炎上防止のみならず、ロシア批判という企業姿勢も表明!
ロシアのウクライナ侵攻が、あらぬ方向から自動車業界に影響を及ぼしています。日本ではオンライン契約のイメージが強い、保険大手のチューリッヒ(スイス)が、同社のロゴマークをSNS限定ながら使用中止としたことが報道されています。
チューリッヒの綴りは「ZURICH」で、同社のロゴマークは頭文字の「Z」をモチーフとしたものになっています。なぜ、このロゴマークの使用を中止したのかといえば、ウクライナに侵攻するロシア軍が、軍事車両などにZの文字をスプレーで書くなどしているからです。
ロシア軍の使うZ文字にどんな意味が込められているのかはっきりしたことはわかっていませんが、いずれにしてもロシアによるウクライナ侵攻の象徴的なアルファベットになっています。
報道によればチューリッヒは、そうしたロシアの行動を認めたり、応援していると誤解されないために、伝統ある同社のロゴマークのSNSでの使用中止を決めたといいます。おそらく、これは一時的な対応でSNSという「炎上」しやすい領域でのあらぬ誤解を招かないための自衛という意味もあるでしょうし、逆にいえばロシアの行為を否定するという意思を示しているということができるかもしれません。
SNSの可燃性を考えるとフェアレディZも気が気じゃない!?
チューリッヒが抱えるブランディングチームがこうした結論に至ったということは、世界中でZというアルファベットに対する嫌悪感が想像以上に増しているからでしょう。となると冷や冷やしているのが、2022年に新型「日産フェアレディZ」を世界中でローンチする予定の日産ではないでしょうか。
このタイミングで「Z」というアルファベットにネガティブな印象が生まれ、ましてその使用が批判的に捉えられるような民意が出てくると、フェアレディZは初期プロモーションに水を差されるような状況になってしまうかもしれません。
だからといってフェアレディZが名前を変えることも考えられません。まして新型フェアレディZでは歴代モデルのディテールを取り入れたスタイリングとなっているのですから、まったく異なる名前にするということは不可能です。
バイクのカワサキも「Z」を冠したモデルが多数展開
同様のことは、カワサキのバイクにもいえます。カワサキのラインナップにおいて、いわゆるネイキッドタイプのモデルは「Z」から始まるのが基本だからです。日本で販売されているモデルでいっても、下は「Z125 PRO」からリッタークラスでは「Z1000」や「Z H2」といったモデルまで数多くの「Z」が存在しています。
こうした伝統あるモデル名についてロシアとの関連性を指摘するような陰謀論は一笑に付されるとは思いますが、いったん炎上すると広がり続けるのがSNSの怖さです。その危険性を感じたからチューリッヒがロゴマークの使用中止を決めたのだとすれば、日産やカワサキのブランディングチームやプロモーションチームがなんらかの動きを見せることがあるのかもしれません。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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