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レースの久保凛太郎が3年ぶりにラリー復帰! 初戦で早くも「ムラっ気」全開の“久保劇場”が炸裂

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レースの久保凛太郎が3年ぶりにラリー復帰! 初戦で早くも「ムラっ気」全開の“久保劇場”が炸裂

 この記事をまとめると

■全日本ラリー選手権第2戦「ツール・ド・九州」のJN3クラスにに久保凛太郎選手が参戦

ラリーで必ず乗る「助手席の人」! 「コドラ」って何をしているのか?

■復帰1戦目にして素晴らしい走り、“久保劇場”を披露した

■3年の歳月を経て全日本ラリー選手権へ復帰した理由とは?

 3年の歳月を経て久保選手が全日本ラリー選手権へ復帰!

 全日本ラリー選手権第2戦「ツール・ド・九州」が4月1日~3日、佐賀県唐津市で開催。最高峰のJN1クラスではシュコダ・ファビアR5を駆るヘイッキ・コバライネンが全SS制覇で2連勝を果たすなど、圧倒的なパフォーマンスを見せつけていたが、下部クラスでは激しいタイム争いが展開されていた。

 なかでも注目を集めていたドライバーが、スバルBRZを武器にJN3クラスに参戦した久保凛太郎にほかならない。ご存じのとおり、久保はスーパーGTやスーパー耐久、86/BRZレースで活躍してきたレーシングドライバーだが、初参戦の九州ラウンドで好タイムを連発。しかも、装着タイヤは唯一のブリヂストンで、FRマシンのスペシャリストを相手に激しいバトルを繰り広げていた。

 久保は前述のとおり、サーキットを舞台にしたレース競技で活躍する一方で、2015年にはTRDラリーチャレンジの1戦、新城ラリーでラリー競技にデビュー。織戸学をサポートするK-ONEレーシングのトヨタ86を武器にE2クラスで3位に入賞していた。

 このラリー経験が久保にとって大きな刺激となっていたのだろう。「以前からラリー競技に対する興味はありました。TRDラリーチャレンジは“どこか参加型なんだ!”と思うぐらいレベルが高いラリーでしたが、セカンドベストを2回ぐらいとったし、新城のステージは楽しかったので、また出たいなと思っていた」と久保は語る。

 さらに「それからしばらくして新井敏弘さんに“お前もラリーやれよ!”と誘われたこともあって、気がついたらラリー車両を製作していました。それで全日本ラリーのハイランドマスターズに参戦しました」と語るように、久保は2019年のラリーハイランドマスターズで全日本ラリー選手権へのデビューを果たし、スバルBRZを武器にJN3クラスで4位に入賞。「十数年ぶりにブリヂストン装着車両が出たということで注目してもらうなか、最終SSでベストタイムをマークしてサミー賞を貰えたので良かった」と語るように久保は国内最高峰シリーズでも持ち前のスピードを披露していたのである。

 それから3年の歳月を経て、久保が全日本ラリー選手権へ復帰した。その理由について久保は「これまでスーパー耐久や86/BRZレースを中心に参戦していましたが、スーパー耐久のレギュラーシートがなくなって、今のところ、決まっているのは富士24時間レースのみ。86/BRZレースもマシンが新型モデルになって開幕は7月からなのでかなり暇になりました。それにスバルBRZのラリー車両をせっかく作ったのに1回しか出てないのはもったいないので、もう一回出ることにしました」と語る。その言葉どおり、久保はしばらく全日本ラリー選手権への参戦を継続するようで、第3戦の久万高原ラリー、第4戦のラリー丹後、第5戦のモントレーとターマックを中心に参戦するようだ。

 “久保劇場”となった復帰1戦目

 もちろん、使用タイヤは唯一のブリヂストンで、復帰1戦目となるツール・ド・九州で素晴らしい走りを披露していた。

「2年間もマシンを放置していたので準備をしたんですけど、レッキを終えた段階ではペースノートもグダグダの状態。それもあって、SS1は抑えて行こうと思ったんですけど、思った以上にグリップしていて楽しかったので夢中で走りました」と語るように、久保はオープニングステージ、SS1でいきなりベストタイムをマークした。しかし、「SS2でタイヤが厳しくなっていたのでちょっと抑えていったんですけど、失敗してリヤバンパーをぶつけてしまいました」と語るようにSS2で5番手タイムに失速している。

 それでも久保は「その後はタイヤを労わりながら走りました」と語りながらもSS3で2番手タイムを出したかと思えば、SS4は5番手タイムに沈むなど、浮き沈みを繰り返しながら、クラス4番手でレグ1をフィニッシュ。

 この“久保劇場”は計6回のSSが設定されたレグ2でも続いた。SS5、SS6で4番手タイムに出遅れたものの、SS7では再びクラストップタイムをマークする。SS8では5番手タイムに止まるものの、SS9では2番手タイム、SS10では3番手タイムをマークするなど乱高下を繰り返し、最終的にJN3クラスの5位で完走を果たした。

「無事に完走できました。レグ1はSS2でミスをして、それが最後まで響いた感じでしたが、レグ2はタイヤをマネジメントしながらも、いいタイムを出せたステージもありました」と復帰1戦目を振り返る久保。「レースは“ぶつけた”とか、“ぶつけられた”とかあるけれどラリーは自分との勝負で面白い。ペースノートが難しいけれど楽しいです」と語る久保がどのような走りを披露するのか?

 これまで数多くのドライバーが、レース競技からラリー競技へチャレンジしてきたが、成功したケースは極めて少ない。WRCではステファン・サラザン、勝田貴元、全日本ラリー選手権ではヘイッキ・コバライネンらが順応したケースだが、久保もそのひとりに名を連ねることができるのか?

 不安定ながらもSSウインを獲得する久保のパフォーマンスに、少なからず筆者は可能性を感じた。この“久保劇場”がどのような結末を迎えるのか、ひとりのラリーファンとして注目したい。

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