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ホンダ軽オープン「S660」1代で終了へ なぜ希少車7年で姿消す

掲載 更新 36
ホンダ軽オープン「S660」1代で終了へ なぜ希少車7年で姿消す

■ホンダの軽オープン「S660」が生産終了、なぜ?

 ホンダが2015年4月に発売した軽2シーターオープンの「S660」が、2022年3月を持って生産終了することが明かされました。
 
 登場から7年というタイミングで姿を消すことになりますが、数少ない国産オープンモデルとなるS660は、なぜ生産終了となるのでしょうか。

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 今回、ホンダはS660の生産終了に伴い、特別なモデルとして「S660 Modulo X Version Z」を2021年3月12日に発売しました。

 Modulo Xとは、ホンダ車専用のカスタマイズパーツを量産過程で装着、販売するコンプリートカーブランドとなり、S660には2018年から設定されています。

 ファイナルモデルともいえるVersion Zは、特別色「ソニックグレー・パール」を設定したほか、特別感を演出するインテリア加飾などを装備することで、所有する喜びを向上させたといいます。

 ベースとなるS660は、ホンダの開発部門である本田技術研究所の設立50周年を記念した商品企画提案をきっかけに2015年に登場。

 同社「ビート(1996年販売終了)」以来、19年ぶりに復活した軽2シーターオープンモデルとして大きな話題となりました。

 発売開始から現在までに累計3.2万台を販売するなど、ホンダらしい「走る喜び」をミッドシップレイアウトならではの高いハンドリング性能などにより、クルマ好きからは高い支持を得ています。

 S660に関して、初期段階の開発責任者だった本田技術研究所の椋本陵氏は次のように述べています。

「今回、S660は2022年3月を持ちまして生産終了となることになりました。

 元々、いまから10年ほど前の国産スポーツカー市場は、高価格・高スペックが主流となり、『クルマ離れ』と耳にし始めたのもこの頃です。

 そうしたなかで、自分にも手が届きもっと扱いやすいスポーツカーがあればと考えていました。

 その際、社内の企画コンペにS660の原案が通り、モックアップ、試作車を作ったのですが、当時の社長の目に留まり、量産化が決まったのです。

 その後、2011年の東京モーターショーに出展したコンセプトモデル『Honda EV-STER』に大きな反響を頂き、その期待に応えて2015年4月に発売されました。

 S660は生産終了まで後1年あり、購入を迷われているお客さまには最後のチャンスです。新たにModulo X Version Zを設定しましたので、ぜひご検討頂ければ幸いです」

 では、なぜS660は2022年3月で生産終了となるのでしょうか。ホンダは次のように理由を説明しています。

「S660は、2022年以降の法規制(騒音・燃費・安全など)に対応出来ないことから生産終了となり、これらを改修するコストを掛けられないという経営判断です。S660の名は消えてしまいますが『走る喜び』はほかのホンダ車が受け継いでいきます」

※ ※ ※

 ホンダは、S660の生産終了に向けて、全国のS660オーナーとつくる繋がるコンテンツとして「#WELOVES660」をホームページで実施するとしています。

 今後、1年掛けて生産終了に向かっていくS660ですが、既存オーナーや新たなオーナーを交えて、最後の門出となるようです。

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みんなのコメント

36件
  • 規制規制で対応が追い付かないってのが、本当のところじゃないの?
    海外の雰囲気に呑まれて国の政策が暴走している状態だと思う。
    トヨタの会長も苦言を呈していたけど、目先だけしか見えていない政府が日本の産業に致命的ダメージを与えそうな状態なんだよね。
    滅茶苦茶だった民主党政権時より今の方が遥かに酷いかもね。
  • なぜ?って、そりゃ趣味の車だもの。
    利用用途の限られた趣味の車を買える人なんてそうそう居ないかと。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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