オイル交換の時期はどうやって知る? 目視で可能なのか?
クルマ好きにとって永遠のテーマとも言えるのがオイル交換ではないでしょうか? ガソリンスタンドに行くとボンネットを開けられて「オイル汚れていますよ」なんて声を掛けられた経験のある人も多いことでしょう。果たしてその言葉を信用していいか? も含めた情報をお届けしましょう。
オイル交換時期はいつ? 答えは取説に書いてある
オイル交換はいつ行えばいいか? 答えは取扱説明書に書いてあります。取扱説明書には「10,000kmまたは1年ごと」といったような記載があるはずです。その通りに行えばいいのです。また注意書きでシビアコンディションの場合は「5,000kmまたは6ヶ月ごと」という表示の場合もあります。シビアコンディションとは、登坂路が多い山間部やほこりっぽい地域、低速走行が極端に多い、走行距離が極端に短いといったエンジンにとってシビアな(きつい)状況のことをいいます。
低速走行や走行距離が短いことがシビアコンディションとなるのは、エンジンオイルが適温に暖まらないといったようなことが原因となります。エンジンオイルが適温にまで暖まる、つまりエンジン全体が適温になることで、エンジンは正しい動きをします。各部の熱膨張が異なりますので、適温となってはじめてクリアランスなどが正常値となるわけです。また、オイルは温度が上がることで内部に入り込んだ水分が蒸発しますが、適温にまで油温が上がらなければ理想的な水分の蒸発も起きません。
オイルレベルゲージでの点検は意味があるのか?
もちろんあります。もっとも重要な点はその名の通り、オイルのレベルをチェックすることです。できるだけ平坦な場所に駐車して行うことがポイントです。温間なのか? 冷間なのか? は車種によって異なるので取扱説明書でチェックしましょう。オイルはロアレベルとアッパーレベルの間に入っていれば問題ありません。私はどちらかというとロアレベルよりが好きです。一般的なエンジンでアッパーレベルまで入っているということはそれだけ抵抗が大きいということになります。
ただし、最近はオイルレベルゲージが装着されていないクルマも登場しています。オイルレベルはエンジンについているセンサーで行うので、ゲージは不要という考え方です。この場合はクルマの警告灯でオイルが減っていることを知らされます。ただし、一般的なクルマのオイル警告灯は、油圧を警告するものです。もしオイル量が減ってオイル警告灯が点灯したとなると、かなりのオイルが減っていることになります。
見た目でオイルの劣化を判断するのは難しいが 確定的に悪いこともある
オイルレベルゲージを引き抜くと黒くなったオイルがついていることがありますが、ちょっと走ればオイルが黒くなるのは当たり前です。だから、オイルが黒いからといって劣化しているとは言い切れません。ガソリンスタンドでの「汚れています」はセールストークと思って間違いないです。目視でオイルが悪くなっているかどうかを判断するのは非常に難しいのです。
ただ、オイルが濁った茶色(キャラメルを溶かしたような感じ)になっているときなどは水分が混入して乳化している可能性があります。こうした場合は早めにオイルを交換し、水分の混入原因を解明する必要があります。とくに冠水した場所を走ったことがない場合などは、ガソリンタンクへの水分の混入やエアクリーナー部分からの混入が疑われます。
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