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本音で語るマルとバツ! 2022年に登場した注目新車4台をズバリ評価してみた

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本音で語るマルとバツ! 2022年に登場した注目新車4台をズバリ評価してみた

 この記事をまとめると

■2022年に販売された新車のいい点と悪い点を総評

2022年の漢字は「戦」! というわけで「戦」の文字が似合うクルマとそのトピック4つを選んでみた

■デザイン面は好みが分かれるポイントだが「あと一歩!」というモデルが目立った

■サブスクのみで展開されているクルマもあり、販売方法の改善を求めたい例もあった

 今年登場した新車のいい点と悪い点を総評!

 2022年はBEVを含め、魅力的すぎる車種、人気車種の新型が続々と登場した1年だった。しかし、いいところもあれば、ここはちょっと……という部分がないでもない。

 ノア&ヴォクシーの○

 まずはMクラスボックス型ミニバンの圧倒的人気車種のトヨタ・ノア&ヴォクシーだ。とくにヴォクシーの顔つきは、流行の大迫力オラオラ顔をさらに強め、第5世代のHVを搭載。存在感は一段とUP。また、先代の弱点の筆頭に挙げられた先進運転支援機能については、トヨタ最先端のトヨタセーフティセンスを基本に、プロアクティブドライビングアシスト、降車アシスト、トヨタチームメイトの0-40km/hの速度域でのハンズオフドライブを実現する「アドバンストドライブ(渋滞支援)」、クルマをラジコンのようにスマホでも駐車操作できる「アドバンストパーク」など、もうライバル真っ青の内容なのである。

 さらに、3列目席格納は完全ワンタッチとなり、からくりを使った途中で止められるバックドア、3万3000円のOPで付けられるスライドドア部分のスライドドア連動ユニバーサルステップなども、ノア&ヴォクシーの使い勝手を大きく向上させてくれるアイテムと言っていい。

 走らせても、HVモデルの動力性能のゆとり、乗り心地の良さなど、ファミリーミニバンとしての完成度は極めて高い新型なのである。

 ノア&ヴォクシーの×

 が、残念な部分もある。まずは先代と違い、2列目席ストレートロングスライド機構によって、中寄せスライドなしでもロングスライドできるようになったのはいいものの、先代のキャプテンシートでできた中寄せスライドが不可となり、2列目キャプテンシート仕様を選ぶ場合、セミベンチシート化できなくなってしまったのだ。2列目席でおむつ替えをするような子育て世代にとっては痛い。

 また、1/2列目席では、走行中の車内の静粛性はまずまずなものの、ボックス型ミニバンの宿命とも言えるこもり音(箱鳴り)の発生は1/3列目席がピーク。もっとも静かなのは2列目席となる。そして3列目席だとリヤサスタワーからのロードノイズが大いに気になったりするのが残念だ(初期型の印象)。

 見た目をあと一歩なんとかしてほしかった……!

 ステップワゴンの○

 ノア&ヴォクシーのガチライバルとなるホンダ・ステップワゴンも6代目へと進化。全列、全席の乗り心地、ボックス型ミニバンの宿命と言えるこもり音の徹底排除による、速度を問わない車内の静かさ(FFに限るが)、クルマ酔いしにくいとされる後席の抜け感ある爽快視界など、クルマの基本性能は、現時点で判明していない新型セレナを別にすれば、クラストップレベルと言っていい。

 2列目席キャプテンシートを、4代目となる新型ノア&ヴォクシーとは反対に、中寄せスライドできるようにしたのも(先代はできなかった)、使い勝手面では大いなる進化と言える。

 ステップワゴンの×

 しかし、意外に売れていない。その理由のひとつと思えるのが、初代回帰……と称されるエクステリアデザインの大人しさ。いかにもいい人的な、迫力、押し出し感に欠ける、ノア&ヴォクシーと正反対のキャラクターなのである。

 そして、このアウトドア、車中泊ブームの最中、先代にあったAC100V/1500Wコンセントのオプション設定を廃止したのも残念ポイント。理由は、先代のOP注文が少なかったから……ということだが、時代が違う。一大アウトドアブームのいまこそ、欲しい便利装備なのである。

 bZ4Xの○と×

 2022年は日本の電気自動車元年とも言える1年。BEVとして日産アリア、サクラ、三菱ekクロスEV、スバル・ソルテラ、トヨタ bZ4Xなどが登場したが、個人的に残念だったのが、bZ4X。デザインや走り、一充電航続距離を含めた電気自動車としての資質は素晴らしいものだが、気になるのはその販売(利用)方法についてだ。

 アリアやソルテラと違い、サブスクのKINTOのみの展開で、KINTOの場合(全車)、「ペットの乗車禁止」という利用条件がつくのである。つまり、2頭の愛犬(ジャックラッセルとキャバリア)と暮らす筆者を含め、愛犬家が愛犬と乗るためのクルマ、BEVとしては選択できない。ちなみに、兄弟車のソルテラをサブスクで利用する場合、ゲージの利用など少し条件はあるが、家族の一員である愛犬を乗せることができる。

 エクストレイルの○と×

 ちなみに、2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤーでテクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた日産エクストレイルは、上質で静かすぎる走行性能、先進機能、装備、荷物の積載性、走破性能、そしてドッグフレンドリーカーとしての資質など、もう文句なしの1台だった。

 愛犬を乗せてロングドライブもしたのだが、思わず「これ欲しい」と感じたほどだ。筆者が選考委員をしている「2022-2023わんダフルカー・オブ・ザ・イヤー」(レスポンス)、「ドッグフレンドリーカーアワード2022」(小学館@DIME)の受賞車でもあるのだ。ただし、個人的にはリヤビューが好きじゃない……。それ以外は完璧なのに……。

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