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賞金総額“1億円”。GT3がフルパフォーマンスで戦うスーパーカーレースシリーズ、2019年も開催決定

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賞金総額“1億円”。GT3がフルパフォーマンスで戦うスーパーカーレースシリーズ、2019年も開催決定

 FIA-GT3マシンなどがBoP(性能調整)なしに、そのパフォーマンスを全開まで引き出して戦う『FUSION COIN SUPER CAR RACE SERIES(フュージョンコインスーパーカーレースシリーズ)』の2019年開催概要が発表された。2019年は全2大会4戦で構成され、このうち第1~2戦はWEC世界耐久選手権のサポートレースとして行われる。

 JGTC全日本GT選手権やスーパーGTを戦った竹内浩典が主催しているスーパーカーレースシリーズは、GT3マシンやカップカーなどで争われるもの。その最大の特徴は、ほかのシリーズでは一般的なBoPが一切課されない点にある。

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 世界中のレースで使用されているGT3やGT4、TCRといったカスタマー向け車両は、各車両ごとに異なるパフォーマンスを均一化させ、接近したレースが展開されるよう、車両重量やリストリクターなどで性能を調整した状態でレースを戦っている。

 しかし、スーパーカーレースシリーズでは、そのBoPを採用せず、各車両が本来持つフルパフォーマンスを引き出せる状態でレースが行われている。こういった取り組みは世界でも例がなく、世界で唯一“フルパワー・フルパフォーマンス”のレースになっていると言ってもいい。

 もちろんレースがワンサイドゲームにならないよう、BoPの代わりに車両パフォーマンスやドライバーのランク(プロ、アマチュアなど)によって設定されたピットストップハンデが設定されている。

 このBoPなし&ピットストップハンデの組み合わせで、白熱したレースが展開されるのがスーパーカーレースシリーズの魅力だ。

 そんなスーパーカーレースシリーズの2019年シーズンは、第1~2戦が10月5~6日に、第3~4戦が12月14~15日に、いずれも富士スピードウェイで開催される。先に述べたとおり、第1~2戦はWEC富士6時間耐久レースとの併催だ。

 レーススケジュールは土曜日午前中に予選、午後にレース時間40分の1戦目、翌日曜日に同じく40分の2戦目が行われる。2戦目のスターティンググリッドは1戦目リザルトのリバース順となる。

 クラスは全部で4つ。GT3で争われる1クラス、カップカーの2クラス、GT4、TCRの3クラス、ミニ・チャレンジや富士チャンピオンレース参戦車の4クラスが設定されている。ただ、これらの車両はあくまでも一例で、ピレリスーパー耐久に参戦できるホンダS2000、ミツビシ・ランサーエボリューションなどでも参加可能という。使用タイヤはピレリのワンメイクだ。

 この2019年からレーススポンサーに仮想通貨『フュージョンコイン』が就任し、仮想通貨で総額1億円分の賞金が用意されるのも大きなトピックスだ。賞金は各レースやシリーズでクラス10位までに用意されほか、ピットストップ賞といった賞典も用意される。

 開幕戦への参加募集受付は6月頃にスタートする予定。詳しい参戦概要はスーパーカーレースシリーズのホームページをチェックしてほしい。

 世界で唯一、カスタマー向けマシンのフルパフォーマンスを堪能できるスーパーカーレースシリーズ、レース好きなら1度はチェックしておきたいレースと言えそうだ。

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