力強さが高まったディフェンダー
ランドローバー「ディフェンダー」は1948年から生産が続けられてきた伝統のオフロードビークルです。今回試乗したのは、ディフェンダーの新型ラインアップの中では2番目の大きさを誇る「110」の2024年モデルに加わったV8モデルです。
ついにV8搭載の「ディフェンダー」が登場! 電動化のご時世、大排気量ランドローバーは買うべき?
伝統のオフロードビークルの新型が登場
イギリスのランドローバー社が生産するディフェンダーは、その前身であるランドローバー・シリーズにまで時間をさかのぼるのならば、じつに1948年から生産を続けてきた(一時その生産が行われなかった期間もあったが)伝統のオフロードビークルだ。
ディフェンダーの車名が掲げられるようになったのは、それから40年以上もの時間を経た1990年のこと。ランドローバーからよりコンパクトなオフロードビークルである「ディスカバリー」が誕生したことで、それまでのホイールベースをインチで表した「90/110/127」というシンプルなモデル名から、新たに「ディフェンダー90/110/130(ホイールベースは127インチで変わらない)」というネーミングを得たのが始まりである。そのディフェンダーがフルモデルチェンジを受けて新型へと進化した時の衝撃はあまりにも大きかった。それは2019年秋に開催されたフランクフルト・ショーでのことだった。
今回試乗したのは、この新型ラインアップの中では2番目の大きさを誇る110の2024年モデルに加わったV8モデル。正確には5LのV型8気筒スーパーチャージャー付きエンジンを525psの最高出力で搭載した、ライバルと比較してもまったくハンデを感じさせないスペックを誇るエンジンを得た1台である。
デザインも快適性もさらに良くなった
新型ディフェンダーのエクステリアは、70年近く生産された先代のモデルから、さらに重厚感を増すと同時に、そのディテールにはさまざまなアイコンが採り込まれている。直線基調のボディスタイルは、いかにもあらゆる用途に使用するための、キャビンからの見切りの良さを想像させ、リアサイドウインドウやスペアタイヤを背負ったリアセクションの造形にも、かつてのスタイルとの共通点を感じることができる。
その重厚感は先代モデルよりはるかに強くなり、あえてこのディフェンダーをSUVではなくオフロードビークルと呼ぶのであれば、その力強さは明らかに高まった。フルモデルチェンジとしては、まずはこのデザインだけでも大成功といったところだろう。
全長5018mm×全幅2008mm×全高1967mm、ホイールベースが3022mmというボディサイズは、一瞬市街地を走り出すには躊躇してしまう数字だが、じっさいの取り回しは、前で触れた視界の良さもあり大きな負担ではない。キャビンの広さも十分に得られており、高級なレザー素材を用いたことや、最新のインフォテインメントシステムである「Pivi Pro」を装備したことなどで、一気に現代的かつ高級感のあるものに仕上がった。居住スペースもセカンドシートまでは窮屈な印象などない快適な移動空間だ。
高級サルーンのような乗り心地
試乗車のV8には、エアサスペンションが装備されていたため、オンロードではまさに高級サルーン並みの乗り心地が演出される。ディフェンダーは2019年のフルモデルチェンジで、かつてのラダー式フレームにアルミニウム製ボディという組み合わせから、モノコック形式へと基本設計を変更しているが、それによる剛性感の向上もこの乗り心地には良い方向で表れているのだろう。
コーナリング時の動きは、3000mmを超えるホイールベースということもあり、比較的穏やかなものに終始するが、それでもこのエアサスペンションが常に最適な姿勢を生み出してくれるので、安心感は高い。しっかりとした手応えを伝えるステアリングの正確さもまたコーナーでは大きな魅力。オフロードではどれほどのキックバックを感じさせられるのかと、逆に心配になったくらいのフィーリングだった。
今回は残念ながらオフロードでの試乗は叶わなかったが、その代わりに搭載される5LのV型8気筒スーパーチャージドエンジンの性能はフルに楽しむことができた。最高出力で525ps、最大トルクでは625Nmを発揮するこのエンジンは、8速ATとの組み合わせで重量級のボディを0-100km/hで5.4秒。最高速では240km/hを可能とするもの。アクセルペダルを軽く踏み込んだ瞬間から感じる厚みのあるトルクは、オフロードでも十分な扱いやすさを感じさせるに違いない。
ちなみにエアサスペンションを装備する、このディフェンダー110のオフロード性能は、最低地上高で29mm、アプローチアングルが38度、ランプブレークオーバーアングルが28度、デパーチャーアングルは40度というもの。渡河水深は900mmを実現し、最大牽引力も3720kgを誇る。それはまさに陸の王者と称しても良い1台なのである。
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