「レース直系の高機能エアロ、その実力とは！？」スーパー耐久レース認定パーツは伊達じゃない！

空力、冷却、強度に拘った競技向けのエアロを鈴鹿で試す！

プロドライバーも認めるイングス製の“空力チューニングパーツ”

市販車に近い競技車両で争われるスーパー耐久レース。中でも86やロードスター、S2000が参戦するST4クラスは激戦区で知られる。そんな厳しいフィールドで数多くのチームが採用しているのが、イングスのN-SPECエアロパーツだ。

その理由は言うまでもなく、冷却や空力、そして強度といった機能面に優れているからに他ならない。コンマ1秒のタイムを短縮するために妥協なく理想のフォルムを追求したエアロは、ドラッグを最小限に抑えつつ、効果的にダウンフォースを発揮する。

カナード一体形状のフルバンパーや、ダクト付きのフロントフェンダー&ボンネットによりリフトを抑制。さらに専用設計となるGTウイングを加えることで、路面に吸い付くような安定感のある走りを発揮する。

足回りは、ZEALファンクション車高調に前後14kg/mmのスプリングを組み合わせる。もちろん制動力アップも抜かりなく、エンドレスのモノブロックキャリパーを投入。安定したペースで連続周回を重ねることが可能となっている。

大きなえぐりを設けたリヤバンパーは、パラシュート効果によるドラッグ増大を抑制。最高速アタックでも確かな実績を残している。

そんなオリジナルエアロをまとったイングスのデモカー。開発車両としての役割も担うため、ユーザーライクな仕様でまとめられているのも見所だ。エンジンはアペックスのフルエキゾーストを装着した上で、フェニックスパワーによるECUチューニングを実施することで実測216ps発揮する。

このデモカーを、空力効果が分かりやすい鈴鹿サーキットで試乗した谷川達也選手は「とにかく扱いやすい。S字なんかは全開でいっても何も起きないほど。十分にダウンフォースが効いている上に足回りもしなやかで、走りは凄く安定している。86はリヤが抜け気味になりがちだけど、そういう挙動もなくオンザレール感覚で走れるんだ」とコメント。

気になるタイムは2分27秒台。完全合法スペックのライトチューンとしては十分すぎる速さだ。もちろん、そこには空力という強い武器が大きく影響していることは言うまでもない。

SPECIFICATIONS

■エンジン：アペックス インテークパイプ、フルエキゾーストシステム／クスコ レデュースリードバルブ／ECU-TEK／DRL “対”ラジエター＆オイルクーラー　■ドライブトレイン：ORC レーシングコンセプトクラッチ／クスコ・タイプRS機械式LSD（1.5ウェイ）／ファイナル5.1　■サスペンション：ZEALファンクション車高調（FR14kg/mm）／レボリューション フロントアジャスタブルスタビリンク　■ブレーキ：エンドレス キャリパー（F4ポット R2ポット）、大径ローター　■ホイール：ボルクレーシング CE28SL（FR10J×18＋20）　■タイヤ：ポテンザ・RE-12DタイプA（265/35R18）　■インテリア：ブリッド ガイアス／スパルコ R353ステアリング　■エクステリア：イングス N-SPECフルエアロ、フロントエアロワイドフェンダー／Z-POWER GTウイング 他

●取材協力：イングス 奈良県桜井市忍阪289-1 TEL：0744-42-0611