もっとも売れているレクサス車である「RX」。2022年11月に5代目へと切り替わったものの、かねてよりの生産調整の影響もあり、いま発注しても、納車までかなり待たなくてはならないようだ。
ただ、RXは先代モデルであっても、十分に魅力的。先代とはいえ、まだ切り替わって半年ほどと商品力は問題ないし、もちろん新型のほうが新しい装備も満載されているが、先代の装備でも十分と考えるならば、いち早くRXに乗ることができる先代を選ぶというのも賢い選択ではないだろうか。そんな「先代RXを購入したい!!」という方に向け、先代RXの賢い買い方、得する売り方についてご紹介しよう。
レクサス中古バブル崩壊で「買い時」到来!! 大人気RXを中古で狙う方法と賢い売り方
文:吉川賢一
写真:LEXUS
先代RXは、「F SPORT」を選ぶべし!!
先代RXは、2015年10月に登場した。パワートレインは、2.0L直4ガソリンターボの「RX200t」(のちにRX300に改名)と、3.5LV6エンジン+モーターの「RX450h」の2種類で、グレード構成は「標準」と、ラグジュアリーな「バージョンL」、そしてスポーティな「F SPORT」の3段階、駆動方式はFFとAWD(RX300のF SPORTはAWDのみ)だ。2017年12月には、3列シートのロングバージョン「RX450hL」も追加している。
最後のマイナーチェンジは2019年8月だ。主な変更点は、ヘッドランプ薄型化、グリルの内部形状を変更(横型からブロック型へ)、前後バンパーデザイン変更、リアコンビランプ形状変更、アルミホイールデザイン変更、ナビをタッチディスプレイ化、予防安全システム(LTA、ロードサインアシスト、ブラインドスポットモニター等)を標準装備、全車パドルシフト標準装備、フリクションショックアブソーバー追加、F SPORTにパフォーマンスダンパー追加など。車両価格は、RX300が税込503~630万円、RX450hが615~758万円、RX450hは781万円であった(2022年11月末時点)。
中古車の流通に詳しい中古車買い取り業者によると、先代RXの売れ筋グレードは、RX300 F SPORT(2WD)と、RX450h F SPORT(AWD)だったそう。リセールを考えれば、ガソリン車ハイブリッド車いずれにせよ、人気のグレードである「F SPORT」を選びたいところ。できることならば、2019年8月のMC以降のモデルだと、リセールがさらに有利となる。
2019年8月にマイナーチェンジをした先代のRX300 F SPORT。ヘッドライト、フロントグリル、リアバンパーなど、大々的な改良が施されている
レクサス車の魅力のひとつがインテリアの質感の高さだ。所々にあしらわれたメッキ調パネルや、本革の表皮など、輸入車を超える見た目と質感を備えている
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中古相場は今後さらに下落の見込み、様子見ながら買うべし!!
ガソリン車であるRX300の5月中旬時点の中古車相場は、5年落ちの2018年製造車が約390万円~680万円、4年落ちの2019年製造車が約448万円~658万円、3年落ちの2020年製造車が約451万円~750万円といったところ。ハイブリッド車であるRX450hの中古車相場は、5年落ちの2018年製造車が約450万円~700万円。4年落ちの2019年製造車が約500万円~728万円、3年落ちの2020年製造車が約570万円~795万円となっている(良質の個体を選ぶため走行距離は3万km以内とした)。
もちろん、走行距離の上限を5万km、7万km、10万kmと上げていけば価格は安くなるが、そのぶん、今度はリセールで損をする。低走行の中古車を手に入れて、距離は抑えて乗るほうが、損幅は少なく済むはずだ。
なかには新車価格を超えるプライスをつけている高額中古車もあるが、これは中古車バブルだった半年前の価格。すでにバブルは崩壊しており、実際、一般ユーザーは見ることができない業者向けの中古車オークションでは、RXは2023年1月の相場から急落しており、5月中旬時点で100万円ほど下がっている。
今後は、中古車販売店の店頭価格も下がってくるはずなので、継続的にリサーチを続け、納得できる価格で入手してほしい。
●「RX300とRX450h、2018年式、3万キロ未満」
●「RX300とRX450h、2019年式、3万キロ未満」
●「RX300とRX450h、2020年式、3万キロ未満」
業者向けの中古車オークションでは、RXは、2023年1月の中古車相場が大きく下落しており、現時点で100万円近く下がっている模様。いずれは中古車販売店の店頭価格も下がってくるものとみている
売却のポイントは「5年落ち年内に手放す」と「どこに売却するか」
モデルにもよるが、中古車の相場は、海外への輸出事情に大きく左右される。RXも海外へ多く輸出されており、マレーシアやロシアが、主な行先だ。なかでもマレーシアに多く輸出されているため、マレーシアの輸入規制にかからない年式のうちに売りぬくことが、RXを売却する際のポイントとなる。
マレーシアの輸入規制は、「初度登録月からの経過月数12か月~59か月まで」。今年2023年でいえば、2018年製造車から2022年製造車までが、マレーシアへ輸出できることになる。たとえば、2020年の後期型RX300 F SPORTを手に入れて、2024年のうちに手放す(輸送時間がかかるため59か月になる2~3か月前には手放したい)というタイミングだと、上記の輸入条件にあてはまり、高い下取りが狙える。逆に、製造年6年落ちとなると、買い取り価格は一気に40~50万円ほど下がってしまう。
また、売却するタイミングと同じくらい、「どこに売却するのか」も重要。中古車相場は日々変動するため、相場を毎日チェックする買取店とそうではない買取店とでは、買取価格に差が生じる。大手の買取店でも、中古車相場を毎日追いかけているとは限らない。面倒でも、複数の買い取り店で査定してもらい、より高い価格で買い取ってくれる店を探すのが「賢い売り方」の鉄則だ。
エアロパーツは海外で人気のオプションのひとつ。RXもモデリスタやTRD製のエアロパーツが付くと、査定にプラスとなることが多いそう(写真はモデリスタのエアロキット装着車)
◆ ◆ ◆
新型RXは、いま抱えているバックオーダーを捌くだけでも、数年はかかるだろう。できれば新型を入手したいところかもしれないが、それが難しいのなら、とりあえず先代に乗っておくというのもアリなのではないだろうか。RXは人気モデルであるだけに、中古車であっても価格は高いが、そのぶんリセールが期待できる。もちろん、59か月を超えた個体を手に入れて、長く楽しむというのもアリだ。ぜひ本稿を参考にして、お得にRXを楽しんでほしい。
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