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トヨタが2つの新型「ランクル」を世界初公開! 9年ぶり復活&14年ぶり刷新で何が違う? プラドでも300系でも無い「70系&250系」とは

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トヨタが2つの新型「ランクル」を世界初公開! 9年ぶり復活&14年ぶり刷新で何が違う? プラドでも300系でも無い「70系&250系」とは

■トヨタは2つの新型「ランドクルーザー」を世界初公開! どういうこと?

 トヨタ「ランドクルーザー」は「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として1951年の誕生以来、世界中で愛されています。
 
 ランクルの愛称でも知られる同モデルには、大きく3つのシリーズが存在しますが、2023年8月2日に新「ランドクルーザー70」と新型「ランドクルーザー250」が世界初公開されました。

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 これまでランクルは、常に最新技術を導入しフラッグシップとして進化を担う「ステーションワゴン」、悪路走破性をベースに扱いやすさと快適性を付与し、人々の生活と実用を支える「ライトデューティー」、高い耐久性、走破性が求められる「ヘビーデューティー」の3シリーズを展開してきました。

 ステーションワゴンは300系、ライトデューティーは150系、ヘビーデューティーは70系をラインナップ。

 今回お披露目されたヘビーデューティーの70系では、これまでオーストラリアなどの一部地域で販売されていたモデルの特性を進化させました。

 日本市場では継続販売モデルとして復活。力強い動力性能と低燃費を両立する2.8リッターディーゼルエンジン&6ATを採用しています。

 ランクル70について、取締役・執行役員 デザイン領域統括部長のサイモン・ハンフリーズ氏は次のように語っています。

「信頼の礎を築いたトヨタ『BJ』には、血のつながった直系の子孫がいます。『70シリーズ』です。

 泥臭く、地道に働き続けるクルマがアイコンにまで上り詰めた。70は、まさに伝説そのものなのです。

 SNSでも、大勢のファンから『ずっと売り続けてくれ』という声が多数寄せられています。

 さらには『ランクルらしさを変えないで』という願いも。その声は、我々の胸にしっかりと届いていました。

 そして今日、伝説を未来へつなぐために、アップデートされた70は、先代たちと並べてみてもルーツへの敬意に、疑問の余地は一切ありません。

 なぜなら、改良されたボディワークのもと、機能的に必要な部分だけをアップデートしたのです」

※ ※ ※

 なおランクル70は今冬に継続販売モデルとして日本に再導入する予定です。

 これにより、日本で再びランドクルーザーのステーションワゴン、ライトデューティー、ヘビーデューティーという全3シリーズが揃うことになります。

■え…? 「プラド後継」ではない? 新たな「ランクル250」とは

 一方でライトデューティーについては、世代の進化を追うごとに高級・豪華な路線にシフトする傾向にありました。

 その傾向に対して商品の最終責任者である豊田章男社長(当時)は「ランクルは人々の生活、地域社会を支えるためのクルマであるべきで、より多くの人の生活を支えるライトデューティーモデルはお客様が求める本来の姿に戻す必要がある」と語ったと言います。

 これを受けて開発陣は「The Land Cruiser : 質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支え、お客様に信頼されるクルマ」という、ランクルの原点に回帰する開発コンセプトを定めました。

 そしてランクルを作り直すというテーマの元で開発を進めてきたようで、チーフエンジニアである森津圭太さんは次のように語っています。

「250系はテーマが『原点回帰』ということもある他、300系よりも実用モデルで、まさにランドクルーザーの『ど真ん中的なモデル』というポジションです。

 これまで開発してきた技術をさらに磨いて、ランクルの集大成的なクルマに仕上げました

 そのため日本などではプラドという名前が付いていましたが、新型では伝統の型式名を付ける形で250系となりました」

 また前出のサイモン・ハンフリーズ氏は次のように話しています。

「ランクルらしさを『継承』し続けるのが70だとしたら…。フラッグシップの300は、ブランドの『象徴』と言えるでしょう。

 そしてその2つの中間、ランクルのど真ん中にあるべきものとなる『コア・モデル』が250です。

 新たなコア・モデルの開発でランクルのあらゆる側面を見つめ直す。そして、この時代にランクルの価値を体現するため、イチから、いや、ゼロから再設計したのです」

※ ※ ※

 日本では「ランドクルーザープラド(150系)」の後継モデルとして登場した印象を持つ人もいるかもしれませんが、ゼロから再結成したランクル250は、まさに現代に合わせて進化した新世代ランドクルーザーと言えるのかもしれません。

文:くるまのニュース くるまのニュース編集部
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