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実用性も備わる凛々しいボディ ヴォグゾール・アストラ・スポーツツアラーへ試乗 ストレスフリーのPHEV

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実用性も備わる凛々しいボディ ヴォグゾール・アストラ・スポーツツアラーへ試乗 ストレスフリーのPHEV

1.6L 4気筒+駆動用モーターで180psと36.5kg-m

ステランティス・グループ傘下になり、新世代へ生まれ変わったヴォグゾール(オペル)・アストラ。そのステーションワゴン版、スポーツツアラーの英国での販売がスタートする。

【画像】実用性も備わる凛々しいボディ ヴォグゾール・アストラ・スポーツツアラー 同クラスの競合と比較 全117枚

今回試乗したのは、GSグレード。1.6L 4気筒ガソリン・ターボエンジンに駆動用モーターが組み合わされたプラグイン・ハイブリッドで、前者の150psと25.3kg-mに後者の110psと32.5kg-mが組み合わされ、システム総合で180psと36.5kg-mを発揮する。

ちなみに、従来的な1.2L 3気筒ガソリン・ターボエンジンもラインナップされる。

駆動用バッテリーの容量は、12.4kWh。充電能力は最大3.7kWがうたわれるが、500ポンド(約9万円)の追加費用で、7.0kWまでアップグレードも可能。電気の力だけで走れる距離は、67kmから72kmになるという。

ちなみに、同等のシステムを搭載するハッチバックのアストラを例に挙げると、現実的な環境では最長48km走れるようだ。温かい天気の日で。スポーツツアラーが、それを超えることはないだろう。

平均的な通勤距離のドライバーなら、1度の充電で自宅から会社までの往復をまかなえるかもしれない。だが、プラグイン・ハイブリッドが自身のライフスタイルへ最適なパワートレインか、改めて確認する価値はある。

実用性もしっかり備わるハンサムボディ

駆動用バッテリーを日常的に充電することが難しかったり、長距離を頻繁に走るドライバーなら、1.2Lエンジン版も悪くない。車重は約340kgも軽く、燃費は良好で、車両価格もずっとお手頃になる。

英国では一般的な会社からの貸与車両として乗る場合、プラグイン・ハイブリッドは現物給付税で有利になる。カタログ値の燃費が90.6km/L、CO2の排出量が23-24g/kmと優秀だからだ。

新世代へ一新したアストラはスタイリングが凛々しく、英国編集部での評価は高い。最近のオペルのデザインスタイルは、シャープで勢いがあると思う。それは、このスポーツツアラーにも通じる。

ステーションワゴンが集めていた支持は、SUVやクロスオーバーへ取って代わられた。それでも、スポーツツアラーの見た目は均整が取れハンサムだし、実用性もしっかり備わっている。

荷室の容量は、1.2Lエンジン版で597Lもあり、家庭用の洗濯機を倒して載せられるほど。開口部の位置はSUVより低く、重たい荷物も積みやすい。荷室の床面は分割して利用でき、テールゲートは電動で開閉する。

スポーツツアラーの全長は、ハッチバックのアストラから268mm伸ばされ、荷室容量へ貢献している。ホイールベースは57mm伸ばされ、リアシート側の空間にゆとりが生まれている。

リアシートの背もたれは40:20:40へ分割して折り畳め、荷室容量は最大1634Lまで拡大可能。外したトノカバーを仕舞える場所まで用意されている。

ゆとりある車内空間 モニターへ車載機能が集約

試乗したプラグイン・ハイブリッドの場合、荷室容量は516Lへ小さくなるものの、充電ケーブルを収納する場所がしっかり設けられている。リアシートを倒した容量は、1553Lとなる。

フロントシート側は広々としていて、居心地がいい。シートは大柄で、フラットな造形ながら人間工学的な不満はないだろう。

ダッシュボード上には、メーター用モニターと一体になったタッチモニターが据えられ、車載機能の多くが集約されている。従来的な、実際に押せるハードボタンで操作した方が、簡便なことは間違いない。エアコンの温度調整は、ボタンで行えるけれど。

センターコンソール上はスッキリしており、大きな小物入れが用意されている。その隙間に、ステランティス・グループの他ブランドでも見られるボタンが配される。

自然で扱いやすいハイブリッド・システム

実際に走らせた印象は、スタイリングほど記憶に残るものではないものの、至って滑らか。ストレスなく運転できる。

1.2Lターボエンジンを積むハッチバックのアストラは、かなり機敏ですばしっこい印象だが、重く長いプラグイン・ハイブリッドのスポーツツアラーには当てはまらない。車重が1717kgあり、約450kgも重いためだ。

ステアリングの反応はスムーズ。ハイブリッド・システムの反応は自然で扱いやすい。ただし、ブレーキペダルの反応には少し癖がある。狙い通りの減速感が得にくいように感じられた。

0-100km/h加速は7.7秒と鋭いが、静止状態からフルスロットルを与えると、フロントタイヤが耐えきれなくなる。また、現実的な環境では、数字ほどの鋭さを実感しにくいようでもあった。

乗り心地は全般的に良好。軽くない車重でも、路面の凹凸をしなやかにいなしていた。

プラグイン・ハイブリッドのアストラ・スポーツツアラーは、通常の1.2Lエンジン版より英国価格が8000ポンド(149万円)高い。現物給付税や充電環境を踏まえて、どちらがご自身の最適解か、ご検討された方が良いだろう。

純粋な走りの楽しさで選ぶなら、英国編集部は軽量な方をオススメしたい。

ヴォグゾール・アストラ 1.6プラグイン・ハイブリッド GSライン・スポーツツアラー(英国仕様)のスペック

英国価格:3万9315ポンド(約711万円)
全長:4642mm
全幅:1860mm
全高:1480mm
最高速度:225km/h
0-100km/h加速:7.7秒
燃費:90.6km/L
CO2排出量:23-24g/km
車両重量:1717kg
パワートレイン:直列4気筒1598ccターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:12.4kWh
最高出力:180ps(システム総合)
最大トルク:36.5kg-m(システム総合)
ギアボックス:8速オートマティック

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みんなのコメント

2件
  • 今やオペル(ヴォグゾール)の親方となった
    ステランティスのご意向で、結局日本での展開が
    凍結されてしまいました。
    某隣国のBEVと比べたら、断然こっち選ぶんですがね…
    名門だけに残念です…
  • いいですね。欲しいよーって、日本で売ってんの?
    東邦さん、いすゞもヤナセも見切りつけたんじゃたない
    一時、キムタク主演のビューティフルライフでオペルビータがスマッシュヒットしたけど、今じゃジャニーズイメージもあって日本で販売するか心配。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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