■トヨタの「低価格コンパクトカー」に反響!
トヨタ博物館(愛知県長久手市)は、2024年1月26日から6月30日にかけて特別企画「お蔵出し展」を開催しています。
同イベントは、普段は展示されないトヨタ博物館の希少な保管車両を“蔵出し”して公開するというもの。
今回の展示車両には、日本で販売されていないレア車の「アイゴ」も含まれていることから、SNSでも様々な反響が見られます。
【画像】カッコいい! これがトヨタ「最小コンパクトカー」です(76枚)
アイゴは、トヨタが欧州向けに展開している最も小さなコンパクトカー。現在販売されている後継モデルは車名を「アイゴX」と変えたSUV風味の車種となっています。
現在トヨタが日本で販売している車種で、軽自動車を除いて最も小さなモデルは「ルーミー(全長3700mm)」ですが、今回展示されている初代アイゴはさらに小さく、全長3455mm×全幅1615mm×全高1460mm。いわゆるAセグメントサイズと呼ばれるサイズです。
そんな初代アイゴは、トヨタと、プジョーやシトロエンを販売するPSAグループ(当時)による共同開発で誕生したモデルで、徹底したコストカットを命題とし、生産は東欧の国チェコの工場で実施。
欧州市場での販売競争に打ち勝つべく、わずか7040ポンド(英国仕様/当時のレートで約90万円)からという低価格を実現していました。
搭載するパワーユニットには、最大出力68馬力・最大トルク9.8kgf・mを発揮する1リッター直列3気筒ガソリンエンジンおよび最大出力55馬力・最大トルク13.3kg・mを発揮する1.5リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンが用意され、全グレードとも前輪駆動(FF)。
先述のとおりの低価格を実現するために装備を厳選した結果、後席のサイドウィンドウは一般的な“上下開き式”ではなく“ポップアップ式”を採用します。
また内装も鉄板むき出しとなる箇所が見られるほか、リアのハッチバックドアはガラス自体が開く構造としたことで一層のコスト低減を実現。
車体の隅々まで工夫が凝らされたため、ただ安価なだけでなく900kgを切る軽量なボディと低燃費性能も獲得し、爽快な走りまで可能とした賢い構造のモデルだったといえるでしょう。
※ ※ ※
日本で販売される多くのコンパクトカーはベーシックグレードであっても充実した装備を誇りますが、その反面、新車価格の上昇が問題とも言われます。
今回展示された初代アイゴについてSNSでは、「こんなもんで良いんだよ!」「今の新車って、買ってから一度も使ってない機能とか絶対あるわ」と、機能を厳選した設計を好意的に捉えた声が多く見られます。
また、「結局シンプルな方が壊れなくて長持ちする」「最近は内装も変に豪華風や個性的だから、実際に使うと掃除し難かったり時間経過で古臭さが際立つんだよね」「半導体不足での納車待ち問題とかも、クルマが豪華になりすぎたことが一因じゃない?」「電気自動車よりもアイゴみたいに安くて使いやすくて燃費も良いクルマこそが本当の『エコカー』だと思う…」など、日本でもより安価かつシンプルな構造のコンパクトカーを望む声が見られます。
新車が以前よりも買いにくくなりつつある現在、もしも日本市場に初代アイゴのように装備を厳選して低価格を実現したモデルが発売されれば、想像以上に多くのユーザーに受け入れられるかもしれません。
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みんなのコメント
金掛けてカッコ悪くしてるし
ローコストカーならもっとシンプルにしたら?