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アーティスト・俳優 佐藤友祐(lol)の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.10 ホンダドリームCB400フォア

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アーティスト・俳優 佐藤友祐(lol)の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.10 ホンダドリームCB400フォア

1970年~80年代に発売された国産旧車が、“絶版車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!” と、注目する絶版旧車の魅力を、ダンス&ヴォーカルグループlol(エルオーエル)メンバーの佐藤友祐と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。次は絶版旧車ブームの牽引役とも言える人気モデル、ホンダ「ドリームCB400フォア」に試乗!

カフェレーサー・スタイルが人気だった“ヨンフォア”

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河西啓介(以下、カワニシ):佐藤友祐さんと70~80年代絶版旧車の魅力を探るというこの企画、最初に乗ったカワサキSS350「マッハII」に続く2台目は、ホンダドリームCB400FOUR、通称“ヨンフォア”と呼ばれるモデルです。

佐藤友祐(以下、佐藤):うわ、嬉しい! ヨンフォア、カッコいいですよね。僕の愛車はホンダ「GB350」なので“ホンダ車のご先祖”という感じで興味津々です。

カワニシ:友祐さんのインスタで拝見したけど、GB350はカフェレーサー風にカスタムしていますね。全体を黒で統一して、ヘッドライトにカウルを付けて、カッコよく決まっていました。じつはヨンフォアは、カフェレーサー・スタイルをいちはやく取り入れたバイクでもあったんです。

佐藤:確かに、最近人気のネオレトロなモデルって、この頃のバイクをイメージしていますね。このデザインのまま、新車で販売してほしいぐらい。

カワニシ:ヨンフォアが発売されたのは74年。ちょうど50年前です。この頃はまだ、スポーツバイクは2ストロークが主流。しかし4ストロークにこだわっていたホンダは、400ccクラスに「4スト、4気筒」のヨンフォアを投入したんです。4into1の集合マフラー、セミフラットタイプのハンドル、バックステップなどを備え、トランスミッションも当時としては珍しかった6速ギアを採用していました。

佐藤:400ccで4気筒、集合管が付いているなんて、今の時代から考えるとめちゃくちゃ贅沢! 僕のGB350は単気筒ですから(笑)。

カワニシ:ヨンフォアは漫画『特攻の拓(ぶっこみのたく)』(講談社)に登場したり、小説の中で描かれたりと、絶版旧車の中でも人気の高いレジェンドですよね。そういえば友祐さんの事務所の松浦会長(lolが所属するエイベックスの松浦勝人)も所有しているとか。

佐藤:そうなんですか! いつか、僕に譲ってくれないかなぁ……。

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佐藤:車体は思ったよりコンパクトで乗りやすそうですね。赤い燃料タンクがかわいいし、全体のバランスがすごくいいなあ。

カワニシ:そう、コンパクトでシートも低めなので、女性ライダーからの人気が高いんです。タンクがソリッドカラーでお洒落感があるし。年式にもよるけど黄色や濃紺もあっていずれもポップな感じ。

佐藤:凄く乗りやすかったです! ヨンフォアの価値は知っているから、乗る前は「絶対倒しちゃいけない!」って緊張していたけど、走り出したら楽しんじゃいました。ライディングポジションもほどよくスポーティでよかったです。

カワニシ:ヨンフォアのハンドルは、当時「コンチハン」と呼ばれたセミフラットタイプで、低めのハンドル位置がスポーティでカッコいいと評判だったんです。76年に登場した後期モデルでは、アップハンドル版もランナップされて、2本立てになったのですが。

佐藤:空冷4気筒の“コーン!”という甲高い排気音が気持ちよかったです! 音はYouTubeでめちゃ聴いていたので「この音!」と、 テンションが上がりました。僕のGB350だとトルクがあまりないし、高回転まで回そうとするとリミッターが効いちゃうんだけど、4発は上まで気持ちよく回るし、いい音すぎて周りからめちゃめちゃ見られているのを感じました。

カワニシ:ヨンフォアはやっぱり注目度が高いですね。見た目にも、人が跨ったときのバランスがよくて、友祐くんの今日のファッションとも合っていましたね。

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俳優・押田岳の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.6 スズキGT3801970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・押田岳と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は“ジーティー・サンパチ”の愛称で呼ばれるスズキの名車と対面!俳優・押田岳の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.5 ヤマハ RD400デイトナ・スペシャル1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・押田岳と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は希少なヤマハ空冷2ストロークモデルの最終型「RD400デイトナ・スペシャル」に試乗!俳優・大野拓朗の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.4 カワサキ650-RS W31970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・大野拓朗と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は小説『彼のオートバイ、彼女の島』(片岡義男)に描かれたことでも知られるカワサキ“ダブサン”こと「650-RS」に試乗!免許制改正が生んだ、ふたつの排気量佐藤:ヨンフォアの中古車相場って、今はどれくらいなんでしょう?

カワニシ:もちろん幅があるけど、程度がよくてノーマル状態に近い個体だったら、¥3,000,000台から¥4,000,000台ぐらいでしょうか。ちなみに新車発売当時の価格は¥327,000だから、10倍ぐらいになっていますね。400cc以下の中型モデルって、ナナハンなどの大型バイクより雑に扱われがちで、いい状態で残っている個体が少ないんです。同じホンダの「CBX400F」がいますごく高値なのも、同じ理由ですね。

佐藤:なるほどー。でも僕からすると、中型(普通二輪)免許で乗れる400cc以下の旧車って貴重なんですよね。

カワニシ:そうですよね。じつはヨンフォアが74年に発売されたときは408ccだったんですが、翌75年に運転免許制度が改正されて、400cc以下のみ運転可能な「中型限定」免許が設定されたので、76年に398ccの日本国内専用モデルが追加されたんです。なので市場には408ccと398ccモデルが存在するんです。

佐藤:性能はかなり違うんですか?

カワニシ:408cc版の最高出力が37ps、398cc版が36psなのでほとんど変わりません。見た目もサイドカバーの色が変わったり、タンデムステップの取り付け位置が違ったりするぐらいで、ぱっと見ただけではわからないぐらいです。

佐藤:うーん、どちらも今や希少ですよね。どっちでもいいから欲しいなあ(笑)

カワニシ:結果的に2種類のエンジンを用意することなどがコスト増につながって、もともと贅沢なつくりだったヨンフォアは、77年で生産終了になってしまったんです。その後、ホンダの400ccクラスはコストダウンしてつくれる2気筒の「ホーク」シリーズに引き継がれました。

佐藤:ヨンフォアがじっさいに生産されたのは3年間だったんですね。やっぱり“伝説のバイク”なんだなぁ。さらに憧れが高まりました。

佐藤友祐(さとうゆうすけ)96年6月11日生まれ、北海道札幌市出身。男女混成ダンス&ヴォーカルグループ「lol(エルオーエル)」所属。「avex audition MAX 2013」でアクター部門グランプリを受賞。lol加入後は、アーティスト活動だけでなく、俳優やモデルとしてもマルチに活躍中。

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Vol.1 ホンダCBX400F
Vol.2 カワサキ900スーパー4(Z1)
Vol.3 カワサキ500SSマッハIII
Vol.4 カワサキ650-RS W3
Vol.5 ヤマハ RD400デイトナ・スペシャル
Vol.6 スズキGT380
Vol.7 ホンダ ドリームCB750 FOUR
Vol.8 カワサキ900 スーパー4 Z1ウエマツ30周年モデル
Vol.9 カワサキSS350マッハII

文・河西啓介 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・堀直樹 ヘア&メイク・山田佳苗 編集・稲垣邦康(GQ) 取材協力・UEMATSU

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