電池性能 10年20万km保証
トヨタ初となる量産BEV(電気自動車)の「bZ4X」が、5月12日に日本発売されることが発表された。
【画像】bZ4Xの内装/カラーラインナップ【サブスクプラン図解も】 全92枚
ユーザーのBEVに対する不安解消と、電池の全数管理・リサイクル推進を目指し、日本ではリースで販売を行う。
そして、個人のユーザーにはリース形態の1つとして、利用期間を通してサービスを提供できるサブスクリプション「KINTO(キント)」で提供する。
電池性能・下取り価格に関する心配を払拭し、かつ機能のアップデートなども行えるのが狙いだ。
そのために、最長10年間乗れる下記のbZ4X専用サブスクリション・プランが用意されている。
・期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)を保証
・5年目以降は、月額を毎年段階的に引き下げ
・5年目以降は中途解約金ゼロ
5月12日より第1期として3000台分の申込みを受付け、秋口に第2期。以降も申し込みを受付け、初年度は5000台分の生産・販売を予定している。
月額利用料・契約時の申込み金の詳細は、5月2日に公表されるという。
なお、車両本体価格は、「bZ4X Z(FWD)」が600万円、「bZ4X Z(4WD)」が650万円。リース時の任意保険料算出のために車両本体価格が設定されている。
航続距離・充電時間について
bZ4X(ビーズィーフォーエックス)は、スバルと共同開発したBEV専用プラットフォームをベースとする「bZ」シリーズの中型SUV。
航続距離は559km、電費は128Wh/km(いずれもFWD車)。4WD車には、スバルの四駆技術「X-MODE」も採用する。
充電については、DC急速充電150kWに対応。90kW充電器なら、40分で充電量80%までチャージできる。普通充電(200V、6kW・30A)なら約12時間でフル充電が可能だ。
目安として、90kWの急速充電器で30分チャージした場合、約275km走ることも明らかになった。
これは「東京にお住まいの方が、箱根まで行って帰ってくるのに十分な距離」とトヨタは説明する。
製造は同社の元町工場で行い、購入電力は再生可能エネルギー由来100%の電力で生産開始する。
また、リースの部分でも強調されたように、電池性能へのユーザーの心配を取り払うべく、電池容量維持率(10年後90%:世界トップレベル)を目標に開発されている。
日常使いの技術的トピックは?
操作系では、ステアバイワイヤをまずは中国向けに、さらに異形ステアリングホイールを組み合わせたワンモーショングリップをトヨタとして初採用する。
ステアバイワイヤは、ステアリングホイールとタイヤの間にメカニカルな結合を持たない方式だ。操舵時の回転角度を持ち替え不要な約±150°に設定。Uターンや車庫入れ、峠道などでドライバーの負荷を低減する。
同社は「タイヤからの不要な振動は遮断しながらロードインフォメーションなど必要な振動のみ伝達」することで、BEVならではの乗り味を高めるとしている。
また、足元の空間が広まることで、ドライビングポジションの自由度・乗降性もアップした。
ADAS関連では、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の「アドバンストパーク(リモート機能付き)」を採用。
並列駐車時の支援を拡大したほか、従来のバック駐車に加え前向き駐車に対応し、前向き/バック出庫が可能に。
また、スマートキーを携帯すれば、車外からススマートフォンの専用アプリを操作することで、駐車・出庫が可能なリモート機能も採用する。
エンタメ性能では、クルマがWi-Fiスポットとなる「車内Wi-Fi」を採用。全車標準装備のDCMを通じ、データ通信容量無制限でスマホやゲーム機などインターネットに接続できる。
充電インフラの整備について
トヨタは、実用的な形でサステイナブル(持続可能)なクルマを提供するという考えをベースに持ち、ハイブリッド/PHEV/BEV/燃料電池車という電動車のフルラインナップ化を推し進めている。
複数の選択肢を用意し、各地域の再生エネルギーの普及状況・政策を踏まえながら、BEVについてもこの考えに基づき普及を図るわけだ。
今回発売日が明かされた「bZ4X」については、トヨタ初の量産BEVとして、北米・欧州・中国をはじめグローバル各地域の状況を踏まえ、カーボンニュートラルに向けた選択肢の1つとして、順次発売していく方針。
また、充電インフラについては、今後のBEV普及進度を踏まえつつ、2025年を目途に、全国のトヨタ販売店に急速充電器を設置していくとしている。
まず2022年は、BEV需要が高い地域を中心に順次設置を進めていくという。
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みんなのコメント
充電設備が出来ておらず、早急には無理なのでキントのリースになったのでは。