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ツートンカラーの名車 20選 道に「華」を添える美しいクルマたち 色選びに迷ったらコレ

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ツートンカラーの名車 20選 道に「華」を添える美しいクルマたち 色選びに迷ったらコレ

クルマが一番「映える」色は?

クルマを購入するとき、「色」にはどれくらいこだわるだろうか?世界的には白の人気が高く、次いで黒やグレーがよく選ばれているようだ。

<span>【画像】美しいツートンカラーの旧車【ジャガー、ブガッティなど4台】 全90枚</span>

英国では、2020年に販売された新車の約4分の1(24.35%)がグレーだったという。黒(19.90%)や白(17.37%)を抑えて、3年連続で最も好まれる色となっているのだが、ロンドンの暗い曇り空を英国人は見ていないのだろうか。

なお、黄色はわずか0.42%、緑は0.89%だった。モノクロのクルマもいいが、道路や駐車場にはもっと色を加える必要がある。だからこそ、ツートンカラーに注目したい。今回は、ツートンカラーの名車20台を紹介する。曇り空ではなく、彼らからインスピレーションを得ようではないか。

キャデラック・クーペ・ドゥビル

米国車では、1930年代後半から1940年代にはすでにツートンカラーが提供されており、1950年代に広く採用されるようになった。フィンやクロームと組み合わされた明るい配色は、戦後の米国の多幸感や楽観主義を表しているようだった。

その一例が、このキャデラック・クーペ・ドゥビル(Coupe de Ville)だ。今日では、ルーフをボディと異なる色で塗装するというアイデアは、セダンやワゴン車よりも、クロスオーバーや高級車によく見られる。

シボレー・ベルエア

初期のシボレー・ベルエアは、派手なスタイリングと派手なツートンカラーで広く知られている。3代目ベルエアは、そのスピリッツを色濃く反映しているモデルと言える。クロームの「スピアー」でブルーとホワイトを分けている点や、バックドアに施された複雑なディテールに注目してほしい。

ツートン仕上げには欠点もある。生産の手間が増え、コストが高くなるほか、事故の際に修理が困難になることもある。

1957ビュイック・スペシャル

2021年の価値観では、この1957年モデルのビュイック・スペシャルは、グラマラスでエキゾチックで高価なものに見える。だが、発売当時は入門モデルの4ドア・セダンだった。ファミリー向けセダンにツートンカラーのペイントを施す勇気があれば、どんなに素晴らしいものが出来上がるかを示す好例だ。

1957年当時の価格は2660ドル(約30万円)で、2021年では約2万5000ドル(約280万円)に相当する。参考までに、ビュイックは1957年に6万台のスペシャルを販売した。それがペイントの力なのだろう。

シボレー・コルベットC1

コルベットC1は、2人乗りのスポーツカーでもツートンカラーが映えることを証明している。この1959年モデルのコルベットC1は、1958年モデルから採用された4灯のヘッドライトデザインと、彫刻のようなサイドスクープが特徴である。

1960年代に入ると、ツートンカラーの人気に陰りが見えてきた。1961年モデルのコルベットでは、ホワイトウォール・タイヤとツートンカラーが廃止された。嗜好の変化に伴い、かつて流行していたテールフィンも消えていったのである。

ナッシュ・メトロポリタン

ツートンカラーは米国で生まれたものだが、大西洋を挟んだ英国の自動車文化にも影響を与えた。米国向けに作られた英国車にツートンカラーが用意されていても不思議ではない。

メトロポリタンは、ナッシュの社長であるジョージ・メイソンが、米国市場に小型で安価なクルマ、つまり「セカンドカー」の需要があることに着目して考案したものである。その見た目は、食べきりサイズのアメリカンステーキといったところか。

オースチン・ヒーレー3000

オースチン・ヒーレー3000は、ツートンカラーの塗装が印象的だ。アイス・ブルーとアイボリー・ホワイトの組み合わせは、「ビッグ・ヒーレー」のカラースキームの中でも最も象徴的なものと言えるだろう。

1959年に発売された3000は、排気量2912ccの6気筒エンジンを搭載し、1960年代を通してオースチン・ヒーレーのフラッグシップに君臨した。

トライアンフ・ヘラルド

発売当初、トライアンフ・ヘラルドにはセダンとクーペの2種類があり、オプションでツートンカラーが用意されていた。

セブリング・ホワイトとの組み合わせで、以下の色が選択できた。コーヒー、モナコ・ブルー、リッチフィールド・グリーン、ブラック、パウダー・ブルー、シグナル・レッド、ファントム・グレー、ペール・イエロー。色は後に追加されている。

当時のパンフレットには、「男は女より運転がうまい」といった趣旨の文句が書かれていた。時代を感じる……。

フォード・ゼファー

1950年代から1960年代にかけて、英国フォードのスタイリングは、米国フォードの影響を大きく受けていた。初代と2代目のコンサル、ゼファー、ゾディアックほど、それを如実に表しているクルマはない。

クロームをふんだんに使い、ホワイトウォール・タイヤを装着し、ツートンカラーを採用することで、英国の郊外に米国の風を吹かせていた。フォード・モンデオをツートンカラーにしたようなものだ。

ロータス・エラン・スプリントとエキシージ・スプリント

ロータスは、1970年代のエラン・スプリントからインスピレーションを得て、2007年にエキシージの特別仕様車「スプリント」を発表した。エキシージ・スプリントは、ボディの下部にホワイト、上部にイエローまたはブルーを配したツートンカラーを採用していた。

この2色の間には「Exige Sprint」と書かれたゴールドのストライプが入っている。40台のみが製造され、価格は4万2550ポンド(約640万円)だった。

フォード・フィエスタ・サンドパイパー

1970年代を代表するハッチバックといえば、フォード・フィエスタだ。1979年には、1.1L車をベースにした2500台の限定車「サンドパイパー」が登場。チョコレートとタンのファブリックを用いたシートを装備していた。

ロマン・ブロンズとコルドバ・ベージュを組み合わせたカラーリングが大きな話題となったが、ロマン・ブロンズ単色での購入も可能だった。素晴らしいツートンカラーがあるのに、なぜ?

