現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型クラウンパトカー登場なるか? パトカーにハイブリッドが採用されなかったなぜ

ここから本文です

新型クラウンパトカー登場なるか? パトカーにハイブリッドが採用されなかったなぜ

掲載 34
新型クラウンパトカー登場なるか? パトカーにハイブリッドが採用されなかったなぜ

 最近はハイブリッドのパトカーをたまに見かけるが、少し前までパトカーはエンジン車じゃないと! と言われていた。当時は停止時間が長いと……もしもの時を考えると……などなど、さまざまな意見が飛び交っていたが、今やハイブリッドのパトカーも散見するまでに。

 おそらく技術的にも耐久性的にも問題ないとの判断で今のパトカーが採用されたのだろうが、今後電動モデルのパトカーは増えていくのか!?

新型クラウンパトカー登場なるか? パトカーにハイブリッドが採用されなかったなぜ

文:小鮒康一/写真:ベストカーWEB編集部

ハイブリッドはNGじゃなかった!? 排気量か最高出力がポイント

ハイブリッド専売の現行カムリがパトカーに。市販モデルは4本出しマフラーだが、こちらは2本となるなど特別感満載!!

 ちょっと前まではパトカー、特に交通取り締まりに従事する車両においてはガソリンエンジンモデルであることが定説となっていた。そのため、210系クラウンの覆面パトカーの見分け方として「リアにハイブリッドエンブレムが備わっていないこと」が目印とまで言われていたのだ。

 しかし2020年に警視庁管轄においてカムリハイブリッドをベースとした覆面パトカーが登場し(しかもTRD仕様だ)この常識が打ち破られることとなったのである。

 ただ、それ以前も取り締まり用のパトカーにおいてハイブリッド車がNGと明確にされていたことはなく、指定されているのは排気量もしくは最高出力の値のみとなっており、そのどちらかをクリアしていれば問題なくパトカーとして採用されるものとなっている(内容は都道府県によって微妙に異なるようだが)。

 そのため、現行クラウンパトロールカーである220系においては交通取り締まり用車両が2リッターターボとなり、2リッターターボ仕様には4WDが存在しないため、警ら用の4WD車においては2.5リッターハイブリッドが採用されているというワケなのだ。

信頼性からハイブリッドが避けられていた説も

登場後すぐに導入されるケースはまれでマイチェン後など、市販モデルとは少し遅れての採用例が多い

 とはいえ信頼性が必要なパトカーだけに、部品点数を増えるハイブリッドカーはこれまで避けられてきたという側面も否定できない。実際、クラウンのパトロールカーは伝統的に後期型になってから(もしくは一部改良がなされたあとから)登場するパターンとなっているが、これも登場間もないモデルをベースとした際に、初期不良などが発生してしまう可能性を嫌ってのことだと言われている。

 ただ、1997年に初代プリウスが登場してから早25年、トヨタのハイブリッドシステムも熟成が進んで信頼性も大きくアップしたということが、警察車両にもハイブリッドモデルが採用されるようになった要因のひとつと言えるかもしれない。

地方にEVパトカーも! 当面はハイブリッド全盛になる予感

 クラウンのように国費によって大量に導入されるモデルではなく、各都道府県が独自に導入しているパトカーにおいては実はかなり前からハイブリッドモデルの採用実績がある。古くは初代プリウスから2代目のインサイト、最近ではプリウスPHVやアウトランダーPHEVなどもパトカーとして採用実績があるため、決してハイブリッドカーをパトカーとして採用しないというワケではないのだ。

 また、過去には燃料電池自動車であるミライ(初代)が徳島県警のパトカーとして導入されたことや(こちらは地場のトヨタディーラーからの寄付だったが)、実証実験の一部として三菱のi-MiEVが導入されたこともあるほか、現在ではミニキャブMiEVのパトカーも警視庁管轄に存在している。

 さすがに20万kmもの走行を前提に導入されている取り締まり用車両や警ら用車両にはまだまだ電気自動車が採用されるには航続距離やバッテリー劣化、充電問題などさまざまなハードルが存在している。だが、ハイブリッドカーに関してはもはやなんの問題もないと言え、今後も多くのハイブリッドカーが警察車両として導入されていくことだろう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
レスポンス
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
Auto Messe Web
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
motorsport.com 日本版
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
AutoBild Japan
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
AUTOCAR JAPAN
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
くるくら
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
くるまのニュース
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
バイクブロス
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
バイクブロス
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
バイクのニュース
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
くるまのニュース
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ベストカーWeb
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
Auto Messe Web

みんなのコメント

34件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村