■納車が進まず新規の注文受付中止中に異例の2024年モデル発表
日産は2023年8月1日、スポーツカー「フェアレディZ」の2024年モデルを発表しました。
内外装に新色が追加されたほか、カスタム仕様「フェアレディZ Customized Edition(カスタマイズドエディション)」も設定された新型に対し、さっそく多くの反響の声が集まっています。
【画像】新色「オレンジ」が激シブ! 日産「フェアレディZ」2024年モデルを写真で見る(43枚)
フェアレディZは、1969年の初代モデル以来50年以上にわたり、日産を代表するスポーツカーとして君臨し続けてきました。
現行モデルは2022年8月にモデルチェンジを実施したRZ34型です。
初代S30型や1989年登場の4代目Z32型など、歴代モデルのデザインモチーフを取り入れフェアレディZらしさを追求したスタイリングや、最高出力405psの高性能な3リッター V型6気筒ツインターボエンジンの採用などで、大きな話題を呼びました。
今回発表された2024年モデルでは、全グレードにAmazon(アマゾン)のクラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa」を標準搭載化。
さらに、初代S30型に「スカイラインGT-R」用の2リッター直列6気筒 DOHCエンジンを搭載したパフォーマンスモデル「フェアレディZ432」用ボディカラーとして設定された「グランプリオレンジ」をイメージさせる新色「432オレンジ」を追加したほか、ブルーの特別内装色を新設定しました。
さらに「東京オートサロン2023」に出展された、S30型フェアレディZ432風カスタム仕様を再現し、専用フロントバンパーなどを備えた純正アクセサリーパッケージのフェアレディZ カスタマイズドエディションも発売されています。
そんな新型フェアレディZに対し、SNSなどでは早くも様々な意見が寄せられています。
なかでも新色オレンジとカスタマイズドエディションの組み合わせに対し「オートサロンから注目していた」「こちらのほうがカッコいい」「これは欲しい」など、注目度はかなり高さそうです。
しかし現行型フェアレディZは、デビュー早々に注文が殺到したことから、納期が長期化しています。
このことから「納車が進んでいないのに新型が登場したのはびっくり」「デビューから随分経つけど街で見たことがない」「納車が落ち着いてから出すのが筋では」と、驚きや疑問の声も多く見られるところです。
日産では今回の発表に際し、次のようにコメントしています。
「現在『フェアレディZ』は納期長期化に伴い一時受注を停止しております。納期長期化の解消目途が立ち次第、新規のご注文受付を検討してまいります」
今回の2024年モデル導入は、もともと発売当初から計画されていた流れなのかもしれませんが、まずは納期問題の早期解決が望まれるところです。
※ ※ ※
新型フェアレディZ 2024年モデル登場に合わせ、新たに追加されたハイパフォーマンスモデルが「フェアレディZ NISMO」です。
ツインターボエンジンは性能を向上させ、ベース車から15psアップの最高出力420psを発揮。シャシの剛性アップのほか、専用チューンで変速レスポンスや耐久性を高めた9速ATや、専用ブレーキシステムなどで性能向上を支えます。
また内外装にもNISMO専用パーツを装備し、専用色「NISMOステルスグレー/スーパーブラック 2トーン」などを設定しました。価格は920万400円です。
ただし日産によると、販売はすでにフェアレディZに注文を入れ納車を待つユーザーが対象で、納期長期化の解消の目途が立ち次第、新規の受け付けを始めるとしています。
こうした独自の対応についても今後、ユーザーから様々な反応を集めそうです。
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