ヴォグゾール・アストラ

1950年代の鮮やかで派手な色合いから、1970年代から80年代初頭にかけてのツートンカラーの使われ方は大きく変わっている。「エレガントでエキサイティング、そして印象的な装備」を備えているというヴォグゾール・アストラEXPには、ブラックとアンティーク・ゴールド、またはヘーゼル・ブラウンとアンティーク・ゴールドの組み合わせが用意されていた。

また、アストラEXP Sには、ブラックではなくカーマイン・レッドを施したものもあるが、この場合、EXPに標準のゴールド・スチールホイールではなく、14インチのアルミホイールが装着されている。……ゴールドの鉄チンが標準?インプレッサを超えたようだ。

ベルトーネX1/9

1982年、フィアットX1/9はベルトーネX1/9となり、生産の全工程がベルトーネの工場に移された。同年にはツートンカラーが導入され、見た目がもっと美しくなったほか、防錆技術の向上によりクルマの耐久性も向上した。

X1/9は、しばしば「ベビー・フェラーリ」と呼ばれている。フェラーリといえば赤のイメージが強いが、同社にはツートンカラーの歴史があり、10年前には、「ツートンカラーの人気が高まっている」というプレスリリースを発表している。F1に投入しているSF21は、色味の異なる赤のツートンカラーを採用している。

フォード・カプリ

Mk3フォード・カプリは、その晩年を英国人によって生かされた(1984年後半から英国専売モデルとなった)。1986年の280ブルックランズは、ファンに向けて作られた限定モデル。わずか1038台しか製造されず、保存状態が良い個体は現在6万ポンド(約900万円)の価値があると言われている。

他にも、ツートンカラーが設定されたモデルにはカプリ・カリプソもあった。そのパンフレットにはこう書かれている。「カプリ・カリプソを初めて見たとき、あなたは本物のスポーツマンだと気づくでしょう。そのライン(紛れもなくカプリ)だけでなく、特徴的なツートンカラーのおかげでね」

スズキ・エスクード

1980年代後半のライフスタイルSUVの人気上昇を背景に、ツートンカラーはルネッサンスを迎えた。ボディと樹脂パネルを色分けすることで、箱型のフォルムに面白みを加えたのだ。

現代のクロスオーバー車の先駆けとなった初代スズキ・エスクードも、ツートンカラーが美しく映えるクルマだった。

シトロエン・サクソ

シトロエン・サクソのフリオ、VTR、VTSモデルには、バンパー、サイドスカート、ホイールアーチが色分けされた仕様が用意されていた。ハリケーン・グレーの上にクオーツを配したこの組み合わせは素晴らしく、見つけたらぜひ手に入れたいものだ。

フリオは1.4Lエンジンを搭載し、VTR/VTSのようなスタイリングを求めながらもコストをかけられない若いドライバーに最適なモデルだった。VTRとVTSのエンジンは同じ1.6Lが搭載されていたが、フラッグシップのVTSは16バルブエンジンだった。

フォードKa

フォードはツートンカラーをお気に召していたようで、Ka(カー)にも特別仕様車が用意された。パンサー・ブラック、オーシャン、シー・グレー、ブレイザー・ブルーの4色のカラーバリエーションがあり、いずれもシルバーのバンパーとミラーを備えている。

カスタムショップから出てきたばかりのような雰囲気を好むドライバーにぴったりで、わずか1000台の限定生産モデルだった。

シトロエン2CV

1948年以来、2CVおよび2CVベースのクルマが500万台生産されたことを記念して、シトロエンは1976年に2CVスポットを発売した。セルジュ・ゲヴィンがデザインした2CVスポットは、オレンジとホワイトのツートンカラーで、ホイールもボディと同じホワイトで仕上げられていた。

チャールストンもツートンカラーのモデルで、特別仕様車として発売された後、コアモデルとしてカタログに追加された。1980年代に最も売れた2CVである。

ロールス・ロイス・ゴースト

2012年、ロールス・ロイスはゴーストに新たなツートンカラーを導入した。同社のトルステン・ミュラー・オトヴェスCEOは、「ファントムと同様にゴーストにもツートンカラーのオプションを提供できるようになったことを嬉しく思います。これにより、ロールス・ロイスのマスターピースを描くことができるパレットが再び広がりました」と述べている。

ツートンカラーは、レイスとドーンにも採用されており、「興味深い」作品はいくつもある。

メルセデス・マイバッハSクラス

ロールス・ロイスやメルセデス・マイバッハのモデルにツートンカラーが用意されているということは、今でも世界中でツートンカラーは健在であるということだ。しかし、もっと主流モデルにも普及してほしい。このSクラスは、決して主流ではない。

メルセデス・マイバッハSクラスには、オプションとして、ディバイディングライン入りのツートンカラーが用意されている。塗装は手作業で行われ、その作業には1週間ほどかかるという。

フォルクスワーゲン・ポロ・ハーレクイン

どの色にしようか迷っている?どの色の組み合わせがベストなのかわからない?そんな時は、すべてを選ぼう。「全部のせ」というやつだ。

フォルクスワーゲン・ポロ・ハーレクインは、2色だけでは飽き足らず、4色も使っている。非常にカルト的な人気を誇るクルマだ。

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みんなのコメント

1件
  • 色選びに迷ったらコレ…だけは辞めといたほうが良さそう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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