■斬新デザインを評価する意見も
日産は2005年に米国デトロイトで開催された「北米自動車ショー(NAIAS・通称デトロイトショー)」に、「インフィニティ」ブランドのコンセプトカー「クラーザ」を出展していました。
斬新なデザインを持つコンセプトカーですが、SNSなどではこのクルマについてさまざまな感想が寄せられています。
【画像】「えっ…何コレ?」 これが日産の「6ドア」高級ミニバンです!(78枚)
2005年1月に開催されたデトロイトショーで日産が出展したクラーザは、日産が海外で展開している高級ブランド「インフィニティ」ブランドのコンセプトカーです。
当時日産は、「乗る人全員に快適さ、心地良さ、ゆとりを等しく提供する、将来のSUVのデザインを提案するもの」と説明しています。
エクステリアはインフィニティ「FX」や「M45」、日産「ムラーノ」「スカイライン」などと共通性を感じさせるデザイン。縦に伸びたヘッドライトや楕円形状のフロントグリルなどは、コンセプトカーでありながら市販車らしい比較的落ち着いたものとなっています。
一方、フロントエンド以外は極めて斬新なデザインとなっており、居住空間のために後部が膨らんだルーフや、クオーター部まで開く観音開きのリアドアなど奇抜なデザインをもっています。
インテリアは、曲線と直線を組み合わせたインパネやドアトリムを採用し、ステッチ入りの本革素材やウッドパネル、アルミ素材などを組み合わせた豪華な仕上がりです。
特徴的なのは、アーチを描くように1列目から3列目までつながった形状のセンターコンソールと大面積のツインガラスルーフで、6つの独立シートとともにラグジュアリーな雰囲気が高められています。
なお、パワートレインやボディサイズなどは公表されず、デザイン以外の詳細情報は不明ですが、6人乗り6ドアの新ジャンルモデルとして、ミニバンとSUVを融合させた新たな高級車の在り方を探る意欲的なモデルとなっていました。
そんなクラーザですが、SNSなどでは斬新なデザインを改めて評価する人が多く、さまざまな感想が投稿されています。
「すごくカッコイイ」「サイドが斬新でイケてる」など、主にサイドを評価する意見が見られたほか、「ヘッドライトがムラーノかな?と思いました」「ボディサイドのガラス下部の形がエルグランドE52(3代目)にしか見えんかった」など、市販化された他の日産車と共通するという意見が見られました。
また、6人乗りという点から日産のミニバンについて思いを馳せる人もいるようで、「北米パスファインダーベースのミニバンが欲しい」「レクサスより先にインフィニティでミニバン売ってたら…」など、新たなミニバンの登場を待ちわびる人もいるようです。
さらに、「これ攻殻機動隊に出てきたやつだな」とSFアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」に登場していたことを思い出した人も。実際にはクラーザに加え、2005年のニューヨークショーに出展された「スポーツコンセプト」も登場していました。
※ ※ ※
なお、クラーザ公開から18年経過した現在も、直接的な市販モデルは登場していません。
一方、インフィニティの最高級SUV「QX56」や2023年4月に中国で世界初公開された「パスファインダー コンセプト」とは、一部デザインに共通性が感じられます。
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