伝統あるカロッツェリアが生み出す至高の限定車
カロッツェリア・ザガートとスーパースポーツを専門に扱う高級車ディーラー、ラ・スクアドラ社の提携で始まったプロジェクト。そのベース車両となったのは、アルピーヌの「A110」でした。「AGTZツインテール」という名前を与えられた限定19台のそのクルマは、2024年5月開催のコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで一般公開されます。
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温故知新なくしては生まれない新たな創造
「自動車の新しい時代が訪れると、人は過去を、つまり1950年代や1960年代の名車を思い出したくなるのです」
と語るアンドレア・ザガートは、1919年にカロッツェリア・ザガートを設立したウーゴ・ザガートの孫にあたる。そして、
「歴史上の象徴的なクルマのストーリーは、現代においても語り継がれなければならない。新しい世代に自分たちの物語を創り出す意欲を与えるには、これは極めて重要な課題です。過去を知らずして、未来を想像することは不可能です」
とも。
ミラノに本拠を構えるカロッツェリア・ザガートと、ヤコブ・ピエトラザックがポーランドのカトヴィツェに設立したスーパースポーツを専門に扱う高級車ディーラー、ラ・スクアドラ社の提携で始まったプロジェクトは、そのアンドレア・ザガートが持つ理念をピエトラザックが完全に共有したことからスタートした。
すでに1世紀以上もの歴史を持つザガートは、その間卓越したエンジニアリングとクラフトマンシップによって、通常のカーデザインの常識を超える成果を自動車業界の中で達成してきた。重要なのはメインストリームとなるモデルの設計や生産は一切行わず、その代わりに厳密に限定された台数のみが生産されるスペシャルモデルの生産に専念してきたこと。つまり他社が生産したエキゾチックな高性能車に、さらに独自のデザインなどを施し、限定車やコレクターズカーを生み出す、自動車業界においても特にユニークな存在といえる。
ツインテールへと導いたA220のストーリー
そのザガートが今回チョイスしたストーリーは、アルピーヌ「A220」だった。1960年代終盤のル・マン24時間レースに、A210やA110などとともに投入されたA220は、その中の1台こそ総合8位でフィニッシュするものの、ル・マンで優勝するという目標には大きく届かなかった。チームの方針はA220の活躍の場をスプリントレースやラリーとすることに変わり、デザイナーはそれに伴ってル・マン仕様のA220の象徴ともいえたロングテールを300mmもカット。新たなシルエットのA210が誕生したのだった。
今回ザガートが生み出したAGTZツインテールは、そのネーミングが物語るとおり、2タイプのテールを自由に使い分けることができる、すなわちボディのテールセクションを着脱することで、ロングボディにも、そしてショートボディにもシルエットを変化させることができるモデルとして仕上げられている。
ベースのモデルはもちろんアルピーヌA110。エレガントなロングテールは、当然のことながら高速域でのエアロダイナミクスの向上にも貢献し、またショートテールは見た目のたくましさそのままの、ワインディングでの躍動的な走りを演出してくれるだろう。その選択は完全にオーナー自身の手の中にある。
AGTZツインテールの生産は19台の限定で行われ、デリバリーはすべてラ・スクアドラを介して行われる。価格は税抜で65万ユーロ(邦貨換算約1億600万円)からとなっているが、19台のAGTZは、すでにそのすべてにオーナーが決定済み。2024年の5月にイタリアのコモ湖近くのヴィラ・デステで開催される、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステでは、一般公開も予定されているというから、その姿を見るにはそれらの格式あるイベントへの出品を期待するほかはない。
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みんなのコメント
ノーマルのマクラーレンF1は素晴らしい車でしたが、競技車両としてはル・マンのサルト・サーキットの直線のレ・ユノディエールなどの高速域の直線エンドでは不安定でした。
そのフィードバックでロングテールやLong RoadVersionが存在したがやっぱり似た様な形状になるんだねって思った。
A110(ラリーカー」復活の次は→A210(ルマンカー」の復活?かと思っていました
出ませんねー☆
ロングテール」は☆A210の象徴です
なぜ?ロングテールか」は→調べてね
そもそも…
今でいう所の→LMP2(下のクラスですから→優勝圏内?ではありませんね
ですが…燃費クラスでの優勝は☆しています(確か?記憶曖昧
個人的には…
A110(ラリーカー」A310(GTカー」よりも
A210(ルマンカー」の方が☆好きです
現在のA4○○」よりも…
出走クラスが存在しないけれど…
A210のリバイバル」が開発されたら?嬉しいなぁ
欲しいなぁ