トヨタ 新型アルファード、スープラGRMN、86に関するスクープ情報をキャッチ! ライバル車、派生車などの情報と合わせ、じっくりとご紹介!
※本稿は2021年2月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年3月10日号
ついに日本導入! マイルドハイブリッド採用で世界のベンチマーク「ゴルフ」はどう変わったのか!?
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■アルファード、豪華さに磨きをかけて2023年フルモデルチェンジとの情報アリ!
●トヨタ 新型アルファード
これまでの高級車=セダンという常識を打ち破り、新たな高級車の形を世に知らしめたアルファード。
現行3代目は周囲を威圧するかのような迫力ある顔つきがウケたのか、登場から6年が経過しているにもかかわらず、月によってはいまだ1万台以上を販売する、驚異の人気モデルとなっている。
それだけに次期型の開発も力を入れて進められているわけだが、どうやら2023年にはその姿を我々の前に見せてくれることになりそうだ。
基本的にキープコンセプトとなる次期型だが、Aピラーは空気抵抗軽減のためより強く寝かされ、前面から見た印象は現行とはかなり異なるという(画像はベストカー編集部による予想CG)
既報のとおり次期型からはヴェルファイアとの兄弟車関係をやめ、2車はアルファード1本に統合される。
ヴェルファイアのテイストを好むユーザーには、新設定される「カスタム」が受け皿となる予定だ。
新型の売りは、さらに迫力ある顔つきとなる外観もそうだが、やはりTNGA思想に基づいて作られた新プラットフォームの採用にある。
エンジン搭載位置を下げ、低重心化を実現するとともにサスジオメトリーも変更。操安性を追求する。特にリアサスはアームの取り付け位置や取り回しを最適化することで、操舵に対してリニアに反応する追従性のみならず、乗り心地の改善も実現している。
現行と似た印象を与えるリアビュー。足回りは大きく進化し、操舵に対する追従性、乗り心地などが改善されている(画像はベストカー編集部による予想CG)
その新型プラットフォームに搭載されるエンジンは、すでにRAV4やハリアーにも採用されている直4、2.5Lエンジンベースのハイブリッドのほか、新開発の直4、2.4Lターボが用意される。
この2.4Lターボは現行モデルにあるV6、3.5L NAに代わるもので、320ps/45.0kgm級の出力を目指して開発が進められている。外観に見合う迫力の走りをアルファードに求める層には、魅力的に映るはずだ。
最後にもうひとつ、次期型アルファードにはロングホイールベース仕様が設定されるとの話がある。
これは中国などで販売されている高級ミニバン、レクサスLMの次期型のための開発というのが大方の予想だが、アルファードのボディバリエーションのひとつに加えられる可能性はある。
アルファード/ヴェルファイアをベースに開発されたレクサスLMの現行型。→
→もちろん次期型LMが日本で売られるようになるという可能性もある
そのモデルは延長されたホイールベースを持ちながらも豪華装備&ゆったり座れる4人乗りとされたVIP仕様で、価格も1000万円を軽く超えると予想されるが、併せて期待したい。
●ライバル、エルグランドも次期モデルを開発中
初代でLクラスミニバン人気に火を点けたエルグランドだが、現行3代目は2010年8月に登場して以降、10年間にわたって販売されているご長寿モデル。そんなエルグランドも2022年、ようやく新型に切り替わる。
基本的なプロポーションは現行を継承するが、フロントフェイスなどはアルファードよりもシャープで個性的な仕上がりとされる。居住性についても改善され、3列目シートはゆったり座れる作りとなり、1列目と2列目にはロングスライド機構が採用される。
気になるパワーユニットは直4、2.5Lガソリンのほか、1.5Lターボ+前後2モーターの新たなe-POWERの搭載が噂されている。現行型も走りに対する評価は悪くなかっただけに、新型がどのような走りを見せてくれるのか、期待が高まる。2022年が待ち遠しい。
アリアにも採用される最新の運転支援システム、プロパイロットを搭載する(画像はベストカー編集部による予想CG)
●トヨタ 新型アルファード
・全長×全幅×全高:4960×1880×1940mm
・ホイールベース:3050mm
・車両重量:2180kg
・エンジン:直4、2.4L+ターボ
・最高出力/最大トルク:320ps/45.0kgm
・駆動方式:FF/4WD
・予想発売時期:2023年
・予想価格:380万~800万円
■2023年 最後のスープラが直6ターボ、520馬力の「GRMN仕様」で登場!!!
●トヨタ スープラGRMN
昨年10月に改良モデルを発売し、3Lターボエンジンが340psから387psに一気にパワーアップしたスープラだが、ベストカースクープ班はさらなる情報をキャッチ済み。
デビュー当初から噂のあったGRMN仕様がスタンバイしているのだ。ズバリ、2023年に200台限定で投入される。
スープラ最後のモデルとして2023年にGRMN仕様が登場する。レース参戦で得られた知見を全面的に活かし、圧倒的なポテンシャルを誇るクルマとなる(画像はベストカー編集部による予想CG)
エンジンは先日日本に導入されたBMW新型M3/M4が搭載するハイパワー版の直6、3Lターボで、スープラGRMNでは実に520psで最大トルクは67.0kgm前後になるという情報。
M3とM4では510psを表示しているが、ベストカーに入っている情報では520ps。GRが独自のチューニングを施すのかもしれない。
組み合わされるトランスミッションは7速DCTで、トヨタ車としては初めての2ペダルMTということになる(現行スープラは8速AT)。
ノーマルでもグラマラスなボディはさらにワイド化されそうだ。大型のGTウイングも装着されるだろう(画像はベストカー編集部による予想CG)
もちろん、パワーアップに併せてボディ、足回りも強化すべく、現在GRの開発チームが精力的にテストを続けている。
2019年にはモリゾウ(豊田章男社長)自らステアリングを握ってニュルブルクリンク24時間レースにも参戦しており、こうしたレース活動で得られた知見を市販車にフィードバックすることになる。
500psを超えるハイパワーエンジンを積むとなると、4WD化するのが一般的だが、スープラはもちろんFRのまま。しかも2470mmという、このクラスでは異例に短いホイールベースで安定性を確保するのは容易ではない。どんなクルマに仕上げてくるのか興味は尽きないところだ。
エンジンは最高出力520ps、最大トルク62.0kgm前後との情報。どんなパフォーマンスを発揮するか?
