車輌は関係者間でもどうしようもない車輌だと思われるので安易に手を出さない方が吉
  • レースで酷使された中古車なんてお買い得だとは思えない。どう考えても今後の寿命は街乗りだった車より短いでしょう。
    型遅れになれば今後は出れるレースも無いし出れても勝てない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

211.5233.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.9318.8万円

中古車を検索
ヴィッツの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

211.5233.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.9318.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村