レーシングポイントF1チームは、2月17日、スポンサーである水処理システムのメーカー、BWTの本拠地オーストリア・モンゼーで2020年体制発表会を開催、BWTとの契約を拡大し、タイトルパートナー契約を締結したことを発表した。これによりチーム名は『BWTレーシングポイントF1チーム』に変更される。
タイトルスポンサーが昨年のスポーツペサからBWTに変わったことで、マシンもレーシングスーツも、BWTのイメージカラーのピンクの部分が大幅に増えた。
レーシングポイントF1が2020年を戦う新マシン『RP20』をアンベイル。BWTとのタイトルスポンサー契約も発表
2019年にスポーツブックメーカーであるスポーツペサをタイトルスポンサーとしていたチームだが、1年でその契約を終え、代わって2017年から主要スポンサーを務めてきたBWTとのパートナーシップを拡大した形になる。
チームのCEO兼代表オットマー・サフナウアーは、「2017年以降、BWTとパートナーシップを順調に築き上げてきた。4年目の今年、彼らをタイトルパートナーに迎えることを喜ばしく思う」と述べている。
「今回の提携拡大は、彼らがレーシングポイント・ファミリーにもたらしてくれる誠実さ、コミットメント、エネルギーを反映したものである」
発表会ではドライバーのセルジオ・ペレスとランス・ストロールが新レーシングスーツで登場、メルセデスのパワーユニット(PU/エンジン)を搭載する2020年型マシン『RP20』のカラーリングを披露した。
2019年にレーシングポイントはF1コンストラクターズ選手権7位にとどまったが、2020年にはランキング4位に浮上することを目指すと、サフナウアーは述べている。
「ドライバーふたりともが少なくとも一度は表象台に立ち、シャンパンを飲む機会があると予想する」とサフナウアーがコメントしたと、F1公式サイトが伝えた。
「今年はランキング4位を獲得したい。今までよりもさらにトップ3チームに近づき、中団勢トップの座に就きたいのだ。昨年は困難な一年で、中団後方の7位にとどまった」
「簡単なことではないだろう。マクラーレンは昨年素晴らしい仕事をした。自動車メーカーの支援を受けるルノーは大勢の従業員を抱える大規模なチームだ。(2020年からアルファタウリとなった)トロロッソはホンダのパワートレインが調子を上げたことで、昨年終盤に見事なパフォーマンスを見せた」
「だが、我々は冬の間に新車開発に懸命に取り組み、パートナーであるメルセデスもパワートレインの改善に努めた。ドライバーたちも激しいトレーニングで身体能力を維持し、シミュレーター作業にも取り組んできた。そういった状況からして、目標を達成する可能性は十分あると考えている」
チームのパフォーマンス向上に自信を示すサフナウアーは、冗談を交えて、確実なことは何もないとも認めた。
「ドライバーふたりに毎戦ポイントを獲得させる必要があるが、それを実現できる見込みは十分あると思っている。ただ、レース1周目には何が起こるか分からない。(今年もロマン・)グロージャンが参戦しているから、彼にヒットされるかもしれない。何が起こるかは分からないということだ」
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