現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの輸入車 05】ランドローバー フリーランダーには正統派SUVの血統が改めて感じられた

ここから本文です

【懐かしの輸入車 05】ランドローバー フリーランダーには正統派SUVの血統が改めて感じられた

掲載 更新 3
【懐かしの輸入車 05】ランドローバー フリーランダーには正統派SUVの血統が改めて感じられた

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「ランドローバー フリーランダー」だ。

ランドローバー フリーランダー(2001年)
1997年末にはヨーロッパで販売が開始された、ランドローバー初のSUV「フリーランダー」。日本への導入も心待ちにされていたが、ようやく日本デビューを果たし、試乗する機会を得た。

【スーパーカー人気ランキング】第1位「ランボルギーニ カウンタック」はスタイルでもメカニズムでも世界を驚愕させた

まずはそのスタイリング。写真で見たときは「ランドローバーのマークがなければ、日本製のSUVみたいだな・・・」と思っていたが、実車を見たら、けっしてそんなことはないことが分かった。フラッグシップであるレンジローバーに似たデザインのクラムシェル風ボンネット、ディスカバリー同様に後半が高くなったルーフライン(5ドア)など、ディテールのそこかしこにランドローバーのアイデンティティが散りばめられている。

何よりもその顔つきは、間違いなくランドローバー家のそれである。ユニークなスタイルの3ドア ソフトバックは、リアウインドーにガラス(もちろんワイパー付き)を使っているのはさすがだ。インテリアも、やはりランドローバーらしい。本革をふんだんに使ったESの豪華さ、2トーンのクロスを用いたGSのモダンさ、どちらも悪くない。デュアルエアバッグやエアコン、パナソニック製MDオーディオなど、安全&快適装備も充実している。

車内に乗り込んでみると、他のSUVに比べてアイポイントはかなり高い。フロントウインドーの傾斜角が比較的きついので、座高の高いドライバーはヘッドまわりのスペースに少し不満を感じるかもしれない。だがそれ以外、室内はリアシートも含めて広さは十分で、おとな5人で長距離ツーリングに出かけたとしても、まず不満は出ないだろう。

フリーランダーは、ランドローバー車としては初の横置きエンジンベースの4WDだ。インパネまわりには、後述するHDC(ヒル ディセント コントロール)のスイッチ以外、デフロックやトランスファーなどの操作系はない。だが、それでも問題ないことをラフロード走行で実感した。雪混じりの滑りやすいダート斜面でも、Dレンジのままストレスフリーで軽快に走ってくれる。急な下り斜面ではATセレクターをLに入れ、HDCのスイッチをONにすれば、ブレーキ操作不要でトコトコと歩くような速さで安全に下ってくれる。ラフロード走行に慣れていない初心者には、最高の武器になるだろう。

オンロードでの乗り心地も柔らかすぎず、高速道路ではミシュラン製タイヤが発するロードノイズが少し気になるものの安定感は高い。トルクフルなV6エンジンは3000rpmも回っていれば十分な走りっぷりを見せてくれるが、その気になって4000rpm以上回すと、BMWユニットのような快音を発しする。

5速ATはマニュアルシフトも可能なステップトロニックだ。輸入車の場合、左ハンドルから日本仕様の右ハンドルに変更してもシフトゲートは左ハンドル仕様のままなモデルも多いが、フリーランダーは元から右ハンドルだから扱いやすい。

一見、日本製SUVにも雰囲気は似ているが、走らせてみるとやはり「正当派」の血統をあらためて感じさせてくれた。価格差は若干あるものの、ライバルとなる日本製SUVにとって、フリーランダーは本格派の手強い存在になることは間違いないだろう。

■ランドローバー フリーランダー 5ドアES 主要諸元
●全長×全幅×全高:4390×1810×1770mm
●ホイールベース:2555mm
●車両重量:1580kg
●エンジン形式:V6・4バルブDOHC・横置き4WD
●排気量:2497cc
●最高出力:130kw(177ps)/6250rpm
●最大トルク:240Nm(24.5kgm)/4000rpm
●トランスミッション:5速AT (ステップトロニック)
●タイヤ:215/65R16
●車両価格(当時):335.0万円

