「バカみたいにさびしい…」東京オートサロンBLITZ声優トークイベントに石川界人さん＆田邊幸輔さん登壇!!

　2024年1月12日～14日、幕張メッセで開催された東京オートサロン。この日本最大級のカスタムカーの祭典で、名門ハイパフォーマンスパーツメーカー「BLITZ」ブースにて、「TVアニメ『MFゴースト』×BLITZスペシャルトークステージ」が実施された。ゲスト＆MCは、音響監督の三間雅文さん、声優の石川界人さん（大谷洋介役）、田邊幸輔さん（八潮翔役）。え、これ…めちゃくちゃ豪華じゃないですか…。ぜひ取材してレポート取材したいと願い出て、叶ったのでここでお知らせいたします!!

文／ベストカーWeb編集部、写真／西尾タクト

■おれ、あそこまで踏めたことねえな…

　このスペシャルトークステージが開催されたのは、東京オートサロン（幕張メッセ）の盛り上がりも最高潮を迎えた1月13日（土）11:15～。最新パーツとコンプリートのカスタムカーがずらりと並ぶBLITZブースはすでに多くのお客さんで溢れていたが、この日のこの時間、ステージ前は会場一番といえるくらいの黒山の人だかりが出来ていた。

「皆さんこんにちはー！　声優の石川界人です！！」

　声優取材初体験の本企画担当編集、ジーンズにBLITZロゴが入ったTシャツ姿の石川界人さんの、第一声とさわやかな笑顔にびっくりしました。え……声優さんってこんなにカッコいいの…。いや石川さんが「カッコいい声優」なのか。

「本日はわたくしがMCとして回しますので…はい、ゲストは音響監督の三間雅文さんと、八潮翔役の田邊幸輔さんです！」

イベント会場ではじゃんけん大会（サイン入りTシャツプレゼント）も実施、この近さ!!

　紹介された三間さんはめっちゃ面白いおじさんだし、田邊さんは笑顔が大変キュート。さっそく始まったトークセッション、まず「今回の『MFゴースト』では（ほかの現場ではあまりない）ひとりずつ、一台ずつ音を録っているので、こうやって声優同士が顔を合わせる機会が少ない」というエピソードが披露された。

「だから今日はうれしいんですよ」と石川さん。「やっぱりひとりで録るのってさみしいもんなの？」と三間さんが返すと、「え……バカみたいにさびしいですよ……」とのこと。

　さびしいかーー。

『MFゴースト』はシーンの多くが「車中」。だから声優さんたちの音録りも、基本ひとりずつ。しかも座って録るとのこと。

「あ、でもぼくは２人ですね。芹澤（優）さん（北原望役）と一緒です」と田邊さん。

「あ、そっか、ヤジキタ兄妹！」（石川さん）

「二人で並んで座って喋ってます」（田邊さん）

　なんと。楽しそう。

「ぼくたちは二人で録ってます」と田邊さん。隣の石川さんがちょっと羨ましそうだったのがめっちゃよかったです

　続いての話題は今回のトークステージ向かい、BLITZブースに出展されていたトヨタ86について。

三間さん「あのクルマね、ぼくのです。中古で買いました」

　マジですか。

三間さん「自分で買うと、あ、あの音が欲しいな、と思ったときに自宅の駐車場から出してすぐ録れるでしょ。便利。小栗旬さんが主演の声をやってくれた『湾岸ミッドナイト』を録ってた時も、中古でポルシェ買いました」

　音響監督、さすがすぎる。

三間さん「みんな外観ばっかり撮影しているけど、実は見てほしいのは（センターコンソールにある）キルスイッチ。これ、トヨタさんのパーツにないから、Amazonで配線とプラスチックを取り寄せて、自分で加工して作ったら、サイズがぜんぜん合わなくて…BLITZさんにそのことを愚痴ったら、すげえカッコいいの作って付けてくれました。感謝です。」

　音響監督…さすが…すぎ…る。

東京オートサロンのBLITZブースに設置されたトヨタ86。三間監督の愛車だそうです。ステッカーも貼ってある！！　乗ってみたい!!

　この86は石川さんも運転した経験があるそうで、「すごくいい音を出すクルマなんですけど、（『MFゴースト』でカナタが出す）作中の音を聴くと、おれ、あそこまで踏めたことねえな…っていうのがわかります」と、実車に触れた経験ならではのトークを披露。

三間監督「そうなんだよ、だから内田（雄馬／カナタ役）にもさ、いつでも乗りに来なよって言ってるんだけど、ぜひぜひ、そのうち行きますねー、なんて言って一度も来てない。いつ来るのかな、忙しいのかなと思ってたら、結婚してた（編注／内田雄馬さんは2024年1月1日、同じく声優の日高里菜さんとご結婚を発表しました）」

三間監督、石川さん、田邊さん揃って「本当におめでとうございます」（会場爆笑）

アニメ『MFゴースト』作中で登場するショップSPIRAL ZEROの社屋がBLITZ社ガレージをモチーフにしていることも披露。「なんか見たことありますよね」、たしかに

　大いに盛り上がるなかで、トークは田邊さんの（声優になる前の）前職についても言及。

三間監督「皆さん田邊くんの前職知ってる？　これ言っていいの？」

田邊さん「全然いいすよ」

三間監督「警察官だったんです。パトカーとかに乗ってました」

田邊さん「運転したことないですけどね（苦笑）。助手席に乗って”巻き込み、よし！”って言ってました」

「なんで警察官をやめたの？　正義の味方じゃないですか」という石川さんからの問いかけに、「いやー、正義の味方より悪役やりたかったんです。そっちのほうがカッコいいと思って」と田邊さん。

　悪役かー。声優さん、いろんな職業や属性が体験できますもんね。「お兄ちゃん」属性の八潮役もハマってました。

　また、三間監督は『MFゴースト』では主人公カナタの口数が少なく、「普通はセリフを口にすることで自分のなかでキャラクターを作っていくが、カナタは口数が少ないので（CVの内田雄馬さんは）苦労していると思う。これは前作の『頭文字D』の時の三木さん（眞一郎／藤原拓海役）もそうだった」というエピソードも語ってくれた。

　面白くてカッコいい声優トーク、こういうイベント、ぜひまたやってください。毎回取材に伺います。声を聞いてるだけでしあわせ。

　そしてなによりアニメ『MFゴースト』は2024年内に2ndシーズン放映決定しております。石川さん、田邊さん、そして三間監督のさらなる活躍に期待しております!!