レクサスUXの公式ウェブサイトに「UX200(ガソリンモデル)は、2023年12月をもって生産終了となります。長らくのご愛顧ありがとうございました。」と表示が出た。そこで今回は、UXのガソリンモデルがなぜ撤退することになったのか、考察していく。
文/佐々木亘、写真/レクサス、撮影/平野学
レクサスで一番安いのは新型LBXに!! UXガソリン終了でわかったレクサスの作戦が衝撃
■レクサスUXガソリン仕様が年内生産終了へ
写真は、2020年に発売されたレクサスUX300e。レクサスは2035年にはグローバル展開でバッテリーEV100%を目指すことを発表している
2030年までにBEV(バッテリーEV)をフルラインナップし、2035年にはグローバルでBEV100%を目指すと、2021年に行われたBEV戦略に関する説明会で語ったレクサス。
当時のレクサスインターナショナルプレジデントは、現在のトヨタ自動車代表取締役社長である佐藤恒治氏だ。
100%EVへ向けて着々と準備を続ける影響の一つなのか、エントリーモデルのUXで純ガソリン仕様の生産終了が発表された。生産終了時期は2023年12月になるという。
これはモデルチェンジの前兆なのか、それとも新世代レクサスへの転換の糸口になるのか。UXガソリンモデルの撤退の理由を深堀りしていく。
■UXがレクサスの入り口である時代はもう終わる
2018年、レクサス最小SUVとして販売された「UX」。販売開始当初は、ガソリンとハイブリッドの2つのモデルが用意された
2018年に登場し、レクサスSUVの最小モデルに位置していたUX。UX200には2.0Lガソリンエンジンを搭載し、UX250hには2.0Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムを搭載した。
さらに2020年10月には、レクサス初となるBEVモデルのUX300eを登場させ、話題を呼ぶ。
CT200hがドロップアウトした後は、レクサスのエントリーモデルとして活躍の場を広げていったわけだが、そのエントリーグレードとなるガソリンモデルが、廃止されることとなった。
レクサスのBEVの扉を開き、さらにレクサスブランドの入り口にも立ち続けたUXだが、その役目も今秋で終わりを迎えそうだ。今後ブランドの入り口にはレクサス最小SUVとなるLBXが立つこととなる。
UXはガソリン・HEV・BEVと多彩な顔を見せてくれた。エントリーモデルから解放されることで、UXはさらに大きな進化を遂げることができるはずだ。
■今後UXのガソリンモデルは復活は? LBXの存在にヒントあり!
筆者の取材によると、レクサスLBXがUXの変わりにエントリーモデルとなることや、ガソリン・ハイブリッド・バッテリーEVの3形態で発売
本原稿の執筆時、UXのガソリンモデル復活や今後のモデルチェンジについてのアナウンスは、メーカーから行われてはいない。
今後の展望については正式発表を待ちたいところだが、一部のレクサスディーラーからは、こんな話が聞こえてくる。
「UXに変わってエントリーモデルとなるLBXには、ガソリン・HEV・BEVの3形態が揃うと言われています。UXについては、ガソリンモデルを廃止にした後、HEVとBEVのみの電動車として、独立した立場を持っていくはずです」
つまり、廃止になるガソリンモデルの復活はないということ。
RZを除く他のレクサスラインナップには純ガソリンエンジンモデルが残り、さらに新型のLBXにもガソリンモデルが用意される中で、UXだけがガソリンエンジンから撤退するのはなぜなのだろうか。
この理由を探っていくと、レクサスの今後のEV展望と、UXに託された重要な任務が見えてきた。
■新しいことをやり続けてきたUX 気になる将来の行く末
レクサスCTは、レクサスのラインナップになかった小型ハッチバックとして販売されていた。レクサスの入り口を守り続けていた
レクサス最小SUV、レクサス初の女性チーフエンジニアが開発主導したUX。BEVモデルとして初登場したのもUXであり、UXはレクサスの「初めて」を数多く体現してきたクルマである。
これはCT200hと重なる部分が多い。2011年に登場したCTも初めて尽くしのクルマだった。
当時は大型や中型のセダンやSUVしかなかったレクサスに、突如登場した小型ハッチバック。駆動方式はFFのみで、ドライブフィールはゴーカートに乗っているような爽快感があった。
ハイブリッドシステムを30系プリウスと共通させているという理由もあったが、頑なに純ガソリンモデルは登場させていない。生涯HEVモデルとして、レクサスの入り口を守り続けた。
レクサスが100%電動化を目標に掲げる前から、HEVモデルのみでレクサスをけん引し続けたCT200h。
この意思を受け継ぎ、さらにレクサスの大目標でもあるBEV100%を達成するためには、UXの活躍が必要となる。
電動化を進めていく旗振り役が期待されるUXには、イメージを損ねるガソリンモデルはもう要らない。純ガソリンエンジンとの関係を断ち切ることで、電動車のイメージがより際立つことになる。
2022年マイナーチェンジが行われたが、UXには電動車としての正常進化がまだ終わっていない状況だ。現行モデルはそろそろ丸5年を経過し、フルモデルチェンジを受けてもいい時期でもある。
2024年頃にはHEV・BEV専用モデルだからこそできる、驚きの進化を遂げて、レクサスの電動化をけん引する存在になるはずだ。
UXの名前の由来はUrban Cross(X)overであるが、車名の頭についた「U」は、アルファベットの21番目の文字。21世紀をリードする存在であるクルマにつけられたUの文字は、何かの偶然か、それとも必然か。
ガソリン廃止は決定し、復活もないことはほぼ明らかとなったが、UXの今後の展望は我々が予測できないような驚きの方向へ向かっていく気がする。小さな巨人の見据える未来から、ますます目が離せない。
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みんなのコメント
題名も詐欺だし、内容も目新しいところが何もなく、うちの猫にも書けそうです。
大体、PHEVならまだしも、HEVはガソリン車ですよ。
だから、ここで書くなら、「純ガソリン車」が無くなるでしょ??
ひどいな・・