さらに重要な情報として、スープラはこのGRMN仕様が最後の進化になるとされている。
2023年に発売して、ノーマルグレードも含めて2025年で販売終了。その先の予定はなく、スープラはその役目を終えることになる。
今後、純ガソリンエンジンのスポーツカーは次々に姿を消していくだろう。
もちろん、ハイブリッドやEVなどの電動車で新たなスポーツカーがこの先も生まれてくるだろうし、それも大いに楽しみだが、ひとつの時代の終焉になることは確か。
それだけにこのスープラGRMNの存在は貴重で、限定200台は激しい争奪戦となりそうだ。価格は1200万~1300万円程度と予想している。
BMW新型M3(写真)とM4の直6、3Lターボエンジンを搭載。兄弟車のZ4に採用する予定はないとされる
●MTの新設定はあるか?
スープラのベース車となるBMW Z4は2019年夏に2Lターボ、197ps仕様(スープラでいえばSZ)に6MTを追加している。スープラにも採用してほしいが、今のところその情報はなし。2025年の生産終了までにマイチェンがあるはずなので、そこでの導入に期待だ。
Z4には6MTが存在。当然、スープラにも積めるはずだが……
●スープラGRMN
・全長×全幅×全高:4410×1900×1285mm
・ホイールベース:2470mm
・車両重量:1580kg
・エンジン:直6、3L+ターボ
・最高出力/最大トルク:520ps/67.0kgm
・駆動方式:FR
・予想発売時期:2023年
・予想価格:1200万~1300万円
■トヨタ86はBRZとの差別化を図るため発売が遅れて来年に
●トヨタ 86
すでに兄弟車となるスバルの新型BRZは北米で昨年11月にお披露目されているのだが、気になってくるのはそのトヨタ版となる新型86だ。
エクステリアデザインは新型BRZ同様、低いボンネットフードにショートデッキスタイルを踏襲してリアにはダックテールスタイルを採用し、グラマラスさを強調した2ドアクーペの王道的スタイルとなる。
新型86(画像はベストカー編集部による予想CG)
もちろん、フロントバンパーやリアコンビランプの形状などはBRZとは変えることで差別化を図る。
ボディサイズは新型BRZと同じ全長4265×全幅1775×全高1310mm、ホイールベース2575mm。
トランスミッションは初代と同じく6速MTと6速ATを設定し、サスペンションもフロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーンとなるのも初代を踏襲。
パワートレーンは初代のFA20型2L水平対向4気筒DOHC(後期型のMT車で207ps/21.6kgm)から、FA24型2.4L水平対向DOHC(231ps/25.4kgm)に変更されるのも新型BRZと同様。
エクステリアデザインについてはフロントバンパーの形状やリアコンビランプの形状を変えることでBRZとの差別化が図られる(画像はベストカー編集部による予想CG)
当初は86もBRZと同じく今年中のフルモデルチェンジが予定されていたのだが、ここにきて気になる情報が入ってきた。
というのも、豊田章男社長から新型86開発陣に対し、「BRZとの性能的な差別化を図れ」との大号令がかけられたというのだ。これを受け、新型86の発売は来年になることがほぼ確実。
今回もトヨタとスバルの共同開発となることから新型86とBRZは同じラインで流される。ところが、章男社長から課された思わぬ“難題”に対し、開発陣は悪戦苦闘しているという。
新型86のインテリアは写真の新型BRZとほぼ同様のデザインに。質感は初代から大幅に向上!
具体的には、新型86はBRZとはギアリングを変更することで加速感を向上させたり、場合によってはエンジンチューニングを変更させたりすることも選択肢のひとつとして挙がっており、乗ってすぐにBRZとの違いがわかるように仕上げるのが目標だという。
デビューまでの時間がかかっても、期待して待ちたいところだ。
●BRZはスーパーGTマシンを公開!
すでに今年のスーパーGT300用のスバルの参戦マシンは新型BRZのものに切り替わっており、昨年12月からプロトタイプの富士スピードウェイでのテスト走行を重ねている。もちろん、日本仕様となる右ハンドル車だ。
350ps以上/45.0kgmのFA20型からFA24型はどこまでパワーアップ!?
●トヨタ 新型86
・全長×全幅×全高:4265×1775×1310mm
・ホイールベース:2575mm
・車両重量:1280kg
・エンジン:水平対向4、2.4L DOHC
・最高出力/最大トルク:231ps/25.4kgm
・駆動方式:FR
・予想発売時期:2022年3月
・予想価格:330万~400万円
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みんなのコメント
絶対売れないだろうなぁ