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電動車でも駆けぬける歓びを追求したBMW【輸入車事情2021-2022】

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電動車でも駆けぬける歓びを追求したBMW【輸入車事情2021-2022】

輸入自動車メーカー各社がBEV(電気自動車)の市場投入への動きを慌ただしくしている中で、BMWも2021年はコンセプトの異なる2車種のBEV「iX」と「i4」を日本に導入する。(Motor Magazine2021年7月号より)

新型電気自動車iXとi4が日本デビュー
2025年までに新型BEV9車種を含む車種の電動モデルを市場投入することを発表したBMW。欧州のほかのメーカーも次々と電動化戦略を進めている中で、BMWも電動化技術などの研究開発に300億ユーロ以上を投資して、覇権争いに負けないような施策を展開している。そんな中、2021年には日本に「iX」と「i4」という2台の新型BEVが導入される。

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iXはラージクラスSUV(BMWではSAV=スポーツ アクティビティ ビークルと呼ぶ)で、全高はX6レベルということから、想定ライバルはアウディのeトロン スポーツバックだ。注目したいのは最先端の充電テクノロジー。200kWまでのDC高速充電によって、バッテリー容量の10~80%まで40分で充電が可能。また、10分の高速充電で、航続距離が120km延長するということで、利便性が高そうだ。

そしてもう1台のi4だが、こちらはそのデザインから、BMWでは「グランクーペ」と呼ぶ4ドアクーペのボディを持つ。車名の「4」とそのデザインから4シリーズの流れを汲んでいることが想像され、新型4シリーズ グランクーペはBEVとして生まれ変わったと言っていいだろう。コンセプトの違う2台で、ユーザーの心を捉えることができるか。

BMW M3/M4の四輪駆動モデルがラインナップ
以前に掲載したBMW M3/M4の試乗記の中でも少し触れているが、M3/M4には2021年秋以降に、シリーズとしては初めてとなる4WD(M xDrive)モデルの投入が予定されている。

M3/M4コンペティションのエンジンは最高出力510ps、最大トルク650Nmを発生。停止状態から100km/hまでの発進加速性能は、それぞれ3.9秒ということで、その高い動力性能はお伝えしたとおり。しかし、試乗したモデルは後輪駆動ということで、トラクションの限界が見えたことも事実。つまりは卓越したエンジンの能力を最大限に引き出すために、4WD化は避けられなかったと言えるだろう。

Mモデル専用開発の四輪駆動システムxDriveは、極めて素早くかつ正確に作動する新しい制御システムを採用。必要に応じてトランスファーケース内の電子制御多板クラッチを無段階に制御し、前輪と後輪に駆動トルクを可変配分してくれる。ただし、Mならではの後輪駆動を意識したシステム設計により、スポーティなコーナリングで高いレベルの安定性と運動性能を実現する。

操る楽しさをより感じられる後輪駆動を選ぶか、高いトラクション性能を発揮する4WDを選ぶか、そんな楽しい悩みが増えそうだ。

PHEVやMHEVの開発にも注力
先ほど紹介したiXやi4は電気自動車だが、電動化ということでは、BMWはプラグインハイブリッド車(PHEV)やマイルドハイブリッド車(MHEV)の開発にも力を注いでいる。最近のトピックは、クリーンディーゼルエンジンに48V マイルドハイブリッドを組み合わせたモデルを設定したこと。

まずは2020年10月、X3に日本導入のBMWモデルとしては初となる48Vマイルドハイブリッドテクノロジーを搭載したことを発表。そして2021年2月にはX5/X6/X7にも同システムが採用されている。

このテクノロジーは、制動エネルギー回生を行う48Vスタータージェネレーターと、それによって発電された電気を蓄積する追加のバッテリーで構成されている。48Vバッテリーは電力を供給するだけでなく、電力をスタータージェネレーターに戻し、それが電気駆動システムとして作動することで、追加の駆動力の発生のためにもエネルギーを供給。内燃エンジンの効率を最適化している。

さらに、ジェネレーターは電気を使って加速をブースト(最大11ps)することで、発進時および加速中にダイナミックな出力特性をサポートする。また、コースティング機能も採用することによって、燃費効率を高めている。(文:Motor Magazine編集部 加藤英昭)

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みんなのコメント

2件
  • キドニーーグリル、電動化、駆け抜ける悦び、、
    あとはキャッシュがあれば完璧だったのに😭
    片田舎の手取り19万なので、まだまだボロ軽で我慢我慢😁
  • 最近のキドニーグリルの醜悪さといったら
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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