勝田貴元選手がシェイクダウンのファーストアタックでトップタイムをマークしたWRC第4戦ラリーポルトガル、そしてGRヤリスの登場により大混戦が予想される全日本ラリー第5戦ラリー丹後は、どちらも今週末5月21日~23日に開催される。遠いポルトガル、そして無観客となったラリー丹後を観戦するための方法を考えてみよう。
ラリー・ポルトガルはネット生配信かJSportsで観戦
伝統のル・マン24時間は第4戦、8月21日決勝。トヨタは新ハイパーカーでWECをどう戦うか?
今日20日木曜日から走行プログラムが始まったWRC第4戦ラリー・ポルトガル。車両のテスト走行を行う「シェイクダウン」のセッションが始まり、TOYOTA GAZOO Racingの勝田貴元選手がトップタイムをマークするなど絶好の滑り出しを見せている。今シーズン初のグラベル(未舗装路)ラリーは必見だ。
そんなラリー・ポルトガルを見たいという方は、ぜひ公式ネット生中継「WRC+」ALL LIVEでの観戦をお勧めしたい。
無料で見られるプログラムもあるが、全セッションを楽しむためには有料登録が必要だ。年間会員は今なら7700円。月会員は980円となっている。年間会員になれば、当然11月11日~14日に開催となるラリージャパンの生中継も全SSネット観戦が可能となる。
テレビ観戦と同時に、車両のリアルタイム走行マップ、ステージタイム、全セッション合計タイム、順位、ペナルティ情報などなど、あらゆるリアルタイム情報をゲットすることができる。さしずめプレスルームにいる感覚だ。
ラリーポルトガルのWRC+の放送スケジュールは以下の通り。
最終日の最終SS「Fafe」の大ジャンプをぜひとも楽しみにしたい!
■5/21(日本時間)
16:08 SS1 LOUSA 1
17:08 SS2 GOIS 1
18:08 SS3 ARGANIL
20:30 SS4 LOUSA 2
21:31 SS5 GOIS 2
22:30 SS6 ARGANIL 2
0:05 SS7 MORTAGUA
3:00 SS8 LOUSADA
■5/22(日本時間)
16:00 SS9 VIERA DO MINHO 1
17:08 SS10 CABECEIRAS DO BASTO 1
18:24 SS11 AMARANTE 1
22:30 SS12 VIERA DO MINHO 2
23:38 SS13 CABECEIRAS DO BASTO 2
0:54 SS14 AMARANTE 2
3:00 SS15 PORTO
■5/23(日本時間)
15:08 SS16 FELGUEIRAS 1
15:58 SS17 MONTIM 1
16:30 SS18 FAFE 1
18:04 SS19 FELGUEIRAS 2
20:00 SS20 FAFE 2 - POWER STAGE
また、スカパーやケーブルテレビなどでのスポーツ中継専門チャンネルとしておなじみJSPORTSでは、テレビ放送と同時にオンデマンドでも視聴が可能だ。
詳しくはJSPORTSのホームページをご覧いただきたい。
全日本ラリーのJN1クラスは「GRヤリス vs WRX STI vs シュコダ・ファビア R5」の構図に
今シーズンから全日本ラリーの最速カテゴリーであるJN1クラスに「GRヤリス」が登場したことにより、熟成の「WRX STI」そしてWRCにも参戦可能な純ラリーカー「シュコダ・ファビアR5」との戦いが始まった。シーズン序盤ということもあってかGRヤリスはまだまだ本調子が出せていない印象だ。
今回のラリー丹後では、特にTOYOTA GAZOO Racingの改善によりGRヤリスがどのレベルまで到達しているのか、注目したい。
一方、主催者からは
「緊急事態宣言の延長を受け、無観客で実施することとなりました。
大変残念ではございますが、ギャラリーステージの予定はございません。
サービスパークなど、各ラリー関係施設への立ち入りも、関係者以外の方はお控えただきますよう、よろしくお願い申し上げます。」
との発表があった。
残念ながら現地で観戦はできないことになっている。
残念ながら丹後ラリーは無観客で開催
そんな全日本ラリーは、ラウンドによってはYouTubeのライブ中継があるが、今回はライブは実施されない模様だ。
そんなときは、各車両のリアルタイム走行データをチェックできる「RALLY STREAM」での観戦をおすすめしたい。
競技車両に搭載されたスマートフォンの位置情報を利用したラリーカーの追跡サービスだ。
一般に公開されているデータでは、SSとSSをつなぐリエゾンも含めたあらゆる位置情報を楽しむことができる。
一方、このシステムはオフィシャルとしてラリーカーの位置情報チェックはもちろんのこと、リエゾン中の走行スピード確認や、スマホのGセンサー入力値を利用したクラッシュ警報、また、SS内で車速が0km/hになった場合の警報が発報され、車両の安全管理が行われている。
また、車内のクルーのスマホにはラリーストリームのアプリを搭載しており、仮にクラッシュした場合の後続車への伝達ツールとしても使用することができる。
たとえばこれまでSS中にクラッシュした場合、クルーは後続の車両に対してクルーを救出する必要性の有無を伝えなければならず、その際、「OK」や「SOS」のボードを車外に出て提示しなければならない。
一方、ドライバーもコ・ドライバーともに車外に出られない状況に陥いった場合、なんとかスマホには触れるような状況であれば、ラリーストリームのアプリからOKまたはSOSの状況をワンプッシュで伝達することが可能となっている。(電波が届いていることが条件ではあるが)
そんな最先端のトラッキングシステムが、現在の日本のラリーでは標準化されつつあるのだ。
また、丹後ラリーではSSのリザルト速報が準備されている。
トラッキングデータを確認しながらリザルトの更新を待つ。
若干マニアックではあるが、イメージを膨らませながら丹後の地に思いを馳せていただきたい。
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