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ソアラ、レパード、ユーノスコスモと競い合ったホンダの大型クーペ「レジェンド 2ドア ハードトップ」の不思議な魅力

掲載 更新 10
ソアラ、レパード、ユーノスコスモと競い合ったホンダの大型クーペ「レジェンド 2ドア ハードトップ」の不思議な魅力

好景気で贅沢が善だった1980年代後半から1990年代前半。時代を象徴するようなクルマがホンダでラインアップしていたことをご存じだろうか?

当時は自動車メーカー各社が〝大型2ドアクーペ〟で競い合っていた。

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トヨタ「ソアラ」や日産自動車の「レパード」は、その贅沢さに多くの若者や女性が憧れたものだった。

1986年1月発売の2代目「ソアラ」

1986年2月発売の2代目「レパード」。このF31型から2ドアクーペのみがラインアップ

また、マツダは1990年に量産車として世界初となる3ローターのロータリーエンジンも用意された「ユーノスコスモ」(4代目コスモ)を発売。

スバルは「アルシオーネSVX」を1991年9月に登場させるなど、高級2ドアクーペは1980年代後半から1990年代前半の世相を反映するクルマとなっていた。

3318cc水平対向6気筒DOHC24バルブエンジンを、ジョルジェット・ジウジアーロ氏の提案を元にスバルがデザインした美しいボディに搭載した「アルシオーネSVX」

そんな中、ホンダが用意した大型2ドアクーペが、ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」だ。

3ナンバー車専用のクーペボディを持つホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」(KA3)

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」は、3ナンバー車専用のボディに、2.7L V6 SOHC24バルブエンジン、4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションなどを搭載した高級パーソナルカーだった。1987年2月7日より発売されている。

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」のエンジン

新開発の90度V型6気筒2.7Lエンジン(排気量2675cc、最高出力180PS/6000rpm、最大トルク23kg-m/4500rpm)を横置きで搭載する。

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」のミッション

豪華2ドアクーペらしく、オートマチックのみの設定。デュアルモード・ロックアップ付きのフル電子制御(PGM)2ウエイ4速オートマチックが採用された。

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」のエクステリア

大きく傾斜したフロントウインドウとサイドまでまわり込んだラップラウンド・リアウインドウ、サッシュレスドアと内蔵式のセンターピラーの採用により生まれた広いグラスエリアが印象的。スリムな前後ピラーと相まって、明るく開放感のあるスタイリングを生み出している。

また、整流効果に優れたブリスターフェンダーがボディサイドに力強さを加えている。

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」のインテリア

明るく開放的な室内空間は、100%ウールモケット素材と本革のシート表皮が選べ、天然銘木を使った本木目コンソールなどの採用により、贅沢で華やかなものとなっている。

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」のサスペンション

4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションを採用する。

また、4輪アンチロックブレーキ(3チャンネル・デジタル制御A.L.B.)を標準装備。デジタルコンピュータにより前輪は左右独立、後輪は左右両輪を同時と計3チャンネルで制御する。

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」の主要諸元

全長:4775mm
全幅:1745mm
全高:1370mm
ホイールベース:2705mm
車両重量:1410kg
エンジン種類・シリンダー数:水冷V型6気筒横置
エンジン弁機構:SOHC24バルブ
エンジン総排気量:2675cc
エンジン最高出力:180PS/6000rpm
エンジン最大トルク:23.0kg-m/4500rpm
燃料消費率 10モード走行(運輸省審査値):8.5km/L
タイヤサイズ:205/60R15 89H

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」の価格

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」の東京地区での標準現金価格は、発売当時385万円だった。

ホンダ「レジェンド・クーペ」(KA8)は豪華さを増した

そして、ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」はホンダ「レジェンド・クーペ」へと進化。1991年1月17日より発売された。

ボディサイズは全長が4880mm、全幅が1810mm、全高は変わらずの1370mmと堂々たるもの。ホイールベースは2830mmと長大になった。

車両重量は1570kgと重くなったが、最高出力215PS/5500rpm、最大トルク30.5kgm/4500rpmの3206ccV型6気筒SOHC24バルブエンジンを、フロントミッドシップへ縦置き(FF)で搭載し、走りのレベルも進化した。

インテリアも豪華さをさらに増し、東京地区での希望小売価格は455万円(消費税含まず)と車格に見合ったプライシングになっている。

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」の中古車ってまだあるの?

大手中古車販売サイトで確認したところ、1988年式で走行距離7万3000km、4AT、銀の車両が1台、掲載されており、車両価格は128万5000円となっていた。

ちなみにホンダ「レジェンド・クーペ」は、1993年式で走行距離が10万3000km、4AT、黒が車両価格49万8000円、同じく1993年式で走行距離11万10000km、4AT、黒が車両価格66万円で掲載されていた。

ホンダ「レジェンド・2ドアハードトップ」は1980年代の車両ということでジワジワと値段が上がっていくかもしれないが、まだ手の届く範囲の価格。クルマの性格からして荒い運転をされていた可能性は低いので、きちんと整備されていれば比較的程度の良い中古車が手に入るかもしれない。

だが、発売から30年以上となるビンテージカー。どうしても手に入れたい人は、覚悟を決めた上でお早めに!

※データは2021年4月初旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/中馬幹弘

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みんなのコメント

10件
  • そのサイズとおおらかさと豊かさが、アメリカ市場をもターゲットに出来たような、
    当時の日本の勢いを、ソアラ以上に感じさせた車。
  • 紺野美沙子、吉田栄作、篠ひろ子のドロドロのドラマ「誘惑」で主役の林隆三が乗ってた車、物凄くカッコ良かった。心底欲しかったが卒業したてで買えんかった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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