[ アルバム : ランドローバー フリーランダー はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタ「9人乗りバン」と日産「7人乗りバン」がスゴイ! 「ハイエース」と「キャラバン」を凌駕!? 画期的な商用車「プロエース」と「タウンスター」とは?
トヨタ「9人乗りバン」と日産「7人乗りバン」がスゴイ! 「ハイエース」と「キャラバン」を凌駕!? 画期的な商用車「プロエース」と「タウンスター」とは?
くるまのニュース
小川颯太「不完全燃焼です」佐藤凛太郎「最初からアタックする気でした」TGM Grand PrixのマカオGP2日目
小川颯太「不完全燃焼です」佐藤凛太郎「最初からアタックする気でした」TGM Grand PrixのマカオGP2日目
AUTOSPORT web
ラリー1は来季からノンハイブリッド・軽量マシンに。二転三転の廃止論が終結、2027年に新規則導入へ
ラリー1は来季からノンハイブリッド・軽量マシンに。二転三転の廃止論が終結、2027年に新規則導入へ
AUTOSPORT web
目を引くおしゃれグリーンの[CX-50]が爆誕!!!!! 最近[マツダ]のボディカラーって美しいよね
目を引くおしゃれグリーンの[CX-50]が爆誕!!!!! 最近[マツダ]のボディカラーって美しいよね
ベストカーWeb
BMW「R1300 GS アドベンチャー」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「R1300 GS アドベンチャー」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
車内の広い軽がいい! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
車内の広い軽がいい! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
11月1日から装着義務化されたバックカメラは一度味わったらもう手放せない! 1000円台から買える後付けカメラって大丈夫!?
11月1日から装着義務化されたバックカメラは一度味わったらもう手放せない! 1000円台から買える後付けカメラって大丈夫!?
ベストカーWeb
フル参戦ラストの中上は午前最速。逆転で王者を狙うバニャイアが初日トップ/第20戦ソリダリティGP
フル参戦ラストの中上は午前最速。逆転で王者を狙うバニャイアが初日トップ/第20戦ソリダリティGP
AUTOSPORT web
なんで日本に入れないの? 車高を上げたアウディA3[オールストリート]がカッコよすぎる!
なんで日本に入れないの? 車高を上げたアウディA3[オールストリート]がカッコよすぎる!
ベストカーWeb
ラリージャパンを前にウェルカムセレモニーが開催。勝田貴元、ヌービルらがWRC最終戦への思いと目標を語る
ラリージャパンを前にウェルカムセレモニーが開催。勝田貴元、ヌービルらがWRC最終戦への思いと目標を語る
AUTOSPORT web
八重洲線をなんと10年間閉鎖!! KK線よさらば! [都心環状線]の大規模リニュアルがついに本格化!
八重洲線をなんと10年間閉鎖!! KK線よさらば! [都心環状線]の大規模リニュアルがついに本格化!
ベストカーWeb
王者は移籍しても速し。BMWのマルチェッロが予選レースのポールポジション獲得/マカオGTワールドカップ
王者は移籍しても速し。BMWのマルチェッロが予選レースのポールポジション獲得/マカオGTワールドカップ
AUTOSPORT web
もらい事故の中村仁と「過剰に信じすぎた」小林利徠斗/TGR-DC育成ドライバーのマカオGP2日目
もらい事故の中村仁と「過剰に信じすぎた」小林利徠斗/TGR-DC育成ドライバーのマカオGP2日目
AUTOSPORT web
後ろ姿って気にならない? デザインに時代が追いつかなかった…[見返り美人]なクルマたち
後ろ姿って気にならない? デザインに時代が追いつかなかった…[見返り美人]なクルマたち
ベストカーWeb
チャンピオン決定はお預け! バニャイヤ必勝のスプリントレース制する。マルティン堅実に3位確保|MotoGPソリダリティGP
チャンピオン決定はお預け! バニャイヤ必勝のスプリントレース制する。マルティン堅実に3位確保|MotoGPソリダリティGP
motorsport.com 日本版
街中で見かけるレクサス版ハイエースになんちゃってタイプR  エンブレムを変えるドライバーの心理って!?
街中で見かけるレクサス版ハイエースになんちゃってタイプR  エンブレムを変えるドライバーの心理って!?
ベストカーWeb
装着するだけで確実にタイムアップする「ポルシェ マンタイパフォーマンスキット」が日本上陸!「911 GT3」用は895万9500円です
装着するだけで確実にタイムアップする「ポルシェ マンタイパフォーマンスキット」が日本上陸!「911 GT3」用は895万9500円です
Auto Messe Web
撤退が噂されるランボルギーニに代わり、メルセデスのWEC・LMGT3参入可能性が高まる?
撤退が噂されるランボルギーニに代わり、メルセデスのWEC・LMGT3参入可能性が高まる?
AUTOSPORT web

みんなのコメント

3件
  • 確か俺の記憶が正しければ、当時ローバーの経営難でBMWがランドローバーを買収した。
    この新型フリーランダーのV62.5はBMWの手が加わったユニットであった気がする。

    ちなみにレンジローバーはBMW製のV8を積んだ。
  • 高校の先生が乗っていました。2001年でしたのでフィットなど当時の新車にタイムリーに乗り換えていた先生が多かったです。これとエクストレイルが自分の中では横一線に並んでました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

341.3383.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.0100.0万円

中古車を検索
フリーランダーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

341.3383.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.0100.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村