■日産新型SUV「キックス」とは
2020年2月以降、軽自動車の「ルークス」をはじめ、今年は日産から多くの新型車がデビューする予定となっています。
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そして、次に登場するのがコンパクトSUVの新型「キックス」。日産には同じサイズ感の「ジューク」も存在しますが、欧州で発売されている新型ジュークではなくニューフェイスのキックスを国内導入する狙いには、どのような事情があるのでしょうか。
新型SUVキックスは全長4.3mほどのコンパクトなクロスオーバーSUV。2016年にブラジルで発売されたのを皮切りに、中国、アメリカ、カナダ、そして台湾などで販売されているグローバルモデルです。
タイでは2020年5月15日に大規模マイナーチェンジを受けた新型が発表され、日本以外では初導入となる「e-POWER(イーパワー)」の搭載が話題になっています。
また、インドでは1.3リッターターボエンジンを積んでひとまわり大きなモデルが用意されていますが、こちらはプラットフォームが異なるインド独自の仕様です。
興味深いのは北米におけるキックスの位置付けで、「ジュークの後継」とされています。ジュークもキックスと同じくコンパクトクロスオーバーSUVで、欧州ではフルモデルチェンジした新型モデルを販売中です。
しかし、興味深いことに新型ジュークは欧州だけの販売です。一方のキックスは「ジュークを販売していない地域のみで販売」となり、グローバル展開のキックスに対してジュークは欧州専用車となっています。
そして、その売り分けは日本にも及ぶ気配で、もうすぐタイで発表されたe-POWERを搭載する新型SUVキックスとして日本への導入がスタートする見込みですが、ジュークは新型にフルモデルチェンジすることなく日本市場から消えてしまう予定なのです。
ジュークは、モデルライフ前半は大ヒット車種となり一定の認知度を得たモデル。だから惜しまれる声や新型モデルを望む声も多く聞かれます。キックスへのバトンタッチの背景には大きな理由があると考えるのが自然といえるでしょう。
■ジュークから新型SUVキックスにバトンタッチする理由とは
その理由とはパッケージングです。
世界で150万台以上を販売するヒット作となった先代ジュークは、後席の居住性は割り切ったクーペのようなコンセプトでした。“新しさ”を求める人々のパーソナルニーズを考え、個性を重視したからです。
2010年のデビューから数年間のコンパクトSUV黎明期は日本でもそれで受け入れられ大ヒット車種となりました。
しかし、その後の市場拡大に伴いこのクラスのニーズは変化。SUV市場の広がりと一般化によって、コンパクトSUVでも後席居住性が求められる方向へシフトしたのです。
その波に乗ったのがホンダ「ヴェゼル」やマツダ「CX-30」、そしてトヨタ「ライズ」など。そして2020年内発売予定の「ヤリスクロス」もその路線です。
一方のジュークは新型モデルでも(先代よりは大幅アップしたとはいえ)後席居住性ではなく軽快なプロポーションを重視。
小型車に対する割り切りがある欧州では受け入れられるものの、日本ではそれほど多くの人を振り向かせることができない可能性が高いといえます。
そこで新型キックスの出番となりました。新型キックスの全長は4295mmで新型ジュークの4210mmに比べると長いうえに、真横からのシルエットを比べると違いが一目瞭然。
ルーフ後方がどんどん低くなるジュークに対し、新型キックスはジュークよりは傾斜がゆるく、そのぶん後席の天地高を確保できています。
その結果、後席に座ると開放感でも違いを実感。ジュークより実用的なコンパクトクロスオーバーSUVなのです。
日本では新型ジュークが導入されず、新型キックスへとバトンタッチする理由。そこにはコンパクトSUVをとりまくマーケットの変化が大きく影響しているといっていいでしょう。クーペのような感覚より、より広い室内が好まれるのです。
現在、日本で販売しているジュークはファミリーユーザーに推奨できるクルマではありません。しかし、その後継として導入される見込みの新型キックスなら、ファミリーユーザーにもお勧めできるコンパクトSUVといえるでしょう。2020年6月といわれているデビューが楽しみです。
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みんなのコメント
そんな古いクルマ今さら日本に入れるなよ。
キックスもそうなりそうな予感。