現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 気をつけて!マツダMX-30はドアを閉める順番を間違うとシートベルトの金具がボディに・・・

ここから本文です

気をつけて!マツダMX-30はドアを閉める順番を間違うとシートベルトの金具がボディに・・・

掲載 更新 238
気をつけて!マツダMX-30はドアを閉める順番を間違うとシートベルトの金具がボディに・・・

フロントドアを閉めてからリヤドアを閉めちゃダメ
マツダが10月8日に発表・発売したコンパクトSUV、MX-30。早速実車を確認してきたのでその模様をお伝えしようと思う。

外観は、やはりマツダ車のなかでは異端児だ。とはいえ、「最近のマツダ車は同じ顔ばっかり・・・」と思っている人には新鮮に映るのではないだろうか。全体としてはじつは奇をてらっておらず、艷やかなボディサイドなどはまさに魂動デザインのそれ。少し変化を持たせ、デザインの幅を広げようとした意欲作なのだ。

【写真】マツダMX-30のドア構造

やはり注目は、RX-8以来となる観音開きのリヤドア、フリースタイルドアの採用だろう。前後ドアとも広げると、Bピラーがない。後席に乗り込むのが楽ちんだし、例えばチャイルドシートに子供を座らせたりするのも簡単。

一方、デメリットもある。MX-30のフリースタイルドアは、リヤドアだけ単独で開けることはできない。そのため後席に乗り込むときは必ずフロントドアを開けてからリヤドアを開ける・・・という手間が必要だ。

そしてもうひとつ、ドアを閉めるときも要注意だなと思わせる瞬間がある。

【写真】マツダMX-30のドア構造

前後ドアが開いていた。両方のドアを閉める必要があった。自分はフロントドア側に立っていたので、まずフロントドアを締めてからリヤドアを・・・という手順は、MX-30の場合は間違い。リヤドアを閉めてからフロントドアを閉めないと、ドアは閉まらない。

なぜなら、普通のクルマならBピラーに付いているドアストライカーが、MX-30はリヤドアに付いているから。RX-8など、観音開きのクルマに乗っていた人なら言わずもがなだろうが、そういったドアを採用しているクルマなんてそうそうない。

シートベルトの金具がフロントドアに当たる?

そして、「閉まらない」だけに留まらないのが怖い点。MX-30の前席用シートベルトはリヤドアの前端に付いているので、フロントドアを閉じた状態でリヤドアを閉めようとすると、ちょうどシートベルトの金具がフロントドアに当たり、最悪の場合はドアに傷が付いてしまいかねないのだ。

ちなみにリヤドアが開いた状態でフロントドアを閉めても、フロントドアのキャッチャーにストライカーが固定されないから、ドアが閉まった感触はない(つまり閉まらない)。その時点で「あ、リヤドア閉めてからだった」と気づけるが、例えばその手順を知らない自分以外の人が「あ、フロント側閉めたからリヤ側も」とドアを閉めてくれたとしたら・・・?

解決方法としては簡単。ドアの開閉は自分で行うか、もしくは「先にそっち(リヤドア)閉めて」と伝えればいい。

RX-8も同じ観音開きだったが、前席用シートベルトは車内フロアからリヤドアに渡すよう設置されていた。だから、例えドア開閉の順番を間違っても、金具など硬いものがフロントドアに直撃することはなかった。

ただ、シートベルトがフロアから生えているため、後席に乗り降りする人は足を引っ掛ける心配も。MX-30はその反省を生かし、リヤドアのみに前席用シートベルトを設置。乗降性を高めるための工夫だったわけだ。

以上をマツダに確認したところ、後で判明したことではなく、すでに開発段階で議論されていたという。ドアなどに傷が付かぬよう、販売店などでユーザーに対して周知を徹底するとのことだった。

そもそも、フロントドアを閉めた状態でリヤドアを閉めようとしたら、途中で止まるようなリンク機構を持たせればよいのではないかと思うが、複雑すぎて難しいか・・・。

コルク貼りのドリンクホルダーのフタが小物入れのフタに!?

最後にもうひとつ、ドリンクホルダーについて。新機構をふんだんに盛り込んだMX-30らしいユニークさが垣間見える部分がある。

センターコンソールの部分に配置されたドリンクホルダーだが、じつはフタがある。そのフタにはMX-30の特徴でもあるコルクが貼られている。ドリンクホルダーを使う場合はフタを開ける必要があるのだが、そのフタはなんとセンターアームレスト下の小物入れのフタにもなるのだ。

つまり、アームレスト下の小物入れは、通常時は穴が空いているわけ。クルマのキーや財布など、ポイポイ簡単に投げ込めるような「フリースタイル」な使い勝手としている。実際に使ってみると、センターコンソール部やシフトまわりにものを置ける場所がないMX-30の場合、じつは結構重宝する。さらに走行中、ものが滑り落ちたりする心配がない。

ただ、飲み物をドリンクホルダーに置いた状態だと、せっかくのコルクが見えなくなってしまうのが残念。フタの裏側にもコルクを・・・とはゼイタクすぎるか。

MX-30、いろいろと話題が尽きないクルマである。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

文:driver@web 編集部(k-kakizaki)

