■まさに温故知新!? 旧車をモチーフにデザインされたモデルとは
日産は2020年9月16日に、新型「フェアレディZ プロトタイプ」を世界初公開しました。なかでも注目されたのがデザインで、歴代モデルのデザインをモチーフとした箇所が散りばめられています。
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こうしたデザインの手法は珍しくなく、「ミニ」やフィアット「500」、ダッジ「チャレンジャー」など、旧型車のデザインを現代風にアレンジしたモデルもあります。
また、新型フェアレディZ プロトタイプのように、デザインの一部に旧型車をモチーフにしたモデルも存在。そこで、旧車のデザインをオマージュしたモデルを、3車種ピックアップして紹介します。
●ホンダ「N-WGN」
1967年に発売されて大ヒットを記録したホンダの軽自動車「N360」。この「N」のネーミングを踏襲して、2011年にホンダ初代「N-BOX」が発売されました。
その後、ホンダは「Nシリーズ」を拡充し、第4弾としてセミボンネットスタイルの軽トールワゴン「N-WGN」が2013年に登場しました。
2019年にモデルチェンジされた2代目N-WGNは、居住性、安全性、燃費性能、デザイン、走りと、すべてを向上。
初代よりさらに進んだ先進安全装備だけでなく、高速道路でも安定した走行性能と優れた静粛性を兼ね備えています。
デザインの特徴としては、フロントからドア、リアゲートに至るまでハリのあるなめらかな面で構成され、暮らしになじむ親しみやすさと安心感を表現。
また、長方形のグリルと丸形ヘッドライト、ヘッドライト上部にターンシグナルが備えられたフロントフェイスは、1972年に発売され、わずか2年ほどで生産を終えた360cc規格の「ライフステップバン」をイメージさせます。
ほかにもすべてヒンジドアを採用したボディのシルエットや、縦型のテールランプなども、ライフステップバンを知る人には懐かしさを感じるのではないでしょうか。
●スズキ「イグニス」
2016年に発売されたスズキ「イグニス」は、高めのアイポイントが生む見晴らしの良いパッケージング、余裕のロードクリアランスにより雪道や荒れた道でも安心して走ることができる走行性能を備えた、新世代のコンパクトクロスオーバーとしてデビュー。
パワーユニットは全車1.2リッターのマイルドハイブリッドを搭載し、欧州やアジア圏でも販売されている世界戦略車です。
デザインの特徴としては、力強さを感じさせるフロントマスクや張り出したフェンダーアーチ、シャープで豊かなショルダーラインなど、ちょっとやんちゃなイメージながら安定感を強調。
そして、外装の一部には往年の360cc軽スポーツカー「フロンテクーペ」をイメージさせるデザインを採用し、具体的はリアウインドウの形状と、Cピラーのアクセントが、フロンテクーペの意匠がモチーフです。
ほかにも随所に歴代モデルからインスパイアされたデザインを採用するなど、スズキデザインのDANを継承しているといいます。
■トヨタ「40系ランドクルーザー」のデザインは月面車にも継承!?
●トヨタ「FJクルーザー」
2006年に北米専用車としてデビューしたトヨタ「FJクルーザー」は、「ランドクルーザープラド」のラダーフレームにネオクラシックなデザインのボディを架装した、本格的クロスカントリー4WD車です。
そして、北米で人気となると2010年から国内でも販売が開始されました。
外観は丸目2灯のヘッドライトやトヨタのCIマークを使わずグリル前面に配された「TOYOTA」のロゴ、ホワイトにカラーリングされたルーフなど、1960年に発売された「40系ランドクルーザー」のイメージを取り入れています。
1957年にトヨタは初代「トヨペット クラウン」をアメリカで発売しましたが、品質や性能に問題があり、1960年には輸出を停止。
代わりに40系ランドクルーザーの輸出が開始されると大ヒットを記録し、トヨタの世界進出への足がかりとなりました。
FJクルーザーは40系ランドクルーザーのイメージを採用しつつも、最新のデザインを融合させており、外観では前後方向に開く観音開きの4ドアが特徴的です。
国内外でヒットしたFJクルーザーですが、2014年に北米での販売が終了。日本を含め多くの国でも次々と販売を終了しましたが、南アフリカや中東ではいまも新車の販売が継続されています。
なお、40系ランドクルーザーのデザインは、トヨタが開発している月面車の「ルナクルーザー」にも採用されており、まさに道を選ばないクルマであるランドクルーザーを象徴しているといえます。
※ ※ ※
クルマに限ったことではありませんが、「デザインは繰り返す」という事例はたくさんあります。
デザインには正解がないといわれ、好まれるか好まれないかに分かれますが、優れたデザインというのは何年経っても陳腐化しないものです。
また、デザインには流行があり、流行を追うのもひとつの手段ですが、確固たるコンセプトを明確にするのも大事なのではないでしょうか。
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