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実現していれば… 忘れられた日本のコンセプトカー 5選 斬新すぎるデザインと先進技術の融合

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実現していれば… 忘れられた日本のコンセプトカー 5選 斬新すぎるデザインと先進技術の融合

かつて自動車業界を驚かせ、人々の注目を集めたものの、今やほとんど話題に上がることのないコンセプトカーをいくつか集めてみた。

コンセプトカーは基本的に、近い将来の市販車を予見させたり、新しい技術やデザインを披露したり、または突飛なアイデアを提案したりするものだ。モーターショーなどで注目を集めるために奇抜な見た目になることが多く、さまざまな事情から量産化に至らなかったケースも珍しくない。

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人々の記憶に残り続けるものもあるが、大半のコンセプトカーは数年で忘れられてしまうのではないだろうか。

日本の自動車メーカーもこれまで数々のコンセプトカーを発表してきたが、その画期的なデザインとアイデアは、今振り返ってみても刺激に満ちている。例えば日産126Xは、1970年に登場したウェッジシェイプ・コンセプトカーである(70年代当時はその手のものが多かった)。

スーパーカーらしさはやや薄いが、ディテールは非常に奇抜なものだった。ルーフ、ウィンドスクリーン、フロントボディパネルで構成された、フロントヒンジで開閉するキャノピーから乗降するというもの。日産の発想は、当時の他社製コンセプトカーより一歩先を行っていた。

マツダRX-500(1970年)

一見、RX-500は日産126Xと同じような経緯でデザインされたかに見える。ウェッジシェイプ、ミドマウントエンジン(ツインローター)、バタフライドア、ガルウィングのエンジンカバーを備えるなど、まさしく「スーパーカー」と呼ぶにふさわしい風体だ。

しかし、実際にはマツダの安全性研究のショーケースとして開発されたものだった。RX-500のリアエンド(造形が素晴らしい)には緑や黄などさまざまな色のライトが並んでいるが、これは加速しているのか、速度を維持しているのか、あるいは減速しているのかを後続車に知らせるためのシステムである。

三菱ガウス(1995年)

ガウスは、サイドドアが2分割されたSUVコンセプトだ。ドアの上半分はボディ上部に格納され、下半分は折り畳まれてステップになる仕組み。

市販バージョンは開発されなかったが、もし実現していたとしても、ドアはほぼ間違いなく従来型になっていただろう。(画像ライセンス:https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/legalcode)

三菱セロ(2003年)

セロ(SE-RO)は、実際に軽自動車開発につながったコンセプトカーだ。そのため全長は3.5m未満で、660ccエンジンを搭載している。だが、ピカピカに磨き上げられたアルミのボディワークは、まるで飛行船のようなスタイルとなっており、市販車らしさはどこにもない。

実は、これが三菱i(アイ)の原型であり、EV仕様もi-MiEVとして発売された。量産化に至ったとはいえ、あまりにも見た目が違いすぎる……。

トヨタCS&S(2003年)

CS&Sは、2003年末に開催された第37回東京モーターショーにトヨタが出展した6台のコンセプトカーのうちの1台。前輪を電気モーターで、後輪を1.5Lガソリンエンジンで駆動するという、現代のプリウスとほぼ同じハイブリッドシステムを搭載している。

マルチファンクション・タッチスクリーンも特徴的で、2003年当時は非常に未来的なアイデアだった。

世界のコンセプトカー編も後日公開

今回は日本の自動車メーカーに焦点を当て、5台をピックアップした。このようなコンセプトカーは、世界中の自動車メーカーからも登場している。例えば、シトロエンが発表した大型セダンのコンセプトカー(画像)を覚えている人はいるだろうか? これらについては後日、改めてご紹介したい。

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