カーオーディオシステムのバージョンアップに興味を抱くドライバーに向けて、その思いを実行に移そうとするときに参考になるような製品情報を多角的に紹介している当連載。今回は、「小型・薄型のパワードサブウーファー」の国内市場トレンドを分析する。
さて現在は、大手国産カーエレクトロニクスメーカーからは、以下の計3社から「小型・薄型のパワードサブウーファー」がリリースされている。ラインナップが豊富なのはカロッツェリアで、同社は6機種を擁する。一方それ以外の2社は少数精鋭だ。ケンウッドは2機種、アルパインは1機種をそれぞれ用意する。
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファーの小型・薄型モデルでは、振動板サイズとボディの堅牢さを要チェック!
なおケンウッドとアルパインから発売されている機種はすべて、小型かつリーズナブルなモデルだ。手頃なモデルが良いと思うときには、これら2社の製品にも注目しよう。
ちなみにケンウッドはスタンダードな小型モデルに加えて、より小さくリーズナブルでありながらも使い勝手の良いモデルも用意する。その機種名は『KSC-SW12EQ』で、同機には低音の鳴り方を変えられる(3パターン)「ACTIVE EQ」が搭載されている。廉価かつ楽しめるモデルに興味があれば、当機のチェックもぜひに。
一方カロッツェリアは、さまざなニーズに応えられるような態勢を整えている。6機種の内訳は以下のとおりだ。スタンダードモデルが2機種、音質優先モデルが2機種、そして「ベースサウンドクリエーター」と銘打たれた新機軸機が1機種、ルックスに重きをおいた「アドベンチャーシリーズ」に属するモデルが1機種、このような顔ぶれとなっている。
いずれも個性が光っているのだが、その中でも特に異彩を放つのは「ベースサウンドクリエーター」という通称も持つ『TS-WX010A』だ。価格が手頃でさらには取り付け性が高く(助手席の足元に装着)導入のハードルが下げられていて、サウンドも独特だ。重低音を追求せずに「低音を補う」という発想でライトな低音を奏でられるようになっている。
また2つの音質重視モデルでは「両面駆動方式」というカロッツェリアだけの独特な仕組みが採用されていて、空気の振動感よりも音の質にこだわった低音再生を行える。しかも同方式の採用により一層の薄型化が果たされていてインストール性も高い。“圧”よりも“質”を重んじたいと思ったら、これら2機種にもご注目を。
今回は以上だ。次回は輸入モデルの注目株にスポットを当てる。お楽しみに。
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