東洋製罐と新日鐵住金は、共同で業界最軽量となるスチール缶を開発した。このスチール缶を使用している製品は、2018年5月より市場に流通している。
共同開発したスチール缶は、185g用TULC (*1) の低陽圧缶 (*2) で、缶重量はスチール缶では業界最軽量の16.2g(蓋除く)。低陽圧缶仕様の従来缶に対して6%超、広く使用されているTULCの陰圧缶 (*3) に対して約40%の軽量化を実現した。缶の軽量化は製造工程や輸送時のCO2排出量削減につながり、開発缶の今後の採用拡大が期待される。
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東洋製罐は、安定した缶内圧の確保により缶内圧検査が可能であり、缶の薄肉化を図れる低陽圧缶充填システムを従来より開発しており、飲料充填メーカーに低陽圧缶仕様のスチール缶と共に提供している。新日鉄住金は、低陽圧缶仕様の従来缶用に板厚0.185mmの鋼板を供給していたが、開発缶用に新たに板厚0.170mmの鋼板を開発した。鋼板はTULC製缶時に更に薄く延ばされる。缶の板厚が薄くなるに伴い、鋼板中の介在物の影響を受けやすく、缶は破断しやすくなる。新日鉄住金は、介在物を極力低減する技術を高めた極薄鋼板の開発を実現した。
東洋製罐は、製缶プロセスの工夫により、板厚0.170mmの極薄鋼板でのTULC製缶を実現した。
スチール缶は、
(1)リサイクル率が高く、LCA(ライフサイクルアセスメント)に優れている
(2)打検(*4)により、缶詰製品の内圧異常などの良否判定が可能である
(3)変形・破損がしにくく、流通特性に優れている
(4)遮光性・気密性に優れ長期保存が可能である
などの特徴を持っている。これらの特徴を生かしながら、素材メーカーと製缶メーカーの共同の取り組みにより、業界最軽量となるスチール缶を実現した。実現した開発缶は、ダイドードリンコのコーヒー製品に採用されている。
(*1)TULC
TULC(Toyo Ultimate Can)は、材料・生産プロセスを根本から見直し、加工時にクーラント(潤滑・冷却剤)不要、廃水処理不要、内面塗装不要な環境保全性を飛躍的に高めた2ピース缶。
(*2)低陽圧缶
缶の内圧が外気圧より高い(陽圧)状態のため、缶胴が薄くても強度が保持できる。缶底がフラットな形状であるため、陰圧缶詰用の打検システムを使用できる。
(*3)陰圧缶
缶の内圧が外気圧より低い(陰圧)状態のため、缶の剛性により強度を保持する。
(*4)打検
音波を利用した缶詰の非破壊検査方法。缶底を叩いてその音の振動数を解析し、製品の内圧を判別して良否判定する。
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