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スバル、新型WRXを米国で世界初公開。2.4Lターボで武装。まずは2022年に米国で販売予定

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スバル、新型WRXを米国で世界初公開。2.4Lターボで武装。まずは2022年に米国で販売予定

スバルは2021年9月10日、新型「WRX」を米国で世界初公開。2022年より米国で販売を開始する予定だ。
 

「WRX」は高出力パワーユニットを搭載する、スバルが誇るスーパースポーツモデル。初代となるインプレッサWRXが1992年に登場して以来、実用性を備えながらも圧倒的なスポーツ性能を持つパフォーマンスカーとして多くの人に支持されてきた。
 
今回お披露目された新型「WRX」は、4世代にわたって受け継いできたWRXらしさを継承しつつ、さらなる高みを目指し、パフォーマンスカーの価値や実用的なセダンとしての価値を進化させたという。
 
気になるパワーユニットは、2.4L水平対向4気筒直噴ターボを搭載する。ドライバーの意志に瞬時に応える応答性と加速性能が特徴だ。スバルグローバルプラットフォーム(SGP)とフルインナーフレーム構造で高剛性化したボディとシャシーをWRXとして初採用。走りと動的質感を飛躍的に進化させた。
 
また、トランスミッションは6速の手動変速機と、新制御ソフトウェアで変速レスポンスを革新的に高めた「Subaru Performance Transmission」と呼ぶ自動変速機を設定。好みに応じてクルマのキャラクターを大きく変えられるドライブモードセレクトや、「Subaru Performance Transmission」には新世代アイサイトを新たに採用し、さらなる安心を提供する。
 
新型「WRX」は、非日常を感じられる運転の愉しさだけでなく、安心してドライブを楽しめる安全性と、日常の使い勝手のよさを兼ね備えた、全方位抜かりなしのパフォーマンスカーとして生み出されたのだ。
 

どんなフィールドにも、新型フォレスターで心と気持ちを解き放て。

公開された新型「WRX」の米国仕様を詳しく見ていこう。
 
 
新世代スバルにアグレッシブさの増した外観
 
エクステリアデザインは、パフォーマンスの高さを感じられる大胆でアグレッシブなスタイリングで走りの楽しさを表現したという。
 
フロントフェイスはレヴォーグから採用された新世代の“スバル顔”。ヘキサゴングリルを起点に立体的で彫りの深い造形と、ワイド&ローを強調したフロントバンパー、力強く張り出したフェンダーによって、静止状態であっても今にも走り出しそうな躍動感を表現。走りへの期待感が高まるデザインだ。
 
前後のフェンダーには、SUVでよく見られる黒樹脂のクラッディングにも見える「スポーツサイドガーニッシュ」を装着するところに目新しさを感じる。オン・オフ問わず世界のレース・ラリーシーンで名をはせたWRXならではの進化といってもいいだろう。このスポーツサイドガーニッシュやサイドシルスポイラーなどには、空気の流れを整えるヘキサゴンパターンの空力テクスチャーが施される。
 
フロントフェンダー後部やリヤバンパー後部にはエアアウトレットが設けられ、ハイパフォーマンスカーならでのデザインと、コーナーリング時や高速走行時の操縦安定性を両立する。
 
公表された米国仕様のボディサイズは、全長183.8インチ×全幅71.9インチ×全高57.8インチで、ホイールベースは105.2インチ。メートル法で換算すると全長4668mm×全幅1826mm×全高1468mm。ホイールベースは2672mmで、従来型WRX S4と比べるとおよそ72mm長く、31mm幅広で、7mm背高である。ホイルベースは20mmほど延長された。
 
ちなみにレヴォーグとの比較では、87mm短く、31mm幅広で、32mm低い。ホイールベースは同等。
 
 
先進的でスポーティなインテリア
 
インテリアは、スバルのこだわりである視界のよさをもちろん継承。ドライバーの直接視界をしっかり確保する。基本造形はレヴォークに準ずるとみてとれるが、黒を基調に随所にレッドステッチを配することで、アグレッシブさをスポーティ感を演出している。
 
インストルメントパネル中央には、レヴォーグでも話題になった大型の縦長高精細センターインフォメーションディスプレイが備わる。エアコンやナビゲーション、エンターテインメント機能などの表示・操作が可能で、移動時間を楽しく豊かにする装備だ。
 
シートは、一部のグレードに新設計・新デザインのレカロシートを採用。レカロ社との共同開発により、従来型よりもさらに体格保持性能を高め、スポーツドライビング時のドライバーの姿勢をしっかりと保持するという。
 
室内空間は従来型と比べて、前後席のショルダールームを拡大し、ゆとりを持たせた。また、ホイールベースの延長に合わせて後席空間を大幅に拡張した。座面長やレッグルームが拡大したことにより、後席乗員がくつろげる空間を創出する。
 
トランクは、4ドアセダンとして日常の使い勝手を重視し、従来型と同様にベビーカーやゴルフバッグがしっかり入る容量を確保したという。
 
 
 
