現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 約1億円の限定19台がすでに完売!「ザガート」と「ラ・スクアドラ」が提携開発した「AGTZツインテール」の驚きの機能とは

ここから本文です

約1億円の限定19台がすでに完売!「ザガート」と「ラ・スクアドラ」が提携開発した「AGTZツインテール」の驚きの機能とは

掲載 3
約1億円の限定19台がすでに完売!「ザガート」と「ラ・スクアドラ」が提携開発した「AGTZツインテール」の驚きの機能とは

伝統あるカロッツェリアが生み出す至高の限定車

カロッツェリア・ザガートとスーパースポーツを専門に扱う高級車ディーラー、ラ・スクアドラ社の提携で始まったプロジェクト。そのベース車両となったのは、アルピーヌの「A110」でした。「AGTZツインテール」という名前を与えられた限定19台のそのクルマは、2024年5月開催のコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで一般公開されます。

アルピーヌ「A110」で山野哲也選手との同乗試乗が実現! プロも認めるパフォーマンスの高さを身をもって体験

温故知新なくしては生まれない新たな創造

「自動車の新しい時代が訪れると、人は過去を、つまり1950年代や1960年代の名車を思い出したくなるのです」

と語るアンドレア・ザガートは、1919年にカロッツェリア・ザガートを設立したウーゴ・ザガートの孫にあたる。そして、

「歴史上の象徴的なクルマのストーリーは、現代においても語り継がれなければならない。新しい世代に自分たちの物語を創り出す意欲を与えるには、これは極めて重要な課題です。過去を知らずして、未来を想像することは不可能です」

とも。

ミラノに本拠を構えるカロッツェリア・ザガートと、ヤコブ・ピエトラザックがポーランドのカトヴィツェに設立したスーパースポーツを専門に扱う高級車ディーラー、ラ・スクアドラ社の提携で始まったプロジェクトは、そのアンドレア・ザガートが持つ理念をピエトラザックが完全に共有したことからスタートした。

すでに1世紀以上もの歴史を持つザガートは、その間卓越したエンジニアリングとクラフトマンシップによって、通常のカーデザインの常識を超える成果を自動車業界の中で達成してきた。重要なのはメインストリームとなるモデルの設計や生産は一切行わず、その代わりに厳密に限定された台数のみが生産されるスペシャルモデルの生産に専念してきたこと。つまり他社が生産したエキゾチックな高性能車に、さらに独自のデザインなどを施し、限定車やコレクターズカーを生み出す、自動車業界においても特にユニークな存在といえる。

ツインテールへと導いたA220のストーリー

そのザガートが今回チョイスしたストーリーは、アルピーヌ「A220」だった。1960年代終盤のル・マン24時間レースに、A210やA110などとともに投入されたA220は、その中の1台こそ総合8位でフィニッシュするものの、ル・マンで優勝するという目標には大きく届かなかった。チームの方針はA220の活躍の場をスプリントレースやラリーとすることに変わり、デザイナーはそれに伴ってル・マン仕様のA220の象徴ともいえたロングテールを300mmもカット。新たなシルエットのA210が誕生したのだった。

今回ザガートが生み出したAGTZツインテールは、そのネーミングが物語るとおり、2タイプのテールを自由に使い分けることができる、すなわちボディのテールセクションを着脱することで、ロングボディにも、そしてショートボディにもシルエットを変化させることができるモデルとして仕上げられている。

ベースのモデルはもちろんアルピーヌA110。エレガントなロングテールは、当然のことながら高速域でのエアロダイナミクスの向上にも貢献し、またショートテールは見た目のたくましさそのままの、ワインディングでの躍動的な走りを演出してくれるだろう。その選択は完全にオーナー自身の手の中にある。

AGTZツインテールの生産は19台の限定で行われ、デリバリーはすべてラ・スクアドラを介して行われる。価格は税抜で65万ユーロ(邦貨換算約1億600万円)からとなっているが、19台のAGTZは、すでにそのすべてにオーナーが決定済み。2024年の5月にイタリアのコモ湖近くのヴィラ・デステで開催される、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステでは、一般公開も予定されているというから、その姿を見るにはそれらの格式あるイベントへの出品を期待するほかはない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタ「クラウンエステート」登場! “シリーズ第4”のモデルはなぜ「SUV×ワゴン」融合した? 伝統の「エステート」名称“復活”にかけた開発の想いとは【開発者インタビュー】
トヨタ「クラウンエステート」登場! “シリーズ第4”のモデルはなぜ「SUV×ワゴン」融合した? 伝統の「エステート」名称“復活”にかけた開発の想いとは【開発者インタビュー】
くるまのニュース
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
VAGUE
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
motorsport.com 日本版
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
ベストカーWeb
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
WEB CARTOP
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
くるまのニュース
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
AUTOSPORT web
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
バイクのニュース
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
くるまのニュース
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
乗りものニュース
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
くるまのニュース
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
くるまのニュース
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
motorsport.com 日本版
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
レスポンス
【タイ】全長4.6m! 三菱「“新”SUVミニバン」発表! 黒すぎ「ダイナミック顔」×画期的MIVECハイブリッド採用! タフ仕様もある7人乗り「エクスパンダーPLAY」特別仕様車登場
【タイ】全長4.6m! 三菱「“新”SUVミニバン」発表! 黒すぎ「ダイナミック顔」×画期的MIVECハイブリッド採用! タフ仕様もある7人乗り「エクスパンダーPLAY」特別仕様車登場
くるまのニュース
[70スープラ]がカッコよすぎてすぐ惚れちまうぜ! バブルを彩った[デートカー]たち
[70スープラ]がカッコよすぎてすぐ惚れちまうぜ! バブルを彩った[デートカー]たち
ベストカーWeb
テスラが嫌いならキャデラックを買えばいいじゃない! 初の電動SUV「リリック」が上陸【新車ニュース】
テスラが嫌いならキャデラックを買えばいいじゃない! 初の電動SUV「リリック」が上陸【新車ニュース】
くるくら
すべてが異次元な雰囲気なのに居心地がいい。 ル・ボラン編集部が選ぶ!「EVアワード」テスラ・モデル3
すべてが異次元な雰囲気なのに居心地がいい。 ル・ボラン編集部が選ぶ!「EVアワード」テスラ・モデル3
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

3件
  • f92********
    このテールを見て、マクラーレンF1を思い出しました。
    ノーマルのマクラーレンF1は素晴らしい車でしたが、競技車両としてはル・マンのサルト・サーキットの直線のレ・ユノディエールなどの高速域の直線エンドでは不安定でした。
    そのフィードバックでロングテールやLong RoadVersionが存在したがやっぱり似た様な形状になるんだねって思った。
  • ごとね
    新生アルピーヌ】
    A110(ラリーカー」復活の次は→A210(ルマンカー」の復活?かと思っていました

    出ませんねー☆
    ロングテール」は☆A210の象徴です
    なぜ?ロングテールか」は→調べてね
    そもそも…
    今でいう所の→LMP2(下のクラスですから→優勝圏内?ではありませんね

    ですが…燃費クラスでの優勝は☆しています(確か?記憶曖昧

    個人的には…
    A110(ラリーカー」A310(GTカー」よりも
    A210(ルマンカー」の方が☆好きです

    現在のA4○○」よりも…
    出走クラスが存在しないけれど…
    A210のリバイバル」が開発されたら?嬉しいなぁ
    欲しいなぁ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1040 . 0万円 1610 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

545 . 0万円 1358 . 0万円

中古車を検索
アルピーヌ A110の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1040 . 0万円 1610 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

545 . 0万円 1358 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村