関連タグ

【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

大嶋和也がドライブしたFDJ仕様GRカローラがトミカで登場。山中真央のGRスープラも
大嶋和也がドライブしたFDJ仕様GRカローラがトミカで登場。山中真央のGRスープラも
AUTOSPORT web
ダイハツ公式「走る初音ミク」化キットに新パッケージ登場! 歴代モデルは1000台超
ダイハツ公式「走る初音ミク」化キットに新パッケージ登場! 歴代モデルは1000台超
乗りものニュース
トヨタ新型「RAV4」“ロリンザー”モデル公開! 7年ぶり全面刷新&“約334万円”の「大人気SUV」にワイルドモデル? タフ顔の「IRON GO」が話題に
トヨタ新型「RAV4」“ロリンザー”モデル公開! 7年ぶり全面刷新&“約334万円”の「大人気SUV」にワイルドモデル? タフ顔の「IRON GO」が話題に
くるまのニュース
ヒョンデが2026年WRC参戦体制を発表。ラリー1規定最終年は経験豊富な5組のクルーとともにタイトル獲得を狙う
ヒョンデが2026年WRC参戦体制を発表。ラリー1規定最終年は経験豊富な5組のクルーとともにタイトル獲得を狙う
AUTOSPORT web
マレリ、ハイブリッド・EV向け新型エネルギー管理システム発表…航続と電池寿命を延ばす
マレリ、ハイブリッド・EV向け新型エネルギー管理システム発表…航続と電池寿命を延ばす
レスポンス
東京海上・三井住友・あいおいの3損保、情報漏えいは計2万3000件 調査委託会社へのランサムウエア攻撃で
東京海上・三井住友・あいおいの3損保、情報漏えいは計2万3000件 調査委託会社へのランサムウエア攻撃で
日刊自動車新聞
ファミリアにスカイラインGT-Rが復活するぜ!! トミカがサプライズ発表した新シリーズの内容が最高すぎた!!
ファミリアにスカイラインGT-Rが復活するぜ!! トミカがサプライズ発表した新シリーズの内容が最高すぎた!!
ベストカーWeb
この秋注目したい最新ファッションアイテム37選── GQファッションドロップス
この秋注目したい最新ファッションアイテム37選── GQファッションドロップス
GQ JAPAN
10年後には名車になっている!? 近い将来拝められているであろうクルマたち
10年後には名車になっている!? 近い将来拝められているであろうクルマたち
ベストカーWeb
オムロン、VPP事業に参入…伊藤忠グループのグリッドシェアジャパンに出資
オムロン、VPP事業に参入…伊藤忠グループのグリッドシェアジャパンに出資
レスポンス
ジープ、コンパクトSUV『コンパス』に鮮やかなレッドが映える限定車“トレイル・エディション”を設定
ジープ、コンパクトSUV『コンパス』に鮮やかなレッドが映える限定車“トレイル・エディション”を設定
AUTOSPORT web
ボルボの最上位電動SUV『EX90』、安全テストで最高評価の5つ星…ユーロNCAP
ボルボの最上位電動SUV『EX90』、安全テストで最高評価の5つ星…ユーロNCAP
レスポンス
フェラーリもアストンも防弾仕様化で世界のVIPから注文殺到! アメリカ元特殊部隊出身者の「アドアーマー社」の作るクルマがスゴイ!!
フェラーリもアストンも防弾仕様化で世界のVIPから注文殺到! アメリカ元特殊部隊出身者の「アドアーマー社」の作るクルマがスゴイ!!
WEB CARTOP
日本通運と新日本海フェリー、海上・鉄道複合輸送サービス開始…CO2削減と労働力不足に対応
日本通運と新日本海フェリー、海上・鉄道複合輸送サービス開始…CO2削減と労働力不足に対応
レスポンス
「赤リード復活!」「シート下、広っ!」ホンダが原付二種スクーター「リード125」の2026年モデルを発表
「赤リード復活!」「シート下、広っ!」ホンダが原付二種スクーター「リード125」の2026年モデルを発表
WEBヤングマシン
アイザック・ハジャー、来季レッドブルでの挑戦に「期待はしていない。ゼロからのスタートだ」
アイザック・ハジャー、来季レッドブルでの挑戦に「期待はしていない。ゼロからのスタートだ」
motorsport.com 日本版
来季ダカールラリーでデビューする『ディフェンダー』競技仕様“DAKAR D7X-R”の本戦カラーを公開
来季ダカールラリーでデビューする『ディフェンダー』競技仕様“DAKAR D7X-R”の本戦カラーを公開
AUTOSPORT web
S-AWCの三菱! シンメトリカルAWDのスバル! WRCで鍛えられた最強4WDをもつ2社のメカを解説
S-AWCの三菱! シンメトリカルAWDのスバル! WRCで鍛えられた最強4WDをもつ2社のメカを解説
WEB CARTOP

みんなのコメント

238件
  • 使いづらいドアまた、採用か。
    実際、採用したマツダ幹部、
    RX8に乗ってない人間ばかりじゃねーの?
    このドア欠陥だよ。
    下手すると後部座席に座ってる人、万が一のとき、
    外に出れないよ。
    フロントリヤ
    両方、順番関係なく、開かないと
    ダメだろ!
    マツダ開発部署成長してねーよな。
  • デザインデザインって言うけど、走る芸術作品じゃないんだから、実用性を蔑ろにするのはどうだろうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293 . 6万円 340 . 7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

109 . 8万円 289 . 8万円

中古車を検索
マツダ MX-30の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293 . 6万円 340 . 7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

109 . 8万円 289 . 8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村