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軽SUVが躍進? ハスラー&タフト 似て非なる個性の違いとは

掲載 更新 132
軽SUVが躍進? ハスラー&タフト 似て非なる個性の違いとは

■2020年は軽SUVが新たなフェーズに突入?

「普通の軽自動車じゃつまらない」というユーザーに注目され、いまや定番ジャンルとなりつつあるのがハイトワゴンのパッケージングを備える軽自動車クロスオーバーSUVです。

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 パイオニアとなるのは2014年にデビューしたスズキ「ハスラー」で、デビューするやいなや人気モデルとなりました。

 2020年は、そんな軽自動車のクロスオーバーSUVが新たなフェーズに入ったといえるでしょう。

 先駆者のハスラーがフルモデルチェンジしたうえに、そのフォロワーとなるダイハツ「タフト」がデビューしたからです。

 しかし、よく比べてみるとこの2台はガチンコライバルではなく似て非なるものでした。キーワードは「方向性の違い」です。

 2019年12月24日に発表され、年を越えた2020年1月20日から発売された2代目の新型ハスラー。

 フルモデルチェンジの方向性は正常進化で、室内の広さ、安全性能、快適装備、そして走りと全方位で性能アップがはかられています。

 ハスラーのポイントは、遊び心を持ちつつもファミリーユースにうれしい使い勝手の高さでしょう。

 同社のハイトワゴンである「ワゴンR」と同様のパッケージングで後席も広々。後席に左右独立のリクライニングやスライドも備え、後席も快適かつ実用性が高いのが自慢です。

 そんなハスラーに勝負を挑んだニューカマーがダイハツ「タフト」。2020年6月10日に発表・発売されました。

 タフトはハイトワゴンのパッケージングを持つクロスオーバーSUVとしてはハスラーと共通しています。しかし、同様のキャラクターかといえば決してそうではありませんでした。

 開発者によると「あえていえばハスラーとジムニーの中間のような存在」とのこと。

 そう聞いただけではわかりにくいのですが、実車に接すれば意味がわかります。

 ジムニーほど後席スペースを割り切ってはいませんが、ハスラーほど後席重視でもないのです。

 そのキャラクターの象徴といえるのがリヤシート。ハスラーと違ってスライドやリクライニングはなく、ひざ回りスペースもハスラー未満。後席を快適に使おうと思ったらハスラーに軍配です。

■2021年は「ムーヴ」が新型になるか?

 いっぽうで、タフトが狙っているのは後席を倒したときの荷室としての実用性。

 後席を畳んだときの床面はダイハツの軽乗用車でもっともフラットとなり、さらには倒したシート部分の左右幅を広げるために後席のドアアームレストさえ装着しないという徹底したこだわりです。

 後席を畳んでたくさんの荷物を積み、1人もしくは2人でアクティブに出かけるというのがタフトの狙いといえます。

 前席も軽自動車としては異例。全車にガラスルーフやセンターコンソールを備え、軽自動車らしくないのです。

 タフトに採用されるガラスルーフは現行の軽自動車として唯一となるのに加え、直立したAピラーによりルーフが前方へ延びているおかげで前席に座っていても視界に入ってくるのは独特の感覚です(多くのサンルーフやガラスルーフでは前席からの視界に入らない。

 ハスラーとタフトはいずれもハイトワゴン派生パッケージングのクロスオーバーSUVといえますが、ハスラーはあくまでファミリーユースを前提としたクルマ作りなのに対し、タフトは後席を荷室スペース重視の位置づけとして前席最重視のパーソナルユースが対象。方向性が違うのです。

 参考までに、タフトの販売が本格化した7月以降の販売台数は、ハスラーがややリードしつつタフトがハスラーを越えた月もありました。

 タフトは新規モデルで従来型からの乗り換え需要がないと考えれば、かなり健闘していることが理解できます。もちろん両車とも販売ランキング上位の常連です。

 果たして2021年はこのジャンルに刺客が現れるのでしょうか。

 軽自動車全体を見ても大きなフルモデルチェンジが少ないようですが、ダイハツの定番モデル「ムーヴ」が新型になるという噂もあります。さらに、サプライズモデルがあるかもしれません。

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みんなのコメント

132件
  • 先日タフト試乗してきましたが、天井が低くて外観も安っぽく感じました。
    ハスラーの方が快適に思いました。
  • ライバル車が売れているので対抗むき出しでパクって作った車なんて、
    判る人は鼻で笑い最初から選択肢に入らないでしょ。
    ね、ダイハツさん。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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