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「高級車は大きいもの」への反骨! 超難題の「小さな高級車」に挑んだクルマ3選

掲載 更新 32
「高級車は大きいもの」への反骨! 超難題の「小さな高級車」に挑んだクルマ3選

 小さな高級車は多くのユーザーの支持を集めにくい

「高級車」という言葉に皆さんはどんなイメージをお持ちだろうか? 余裕の動力性能を発揮する大排気量エンジンであったり、本革をふんだんに使用した豪華な内装だったりと思い浮かべることはさまざまかもしれない。

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 しかし、恐らく共通して思うことが「大きさ」ではないだろうか? 当然、ボディが大きければゆったりとした室内空間を実現できるし、大きなエンジンを搭載するための余裕のあるエンジンルームを持つこともできるので、それは当然の成り行きといえる。

 ただ、過去にはボディサイズはそこまで大きくないものの、高級車に匹敵する装備や乗り味などを目指した「小さな高級車」というジャンルに挑んだ車種が存在していた。今回はそんな小さな高級車を振り返ってみたい。

 1)トヨタ・プログレ

 小さな高級車として真っ先に頭に思い浮かぶのがトヨタ・プログレだろう。メーカー自ら小さな高級車として開発したと大々的にアピールしたモデルだった。

 ほぼ5ナンバーサイズのボディでありながら、2.5リッターと3リッターという大排気量エンジンを搭載し、ウォールナットや本革といった高級マテリアルを惜しみなく仕様したほか、カーテンエアバッグやナビ協調シフトといった日本初搭載の最新技術も盛り込んだモデルだった。

 しかし、ボディサイズが大きい=高級という考えの根強い日本では、多くのユーザーの支持を集めることはできずに1代限りで消滅してしまった。ただ、その良さに気付いた一部のユーザーはプログレだけを乗り続けている人もおり、同じコンセプトの車両が出ることを心待ちにしているようだ。

 内装のカスタムができるようになっていたものも!

 2)日産ブルーバードシルフィ

 2000年に登場したブルーバードシルフィは、当時のB15型サニーをベースとしたオーソドックスな3ボックスセダンだ。しかし、顧客のターゲット層をミドルエイジ(40~55歳)とし、サニーよりもより上質なモデルというキャラクターが与えられていた。

 そのため、サニーにもラインアップされていた1.5リッターや1.8リッターのエンジンに加え、2リッターエンジンもラインアップし、本革シートを備えるグレードも存在していた。

 また、2WDの1.8リッターエンジンは非常に高い排出ガス性能を誇っており、当時のハイブリッドカーを凌ぐものとなっており、コマーシャルでは都市部の空気よりも綺麗な排出ガスとうたわれていたのだった。

 3)アストンマーティン・シグネット

 007シリーズでも知られるイギリスの高級車ブランド、アストンマーティンが2011年に発売を開始したマイクロクーペであるシグネット。全長3メートルほどの小ささにもかかわらず、500万円弱~という車両価格はまさに小さな高級車だ。

 とはいえ、ベースとなったのはご存じのとおりトヨタiQであり、エンジンやミッション、足まわりの形状などはそのまま踏襲されている。しかし、アストンマーティンブランドで販売するにあたってはベースとなったiQを一旦バラしてシグネット用に組み直す手の込みよう。

 もちろん、ほかのアストンマーティン車と同じようにオーナーの希望によってさまざまなマテリアルから自分だけの内装を作り上げることも可能となっていた。また、販売終了後の2018年には同車のパーソナライズ部門から顧客の要望によって4.7リッターV8エンジンを搭載したワンオフモデルが作成され、グッドウッドフェスティバルで初披露されたこともあった。

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みんなのコメント

32件
  • 今の車は大きすぎるから5ナンバー待望論の書込みをみるけど、小さな高級車で出しても
    売れないのが現実。
    結局、大半のユーザーは3ナンバーで立派に見える大きさを選んでる。
  • 道路幅は基本的に昔から変わっていないのに、車だけがどんどん大きくなり、「大衆車」と言われる車両まで3ナンバーサイズになることを許したのは、『プログレ』を筆頭するこれら「小さな高級車」の販売が芳しくなかったことを“失敗”ととらえ、それを再検討・再構築することをせずに“汚点”として闇に葬ってしまった各メーカーにも問題がありますが、何より、車というものを大きさや煌びやかな外装だけで判断し、その車の目指した本質というものを正当に評価できなかった我々消費者にも責任の一端はあるのではと考えます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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