2.4L水平対向ターボ+6速もしくは走りを楽しめるCVTを搭載
 
駆動方式はもちろん、スバルこだわりのシンメトリカルAWDを採用する。
パワートレーンは、2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジンを新搭載。最高出力は271hp(274.8馬力)、最大トルクは258lb-ft(35.7kgm)を発揮。電子制御によりドライバーのアクセル操作に瞬時に応答し、低回転から力強いトルクを発揮するという。
 
スポーツ走行時の優れた加速性能はもちろん、日常的なシーンでも気持ちのいい加速フィールを実現。さまざまなシチュエーションで走りを楽しめる。
 
変速機は6速MTのほか、「Subaru Performance Transmission」と呼ぶCVTを設定。このCVT搭載車には走りの愉しさをさらに際立たせるスポーツ変速制御を採用(変速段数は現時点では未公表)。Dレンジでの走行中も、ドライバーの加減速操作に応じたレスポンスに優れる変速を行うという。
 
また、CVT搭載車のAWDシステムは、AWDならではの安定性と、スポーティな回頭性を両立するVTD(Variable Torque Distribution)を採用するほか、ドライブモードセレクト機能を備えたグレードでは、LSDトルクを制御することでさらなる回頭性を高めるAWDスポーツモードも設定する。
 
 
進化したプラットフォームで動的質感が進化
 
プラットフォームはスバルグローバルプラットフォーム(SGP)をWRXとして初採用。フルインナーフレーム構造や構造用接着剤を組み合わせることで、ボディやシャシーをさらに高剛性化。ステアリング操作への応答性を高めるとともに、不快な振動や揺れを低減し、上質な走りを実現する。
 
サスペンションのジオメトリーを最適化することで、ボディ剛性を生かした、路面からの入力に対する足まわりのしなやかな動きを実現。従来型よりも実用ストロークを伸ばし、接地性や安定感も向上させ、走りの愉しさはもちろん、快適な乗り心地が得られる。
 
電動パワーステアリングにはモーターアシスト軸と、ドライバーのステアリング操作軸を別軸とした2ピニオン方式を採用。滑らかで応答遅れのないスポーティなステアリングフィールを実現した。
 
 
電子制御ダンパー搭載車は走りが違う
 
一部のグレードには、パワーユニットだけでなく、ステアリングやダンパー、エアコンなど、さまざまなユニットの制御を細かく調整可能なドライブモードセレクトを採用。ドライバーの好みやシーンに応じて、スイッチ1つでスポーツカーの走りから上質な乗り心地まで、クルマのキャラクターを大きく変化させることが可能だ。
 
このドライブモードセレクト機能を備えるグレードには、スポーティさと上質さを両立する電子制御ダンパーを搭載。路面や車両の状況に合わせてリアルタイムにダンパーの減衰力を可変制御することで、揺れの少ないフラットな乗り心地を実現する。
 
 
 
進化したアイサイトをCVT車に搭載
 
パフォーマンスセダンならではの走りを最大限に楽しめるよう安心・安全にも抜かりなし。
 
CVT(Subaru Performance Transmission)搭載車には、画角を拡大した新世代アイサイトを標準装備する。電動ブレーキブースターを組み合わせることで、プリクラッシュブレーキの作動領域をさらに拡大し、交差点での衝突回避をサポートする。
 
ステレオカメラの広角化で認識範囲が拡大したことによって、従来型では先行車を捕捉できなかった急なカーブでも追従走行を継続できるようになった。また、割り込み車両も早いタイミングで認識するようになっている。
 
今回公開された情報は米国仕様のものだが、2020年の新型レヴォーグ登場により走りの質感を一段と高めた、深化したプラットフォームの出来栄えや、安心・安全・快適性能を高めた新世代アイサイトなどはに準ずることから、出来のよさはイメージしやすいのではないか。
 
がぜん気になるのはWRXならではの“走り”の進化だが、こちらは正式発売を待つしかなし。米国での販売は2022年の予定。とまでの発表にとどまる。国内デビューが待ち遠しい。
 
 
 
 
[新型WRX(米国仕様車)(18インチアルミホイール装着車)のおもな諸元]
※開発目標値 〈 〉内は換算値
 
■寸法
・全長:183.8インチ〈4668mm〉
・全幅:71.9インチ〈1826mm〉
・全高:57.8インチ〈1468mm〉
・ホイールベース:105.2インチ〈2672mm〉
 
■エンジン
・種類:2.4L水平対向4気筒直噴ターボ
・最高出力:271hp〈274.8ps〉
・最大トルク:258lb-ft〈35.7kgm〉
 
■トランスミッションとAWDシステム
・6速MT・AWD機構:ビスカスLSD付きセンターデファレンシャル方式AWD
・Subaru Performance Transmission・AWD機構:VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)
 
■サスペンション形式
・前ストラット/後ダブルウイッシュボーン
 
■タイヤ・ホイール
・タイヤサイズ:245/40R18
・ホイール:18インチアルミホイール
 
 
 
〈文=ドライバーWeb編集部〉

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  • 樹脂パーツが多過ぎませんか?SUVじゃないんだから…
  • フェンダー部分黒くなっててオフロード走れそうだからいいですね。雪国とかで乗ってみたいな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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