この記事をまとめると
■東京箱根間往復大学駅伝競争にはトヨタのクルマが先導車や伴走車として使用されている
ドッチもセダンなのになぜ設定? MIRAIがあるのにクラウンセダンにも燃料電池車をラインアップした理由
■2024年の箱根駅伝ではセンチュリーやクラウンセダンなどの最新モデルが登場した
■来年の箱根駅伝にはどんな新型モデルが先導車や伴走車が登場するのかを楽しみにしたい
箱根駅伝を陰から支えているトヨタ
毎年恒例の東京箱根間往復大学駅伝競争(通称:箱根駅伝)が、今年も1月2日の往路、そして3日に復路で開催された。今回は1920年の初開催から数えて100回目となる記念すべき大会である。
ただし、往路開催前日に能登半島地震が発生するという事態となった。多くの人が尊い命を落とし、被災し、そして地域の人々、自治体、警察、自衛隊などが懸命に人命救助を進めている最中、関東圏では地震の直接的な大きな被害がなかったとはいえ、箱根駅伝という大規模スポーツイベントを開催することに対して、SNS上では賛否両論があった。
最終的には主催者の判断で開催に至ったが、参加した各大学や選手は競技が実施できることに対して深く感謝しての大会となった。
そうしたなか、自動車のユーザー目線で気になるのが先導車や伴走車の存在だろう。大会関係者らが乗車して、競技中の選手たちとともに移動する車両のことだ。
今年は、トヨタ「センチュリー」や「クラウンセダン」などの最新モデルが登場した。
その理由について、トヨタ本社広報部に確認した。それによると「アスリート支援の一環」という回答だった。
トヨタとスポーツとの関係といえば、トヨタ自社やトヨタの関連企業が行う、いわゆる実業団という意味合いでさまざまな競技に参加したり、その一部はプロスポーツとなっている。また、先の東京オリンピック・パラリンピックでトヨタが大会スポンサーをつとめたように、スポーツ全般に対しての支援するとの側面もある。
こうしたトヨタのスポーツに対する企業姿勢は、単なる商品PRや企業PRという枠組みを超えて、社会とともに歩んでいくとのメッセージが込められているものと、筆者は理解している。
そのうえで、箱根駅伝の大会本部車については、トヨタはこれまで開催時点で世の中で話題となっているモデルを提供してきた。今年は、センチュリーに代表されるモデルとなった。
一方、伴走車と呼ばれるクルマについては、地域のトヨタ車販売企業が自社の判断で車両提供をしている。例えば、神奈川県内のトヨタ車の大手販売企業である神奈川トヨタ自動車では、「トヨタモビリティ神奈川」から競技中の選手をサポートするための伴走車を提供した。
往路5区間(107.5km)と復路5区間(109.6km)の合計10区間(217.1km)には、トヨタモビリティ神奈川の店舗が複数あり、地域企業として箱根駅伝を盛り上げていきたいという意気込みを感じる。
こうして開催された第100回箱根駅伝は、青山学院大学が2位の駒澤大学に6分35秒の大差をつけ2年ぶりの優勝を飾った。
はたして来年の箱根駅伝にはどんな新型モデルが先導車や伴走車が登場するのか? そんな視点も交えて、箱根駅伝を楽しむこともできそうだ。
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