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エキセントリックさがザガートの堪らない魅力!ハセガワ製プラモ「フェラーリ348」を「エラボラツィオーネ」に仕立てる・後編【モデルカーズ】

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エキセントリックさがザガートの堪らない魅力!ハセガワ製プラモ「フェラーリ348」を「エラボラツィオーネ」に仕立てる・後編【モデルカーズ】

新時代を意識させたV8フェラーリ

フェラーリ348tbをベースとした、ザガートによる348エラボラツィオーネと、それを再現した1/24スケール・プラモデルの作例については、前編の記事(下の「関連記事」参照のこと)にてすでに述べた。ここでは、ベースとなった348tb(実車)について簡単に述べておこう。

ザガート・デザインの奇っ怪な魅力!ハセガワ製プラモ「フェラーリ348」を「エラボラツィオーネ」に仕立てる・前編【モデルカーズ】

【画像36枚】ボディ造形の続きから塗装、細部の仕上げまで、その制作過程を見る!

348tb/348tsは、V8搭載のミッドシップ2座フェラーリの系譜に連なるモデルであり、1989年に登場した。前者がクーペ、後者がタルガトップである。2シーター・ミッドシップのV8フェラーリは1975年登場の308がその元祖であり、1985年には、その基本設計を受け継いだ328へと生まれ変わっているが、1980年代も終盤ともなると、スタイリングや扱いやすさの完成度が高いとは言え、さすがにその古めかしさは否めなくなってきた。そうしてデビューした348は、その内容を全面的に刷新したのである。

まず外側から見ていくと、スタイリング的には従来モデルから受け継いだ豊かな面構成も見られるものの、全体の印象としては、この当時注目を集めていたフラッグシップモデルであるテスタロッサのモチーフをちりばめた感が強く、フィン状のサイドルーバーや、同じくルーバーを装着したリアエンドのデザインがそうしたイメージを強めている。

328では優雅なムードを湛えていたフロント周りは、グリルをブラックアウトして精悍さを強調し、丸型レンズを捨て去ったリアエンドの黒いルーバーともどもシャープな仕上がり。全長は328よりも短くなって、無駄を排した凝縮感のある佇まいだ。

内容に目を転じると、348のネーミングが示す通り、エンジンは3.4LのV8 DOHC 32バルブである。これは、1年先にデビューしていたモンディアル(308GT4の後継であったV8ミッドシップ2+2)の搭載ユニットと同じもの。基本的には、それまでの3.2Lエンジンをさらに拡大したもので、排気量は3405cc、モトロニック・エンジン・マネージメントを採用し、最高出力は300hpに達した。

モンディアル同様にエンジンは横置きから縦置きに変更されているが、トランスミッションはこれに90°で組み合わされる横置きとなっており、これが車名の「tb」の由来でもある(transverse=横向き)。サスペンションはやはり前後ともダブルウィッシュボーンだが、最も大きな変更は、ボディ構造がフェラーリとしては初めて、セパレートフレーム方式を脱したことであろう(エンジン部のみチューブラーフレームをボルト留め)。様々な面で、新時代のフェラーリであることを意識させるモデルとなっていたのである。

スパイダーの追加と348GTB/GTSへの進化
また、この348系での大きな話題のひとつは、348スパイダーの登場である。ディーノ以来、ミッドシップ2シーターのフェラーリにおいて、オープンモデルはデタッチャブル・トップを採用しており、これは348tsも例外ではなかったのだが、1993年にラインナップに加わったこのスパイダーは、文字通りのフルオープン・ボディとなっていたのが特徴だ。またこれを機に、348シリーズ全車、搭載エンジンは312hpへと出力アップを果たしている。

また、スパイダーはtb/tsとは異なり、バンパーやサイドシルの下部をボディカラーとしていたのが特徴だが、遅れて同年冬には、スパイダー以外も同様の処理とするマイナーチェンジを行い、車名を348GTB/GTSへと変更。エンジンはさらにパワーアップされて320hpとなっている。後継車種であるF355へのモデルチェンジは、これから1年足らず後、1994年のことであった。

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