■フェンダーからドアノブまで仕上がりの美しさを追求したR35ワゴン
日産のハイパフォーマンスカー「GT-R」には無いはずのバン仕様が、SNS上で話題になっています。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
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GT-Rには、第1世代と第2世代があり、第1世代はレースで勝つことだけを目標に生産された「ハコスカ」や「ケンメリ」、第2世代はハイテクとハイパワーを駆使して約17年ぶりに復活したR32からR34までがありました。
そして、スカイラインの名を廃し、ニュルブルクリンクで世界最高峰のタイムを刻むために開発された第3世代としてR35が誕生しました。
第3世代ではノーマルでも480psという途方もないパワーに加え、あらゆるシーンで扱いやすさを追求することで、だれにでも運転できるスーパーカーとして世界中から高い支持を得ました。
そんなGT-Rですが、基本的に2ドアクーペのみのラインナップです。
しかし、SNS上では「R35GT-R ワゴン」が登場し話題になっています。
このワゴン仕様は、愛知県でホンダ「NSX」の販売やカスタムを中心におこなう「ガレージカイト」で製作された個体です。
ベースとなっているモデルは、平成16年式の日産「ステージア(M35)」ですが、フロント周りだけでなく、サスペンション、ブレーキ、内装一式はもちろんのこと、エンジンやミッションまでR35から移植したものになります。
そのため、エクステリアの美しさだけでなく、パフォーマンスも一級品の仕上がりです。
まさに満足いくような出来栄えのR35GT-Rワゴンですが、どういった経緯で製作したのでしょうか。
ガレージカイトの担当者は以下のように話します。
「初代ステージア(WC34)にはR34GT-Rのエンジンやミッション、サスペンション、ブレーキなどを装備した車両がラインナップにあります。
2代目ステージア(M35)にはそれがないので、R35GT-Rワゴンを製作しました」
また、最もこだわっているカスタムポイントについて、前出の担当者は以下のように話します。
「メーカーから販売しているような車両にしたいので、フロントマスクやドアハンドルなど極力R35GT-Rと同じにしました。もちろん公認車検も取得しています」
さらに今後他のモデルでも同じカスタム予定について、前出の担当者は次のように話しています。
「ほとんど趣味的に改造を行っているので、同じような改造はする予定は有りません。
いま準備しているのは、昭和時代のダットサントラックを改造する予定です」
※ ※ ※
かつてはステージアとR34GT-Rを組み合わせた「スカージア」のスワップキットが販売されていたこともありましたが、R35GT-R版はとても希少です。
また、ステージアの最大3.5リッターNAエンジンに対して、GT-Rの3.8リッターツインターボエンジンを移植するのは困難を極めたことでしょう。
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