タイムアタック用のレヴィマックスR31は6月から公開テストを実施予定!
腰砕け感のない冬用のノルディカNR01も注目だ
2021年にリリースされて以降、着々とファンを増やしている“シバタイヤ”。そんな気鋭のメーカーが、ドリフトシーンでの装着率が非常に高いレヴィマックスR23の進化系にあたる『レヴィマックスR31』を発表したのだ。
R23からの目に見える改良点は、全体的に溝を浅く、センターグループを広く、縦溝を太く、単位当たりのブロックを大きく…といったところ。それらの目的はトレッド剛性を高めることに集約される。同時にケース剛性の向上も図られ、トータルでグリップ力を引き出す。
サイドウォールには「R31」の文字が刻まれる。グリップ性能でR23を上回るタイヤとして開発されただけに、「R31ハウスからスタートしていることもあって、ウチにとって“最強の証”と言えるこのネーミングは当然です」と柴田代表。
ショルダー部まで伸びる斜めの溝と、縦溝のエッジ部に施された一定間隔の面取り処理が排水性=ウェット性能の向上に大きく貢献。シバタイヤのアイデンティティと言える稲妻マークは放熱のために設けられ、トレッド面のオーバーヒートを抑える効果がある。
左:新作R31/右:従来品R23左が新作R31で、右が従来品のR23。こうして比べるとR23は“丸いタイヤ”、R31は“四角いタイヤ”だと分かる。サイズは同じ265/35R18だが、実際の接地面積はR23が約240mm、R31が約255mm。この違いも当然グリップ力の差となって現われる。
「実はこれ、転がり抵抗やロードノイズなどヨーロッパの厳格な規格を全てクリアしたエコタイヤなんです。タイムアタック専用と割り切っているので設定サイズは30種類ほど。ライフも、サーキットを3~5回走れれば良いと考えてます」。
使用用途がピンポイントなため、トレッドウエアは200と280のみ。2023年3月から走り込みを始め、6月には公開テストを実施するという。
また、タイヤと言えば見逃せないのが冬用のスタッドレス。これはシバタイヤとして開発までは携わってなく、レイダンが出す「ノルディカNR01」を日本国内で販売するに留まる。
発売に先駆けて2022年11月にモニター募集をしたところ、たった2日で満枠に。全国で250台以上に装着され、雪上、アイスバーン、ドライ&ウェット路面などあらゆるシチュエーションで概ね好評を得ている。
「モニターの中にはごく一般的な使い方の人がいれば、わざわざ雪山へ走りに行く人もいる。彼らによると、雪上ドリフトでもしっかりトラクションが掛かってくれるので、“スポーツスタッドレス”を謳うことにしたんですよ」とは柴田さん。
スポーツスタッドレスを謳う理由の一つが、腰砕け感のないしっかりしたステアフィール。それをもたらすのはセンターグルーブを廃したトレッドパターンにある。13~20インチがラインナップされ、一部サイズにはランフラットの設定も。
スポーツタイヤにスタッドレスタイヤ。新たなジャンルへと果敢に飛び込んでいくシバタイヤの動向には、これまで以上に注目したい。
●問い合わせ:柴田自動車 TEL:0574-28-0899
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