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レッドブルが抱えているのは”バランス”の問題? ホーナー代表断言「100%そうだ」

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レッドブルが抱えているのは”バランス”の問題? ホーナー代表断言「100%そうだ」

 スペインGP以降勝利から遠のいているレッドブル。F1イタリアGPでは表彰台争いにも加わることができなかった。この状況についてレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、RB20のバランスの問題により、ドライバーたちが”悪循環”に陥っていると語った。

 今シーズンも開幕直後には圧倒的な強さを発揮していたレッドブルとマックス・フェルスタッペン。しかし最近では厳しいレースが続き、スペインGP以降6戦にわたって勝利を手にできていない。

■モンツァで惨敗のレッドブル、ダブルタイトルに暗雲。警鐘鳴らすフェルスタッペン「僕たちは歴代最高のマシンを“モンスター”に変えてしまった」

 この結果、ドライバーズランキングではフェルスタッペンまで62ポイントのところまでマクラーレンのランド・ノリスが迫ってきた。コンストラクターズランキングでは、レッドブルとマクラーレンの差は僅かに8……レッドブルの牙城が崩れるのも時間の問題になってきた感がある。

 現状についてフェルスタッペンは、ここ12ヵ月の間にチームが採った開発方針が誤っており、それがパフォーマンスの低下に繋がったと主張している。

「昨年は素晴らしいマシンがあり、歴史上最も優位に立ったマシンだった。でもそれを我々は、モンスターに変えてしまったんだ」

 フェルスタッペンはそう語り、今やタイトル争いをリードすることは現実的ではないと、悲観的なコメントを並べた。

 レッドブルのホーナー代表も、チームが今直面している困難について率直に語り、マシンのある部分の問題を解決したとしても、別の部分に問題が生じるだけだと説明した。

「バランスが崩れていて、うまく機能していないのだ」

 そうホーナー代表は語った。

「そういう状況に陥ると、タイヤに負担がかかる。そして、バランスを補正することになる。でもひとつ問題を解決すると、別の問題が生まれてしまう。つまり、悪循環に陥ってしまうのだ」

 レッドブルはモンツァ専用の低ダウンフォース仕様のウイングを持ち込まなかった。しかしそのことが、レッドブルの苦戦の原因になったわけではないとホーナー代表は言う。

「バランスの問題だと思う」

「100%バランスの問題だ。フロントとリヤの繋がりがなかった」

「マックスはコーナーに進入する際に、リヤに荷重をかけることができなかったと思う。チェコ(セルジオ・ペレス)もそうだった。それを補正することになると、アンダーステアが発生してしまう。そして、それは非常に微妙なラインなんだ」

「予選でそれが分かる。バランスが取れたときに使ったタイヤでは、ベストタイムに匹敵する1分19秒6を計測することができた。その後新しいタイヤを装着したが、バランスが完全に崩れてしまい、0.4秒以上遅くなってしまう」

 オランダGPで苦戦、イタリアGPでも苦戦したレッドブルは、マシンの何が悪かったのかを解明しようとしている。フロアの実験も行なったが、まだ明確な答えは導き出されていない。

 しかしマクラーレンがあらゆるタイプのサーキットで速さを見せていることから、レッドブルには早急に解決策を見つけなければいけないというプレッシャーが高まっていると、ホーナー代表は認める。

「イタリアでのペースを考えると、いずれの選手権でも、間違いなくプレッシャーに晒されることになるだろう」

 そうホーナー代表は言う。

「状況を早急に好転させなければいけない。このサーキットでは、昨年と比べてマシンに欠陥があることが露呈したと思う」

「今週末に明らかになった、非常に明確な問題がある。それを克服して対処しなければいけないことは分かっている。さもないと、自分たちに大きなプレッシャーがかかることになる」

 今そのために必要なこと、それは時間だとホーナー代表は語る。

「最も重要なことは、問題を理解することだと思う」

「そして、投入できる可能性がある、いくつかの修正ポイントがある」

「それらのモノでも、おそらく問題の全てを解決することはできないかもしれない。でも、一部の問題には対処できるだろう。バクー(アゼルバイジャンGP)とシンガポールの連戦の前には2週間の期間があり、その後ではシンガポールとオースティン(アメリカGP)の間には、作業することができる短い休暇がある。今は時間が非常に重要なんだ」

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みんなのコメント

1件
  • wat********
    シャシーバランスは、ニュートラルステアの速度域をベースに
    高速コーナーは、弱アンダー
    低中速コーナーは、オーバーステア気味に
    微調整する
    詰まりニュートラルステアの領域が 高速寄りか 低中速寄りかで、その幅が広い程 オールマイティーなマシン(現マクラーレン?)と、言う事
    以前は レーキ姿勢のコントロールにより、その幅を広く保てる様に 対応していたが
    ベンチュリートンネルの グランドエフェクト化で、ニュートラルな速度領域が 不安定になった
    原因はポーパシングで、更にそれを防ぐため ハードなサスによるバウンシングも起こり、何れもタイヤには 縦に加重が掛かったり抜けたりで、発熱し 適切な温度(ウィンドウ)に保つのが、難しくなかった
    今レッドブルは現ソリューションを突き詰め過ぎて そのニュートラルステアの領域を狭くしてしまった、立ち戻る勇気が 必要なのかもしれない
    マクラーレンのウィングサイドポッドが、気になるw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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